31オーク達との戦闘
「作戦開始!パターンA用意、始め」
今回のオーク戦では、パターンが何種類かあって、今みたいに敵がまとまっているパターンや、バラバラにいるパターン、誰がを襲っているパターン等色々ある。
そのパターンを、A・B・Cとアルファベットで分けている。
今回はまとまっていたので、パターンAだ。
「えーと、パターンAだから・・・」
僕は、パターンAの陣形をとるために移動した。
「隊長、用意出来ました」
皆、オークからかなり距離を取り、陣形を作ってトリス隊長へOKサインを出した。
ドキドキして待っていると、トリス隊長からのゴーサインが出る。
「パターンA開始」
「「「おー!」」」
あ、流石にこの時は真面目になるんですね。
兵士さん達は、あの機械を設置し、1人の兵士さんがその機械に火をつけ始めた。
少しすると、機械から煙が出始める。
その煙を、後ろにいる僕達にこない様、注意を払い、数人ががりで大きなうちわをゆっくりと仰ぎ煙をオークへ誘導する。
その内、煙を吸ったオークの1体が寝始めた。それを皮切りにまた1体と寝始め、数分後には全員寝た。
それを確認したトリス隊長が、手で合図し、待機していた兵士さん達が、大きい斧を持ちオークの首を切りに行く。
なるほど、さっきの機械は催眠ガスか何かを出すもので、その煙をオークに嗅がせるためのうちわだったのか。
凄いな、無血で討伐か。確かに無用な戦闘は避けたいもんね。
何て感心して見ていたら、ブシュ!オークの首が音と血吹雪をあげて地面に落ちるのを見てしまった。
「うあっ」
流石に人の首を落としている様に見えて、気持ち悪くなって僕は見られず顔を背けた。
「俺の後ろにいな」
カークさんは、手で僕を自分の体の後ろに誘導してくれた。
「あ、ありがとうございます」
何この人、めっちゃ優しいんですけど。
多分、こういう人はモテるんじゃないか?まぁ、僕には施設長がいるので惚れはしないですけど。
あ、別に施設長にも惚れているわけではなくてゴニョゴニョ。