3 人の仕草、不穏な動き
あの勝負から2日が経った。
リアからは、私がいない時は来ちゃいけないと言われたが、自分に必要な事だと思い来てしまった。
「あの人は足を怪我してるかも、あの人はーー」
と、レヴィは動きがぎこちない人や体の一部を気にして触る人を見ては、もしかした怪我・傷があるかもと観察をしていた。
「数日周りを見てたけど、確かに歩き方に違和感がある人や、しきりに体の一部を気にする人だけを探してもたくさんいる」
師匠は、モンスター退治の時に、こういうのも気にしないと窮地に立たされる時があると言っていた。
敵と戦っているときは、アドレナリンが出ているため、怪我をしていても痛くないと感じ戦ってしまう。
しかし、体は正直なので血はどんどん出ていくと脳や身体動作が上手く回らなくなって来る。
そうならない為にも、日頃から観察眼を養い、兵士の回復やサポートをしなくてはならない。
「知ってはいたけど、中々大事だな」
僕は改めて、慧眼の大切さを学んだ。
◇
レヴィが、広場で観察をしていた頃、建物の影から、2.人の男がレヴィを見ていた。
「あいつがヒール使っていたのか?」
前でレヴィを見ている男が言う。
「はい、間違いないっス。黒髪でエメラルドグリーンの目は、他に見たことがないっス」
両手を擦り合わせながら、後ろにいる男が言った。
「そうか、でかしたぞ。あんだけ上玉なら、さぞ高く売れるだろうよ」
「あい、あいつら呼んでこい。あのチビが明日もいるとは限らねぇ。今日のうちに攫うぞ」
「はい、行ってきます!」
後ろにいた男は、さらに暗い路地裏に消えた。
「ククク、久々の金づるだ。涎が出るぜ」
1人になった男は、下びた笑みが止まらなかった。




