32異変
オークの首を全て落とし、持ち帰れるもの以外処分したあと、なぜ森林にいるはずのオークがいるのかの検証をするために辺りの調査が始まった。
「森林組の15人は、もう行ったか。残りの俺達は、森林前組だからここら辺調べるぞ?さぁ、これからが本腰だ」
カークさんが僕に言ってくる。
「討伐するだけじゃないんですね」
僕は、カークさんと一緒に歩き始めた。
「おいおい、昨日の作戦会議で言ってただろう?聞いてなかったのか?」
「ボーッとしてました。ごめんなさい」
「次からは聞くんだぞ?もしかしたら重要な話しが間にあるかもしれないからな」
「はい、すいません」
僕、次もあるんだろうか?
◇
辺りを調べて少し経った頃、ここら辺は何も無いなとだらけていた時、イヤリングから切羽詰まった声が聞こえてきた。
「こ、こちら森林組。今、いきなり現れたジャイアントタイガーと交戦中!数は1体、負傷者3名、至急に応援要請する」
森林前組に緊張が走る。周りの兵士さん達がざわざわし始め、レヴィもまたビビり始めた。
「え、え?ヤバくないですか?どうするんですか?」
「静かに!紋章持ちとレヴィは私の所に来い。今からジャイアントタイガーの討伐、又は仲間を助け逃走する」
トリス隊長は、大きい声を出し指示を出す。
今、僕呼ばれたよね!あ、ダメだ、足が震える。
「だから、俺が守るって言ってるだろう?」
ビビるレヴィに、カークは頭を撫でながら言ってきた。
「え?カークさん紋章持ちなんですか?」
「ああ、俺は戦闘狂だ」
カークさんがドヤ顔で言った。
少し文章を変えましたが、内容に変わりはありません。