28作戦
少しずつですが、話しは前へ進んでます。
師匠から仕事の話しを聞いてから4日後、僕は兵士の皆さんと城内にある作戦室?みたいな場所にいた。
その中には、知っている人はいなかった。
「皆集まったか?今から点呼を行う。呼ばれたものは返事をしなさい」
髭もじゃの人が声高らかに話し始め、点呼が始まる。
ちなみに僕が呼ばれた時は皆「え?」とか言ってこっちを見た。
「よし、全員いるな。私は今回の、オーク討伐の隊長に任命されたトリスだ。今日は町の外にいる数体のオーク討伐の作戦会議をする為に集まってもらった。しかし、その前に話す事がある」
と、トリス隊長は僕を見て手招きをして来た。
何か嫌な予感はあったが、逆らっても話しは進まないので、僕はトリス隊長の所に小走りで行った。
「この子は、今回のオーク討伐に同行する治癒師レヴィだ。なんと10歳でヒールを、しかも無詠唱で唱えられる天才だ。さぁ、レヴィ自己紹介だ」
いくら小隊とはいえ、かなりの人数の前で自己紹介は緊張する。
「こ、今回、治癒師として参加しますレヴィです。使える魔法は、詠唱なしのヒールと詠唱ありのアンチポイズンです。よろしくお願い申し上げます」
パチパチと軽い拍手があり、僕は自己紹介を終え、早々に元いた場所に戻った。
「皆も、後で個人的にレヴィに自己紹介をしなさい。では、今からオーク討伐の作戦に入る」
トリス隊長は、周りの兵士に指示し大きな紙を壁に貼り付け作戦を話し始める。
僕は、そもそも町の外の情報を知らないのでボーッと眺めていた。
◇
「作戦は以上だ!何か質問のあるものはいないか?」
誰も手を挙げる者はいなく、トリス隊長もいない事を確認して
「よし、明日の昼食後に集まり最終確認をしたら、オーク討伐作戦を開始する。以上だ、解散」
隊長の言葉でお開きになった。
しかし、兵士の皆さんはお開きになっても帰らず、僕のところに向かって来る。
(え?なんか、皆こっちに来た!やだ、怖い!に、逃げよう)
と、後ろを振り向くも、後ろにも兵士さん達がいた。
あ、詰んだ。そう思った時、1人の兵士さんが話しかけてきた。
「俺の名前はカークだ。よろしくな」
カークと名乗った兵士さんは、右手を差し出してきた。
ああ、挨拶か。そ、そうだよね!リンチなんてされないよね!
それから僕は、兵士さん達の自己紹介を聞いた。
最近思う事、もしかして投稿している話し短いかな?