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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
1章治癒師
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30町の外のオーク達

あの雌と別れた後、今僕は兵士の皆さんと町の外へ出ていた。


「此処からは、いつ戦闘になっても良い様に隊列を組んで歩くぞ。みんな、耳にイヤリングをつけているか?」


「「「イエッサー!」」」


兵士さん達は、離れていても皆の声が聞こえる、魔法のイヤリングを耳につけているのを確認し、おちゃらけた返事をしながら隊列を組み始める。


町から出たら皆、何でそんなに楽しそうなの?全然理解できない。 


いや、「イエッサー」は確かに間違いではないんだけどね。


「レヴィ、大丈夫か?」


うんざりしている僕に、隊列を組んで近くなったカークさんが話しかけて来た。


「いいえ、何で皆さんこんなに楽しそうなんですか?」


「それは男で兵士だからな。頑張って名を上げて出世出来るチャンスだ。レヴィは、女の子だから分からないかもな」


男でも分からんわ。命がけの出世なんて、ごめんだね。


しかも、その女の子は分からない発言、女性の兵士さんが聞いたら怒られるかもよ。


でも、理由は分かった。出世したいんだな。


「あとは相手がオークってのもある。しかも4体。基本、相手は強いけど頭が悪いから、小隊くらいの人数なら、大体は作戦通りに終わる」


ええと、今回の小隊の人数は30人だったかな?


なる程、つまりこの人数なら楽な仕事という訳だ。


だったらこっちも気楽になれる。


あとは、気になる物も何個かあった。


「あの機械みたいなやつと、大きなうちわ何に使うんですか?」


数人の兵士さん達が、変な機械とうちわを持って移動していた。


「あー、あれ?あれは俺達が安心安全にオークを倒せる秘密の機械だ。勿論うちわもね」


あとは、作戦が始まってからのお楽しみ、とカークさんがウインクしながら言ってきた。


「まー、何にせよ私は回復役に専念します」


「ああ、よろしくな」




カークさんは、それからもちょくちょく話しかけて来てくれた。


正直、気が紛れるので助かる。


お陰で、息の詰まる様な緊張は消えてきたそんな時、


「オーク発見、こちらにまだ気付かれてません。確認されている数、報告数と同じ4体、皆まとまっています」


そんな情報が、イヤリングから聞こえてきた。


前を見てみると、少し遠くにここからでも分かるくらい凄く大柄で、猪の顔をしたモンスターが、2足歩行でウロウロ歩いていた。


え、大丈夫なの?ちょっと、いや、かなりでかいよ?ビビるんですけど!


「レヴィ、大丈夫だから。隊列崩さずにいろ。必ず守ってやるから」


「は、はい、ありがとうございます」


マジでお頼み申しますよ!

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