5意外な仲間の作り方中編
ダメだ、自分の文章能力じゃ中編を挟まないと、長くて終われない。
「大丈夫、レヴィ?」
師匠が辺りを見回し、僕を見つけ聞いてきた。
「んふー、んんんーんふー」(師匠、大丈夫です)
「何か元気そうね、取り敢えず助けるから待ってなさい」
はい、師匠!
「カークはあの男達をお願い、でもやり過ぎちゃダメよ」
「・・・はい」
師匠のお願いに、返事をするカークさん。
だけど、何か表情が暗いような?大丈夫かな。
「エイト、あなたは私と一緒にあの馬鹿の救出ね」
「分かりました」
「さあ、行きましょう!」
師匠の命令により二手に分かれ、カークさんとエイトが行動し始めた。
◇
「レヴィ大丈夫か?」
エイトは、走ってこちらにくる。
しかし僕の近くには、僕を切りながら楽しんでいた男がいる。
「おらぁボウズ、誰か忘れてるぜ!」
「エイト!気をつけ」
シュッ、バキッ!
「ぶべへ」
「てってあれ?」
男がエイトの前に立ちはばかり、僕が注意をしようとするも、そんな注意も言う間に、エイトは凄まじい速さで男の懐に入り、横っ面を殴り飛ばした。
男は、壁に吸い寄せられるように激突し気絶する。
相手、大丈夫かな?いや、切られた僕が言うのも何だけど。
やがて、エイトは僕の近くまで来ると、踵を返し周りを警戒し始める。
「自分は周りを警戒します!リア様、レヴィをよろしくお願いします」
エイトは、僕と師匠を庇うように立った。
何かエイト、カッコ良くない?
「こら、もう縄解いたわよ。いつまでエイトに熱い視線投げてんの?行くわよ」
「な、投げてませんよ!ちょっとカッコ良いなとは思いましたけど。あ、助けて頂き誠にありがとうございます」
僕は、深々とお辞儀しお礼をした。
「あとはカークね。ちょっと違う意味で心配なのよね」
「え?」
僕達は、男5人を相手しているカークさんを見た。
◇
カークSide
「おいおい俺ら5人に、お前1人かよ。随分舐められたもんだな」
「・・・」
「ハハハ、ビビってなんも言えないみたいだぜ!」
「「ハハハ」」
無言なカークに、男達はビビってると思い笑った。
「だったら始めから皆で来いってんだ!」
男5人の中の1人が、カークに襲いかかる。
ブスッ!
「がはっ」
ドサッ
カークは、男の攻撃を避け際に腹部を剣でさした。
男は、血を流しながら悶える。
「お前らは、レヴィを攫ったばかりか傷までつけやがった。簡単に死ねると思うなよ?」
「お、おい、あいつやべーぞ」
ブスッ!
「あがっ」
ドサリッ
男達は、カークの気迫に圧され下がるも、カークはその一瞬をつきまた1人、男の腹部を刺した。
「ひ、ひー!」
ブスッ!
「あばっ」
「1人も逃がさねぇ、皆体の血が流れおわるまで死ねねーと思え」
それからも、また1人を刺しあっという間に男4人を制圧した。
「あ、あ、ああ」
最後に残った男は、涙を流しながら後ずさる。
カークは、そんな男の光景を見てニヤリと笑った。
「お前がこいつらのリーダーだな、お前には1番の苦痛を味わせながら殺してやるよ」
カークは、残ったリーダーへ近づいていき、男を斬りつけ始めた。
◇
「あの馬鹿!」
師匠は、怒気の孕んだ声を発する。
「え、あれはカークさんなの?」
僕はというと、カークさんがあっという間に4人を剣で刺し、最後の1人を斬りつけながら足蹴りをしている場面をただ呆然と呟きながら見ていた。
「レヴィ、レヴィ、聞いてるの!」
師匠が、僕を呼んだことでやっと我に返る。
「は、はい。何ですか?」
「レヴィ、エイト、あなたはカークの所に行き、あいつを止めなさい」
「はい!」
「は、はい」
エイトは、師匠の指示に即座に従い走って行った。
僕も、エイトの後ろをおぼろげな足で、何とかついて行く。
正直、今のカークさんの所に行くのが凄く怖い。
後編も今日のうちに投稿する予定です。
出来なかったらすいません。