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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
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4意外な仲間の作り方前編

今回は、レヴィが痛い思いをします。


嫌いな方はすいません。

「さて、と。そろそろ帰ろうかな」


人間観察を終え帰ろうとした時、1人の男の人が、僕に話しかけてきた。


「あのー、すいません。道をお聞きしたいのですが」


えー、道っていっても僕知らないよ。


「すいません、私もこの辺の者ではないので、分からないんです」


偶に、カークさんやエイトが連れて行ってくれるケーキ屋さんのお店なら知ってるけど。


「そうですか、困りましたね。スイスウィートというケーキ屋さんなんですけど」


え、今なんと?スイスウィートですか!


「あ、あのスイスウィートなら知ってますよ」


あそこのショートケーキが美味しいんだよね。


「ほ、本当ですか?なら、道案内お願いしても良いですか?」


男の人は笑顔でお願いしてきた。


「ん?・・・あっ、でもすいません。私、これから用事があるので、他をあたって下さいませんか?」


この人嘘ついてる、これでも前世は悪人だったんだ。


笑ってはいるけど目尻が下がっていないし、口の広がり方からしても笑ってない、作り笑いだ。


「そ、それは困りましたね。少しで良いんですよ」


男は困った顔して周りを見始めた。


しまった、仲間もいる!

僕は、男の言葉も気にしない様にして逃げた。


しかし、


「うわっ」


人混みの中から出てきた手に、腕を掴まれ引きずり込まれる。


「誰か、たすけっ」


僕は口を塞がれ、人混みの中に消えた。



「「かんぱーい!」」


男達は、何回目が分からない乾杯を繰り返していた。


「んー、んー」


僕はというと、目と口を塞がれ足には重りか何かを付けられていて、身動きが取れなかった。


そこで、1人の男が疑問を口にする。


「なぁ、こいつ本当に回復魔法使えんのか?売ってから使えませんじゃ話しにならないだろう?」


「ん?ああ確かにな。誰かナイフで自分のどこか切ってみろや」


「馬鹿が、誰が好き好んで切るんだよ。もし、こいつが治癒師じゃなかったり、使わなかったりしたら厄介だろう」


男達が揉め始める。


この人達、僕が治癒師である事を知ったから、僕を連れ去ったんだ。

やっと連れ去られた理由が分かった。


「誰もやらねぇーなら、この嬢ちゃんの体切れば良いいだろ?そうすれば、こいつだって否応無く魔法使うだろ」


「ッ!」


え、何言ってんの?皆、痛いのが嫌なんだから僕だって嫌に決まってるじゃん!


「おー、ボス。名案でさぁ!おい、俺が切ってやるよ。1回、女の子切ってみたかったんだよ」


そう言いながら、僕の目に巻いていた布を強引に取った。


眩い光が目に入り、眩しい。


少しずつ目が慣れてきて、辺りを見たらそこには、全員で6人(僕が見えてる限り)の男が僕を見ていた。


「お、聞こえてたのか?良い顔してんじゃん!」


その中の男1人が、ナイフを持ちながら近寄ってくる。


「おい、もし治癒師じゃなくても売るんだから、浅く切れよ?」


「わーってるよ」


浅くても痛いのは勘弁だから!


「んー!、んー!」


嫌だ、あっちいけ!


「何々、どうぞ切って下さいだって?ありがとな!んじゃ、遠慮なく。ほらっ、よ」


ブシュッ。


「んーっ!」


いっ、痛い!凄く痛い!

嫌だ、もう嫌だ。

誰か助けて。

師匠の約束破ってごめんなさい、もう2度と破らないから助けて!


「くーっ!この感触癖になるかもな。ほら、もういっちょ」


ブシュっ。


「んーっ!」


レヴィは、痛くて暴れたいが足枷がそれを許してくれなく、泣く事しか出来なかった。


「おいおい、口の取らなかったら魔法使えねーじゃねーか」


「あ、そうか。ハハハッ、忘れてたわ」


「「ハハハ」」


皆が笑っていた、何が面白いのか。


しかし、皆が笑っていたその時、


バンっ!


入り口のドアが乱暴に蹴破られた。


「はぁ、はぁ、やっと見つけた!」


僕は涙を流しながら、蹴破られたドアを見ると、そこにはカークさんとエイト、そして師匠がいた。


た、助かったー!

自分の作の主人公は女の子なので、書くにあたってのバイオレンスってどのくらいがNGワードなのか分からない。


取り敢えず、書くだけは書きます。

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