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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
1章治癒師
22/125

20詠唱は人それぞれ

レヴィとリアは座学を終えた後、とある場所へ行き、椅子を向き合わせに2つ用意する。


その後、レヴィはその1つの椅子に腰掛けてから言った。


「お待たせしました、今から治癒を始めます。先頭の方どうぞ」


すると、並んでいた屈強な男がレヴィの前に置いてある椅子に座りこみ、怪我をしている右手を差し出した。


「頼む」


「はい」


【女神さま、この方の傷を癒してください。痛い痛いの飛んで行け、ヒール】


レヴィが、傷口に手を添え詠唱を唱えると屈強な男の右手から傷が消えた。


「ありがとよ、嬢ちゃん」


「はい。また怪我をしたら言ってくださいね。治しますから。次の方どうぞ」


城の中には、当然だが兵士達の訓練場がある。


と、言うことは必然的に怪我をする兵士達もいる。


いつもは、ちゃんと治癒師がいるのだが、リアはそこに目をつけ、レヴィに怪我をしている兵士のケアを行わせるため、交代してもらった。


「フフッ、いつ聞いても痛いの痛いの飛んで行けってなんか子供っぽいわね。まぁ、レヴィは子供なんだけどね」


隣にいた師匠が、なんか微笑ましいような顔で言ってきた。


「仕方ないじゃないですか、この呪文が1番しっくり来るんですから」


呪文の詠唱は決まっていなくて、その人その人がしっくり来る言葉で詠唱する。


僕の場合、女神さま・回復・日本古来から言われてる言葉がしっくりきたのである。


「でも、あまり詠唱していては無詠唱でできないわよ。次からは2回無詠唱して、ダメなら詠唱ありで回復させなさい」


師匠のスパルタが始まったな。初めは、優しいノルマなのにどんどん厳しくなっていく。


「はぁ」


これから始まるスパルタに、今日も耐えなきゃ行けないのかと思う、レヴィだった。

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