14敵認定
有名な台詞って著作権かかるのかな?書きたいネタに使いたい。ネット情報は難しいから分からない。
馬車に揺られて数日、ようやく王都に着いた。
「レヴィ着きましたよ。ここが王都アデラです」
検問を抜け、広がる町を見渡してから施設長は言った。
「すごい人の多い町ですね」
あまりの人の多さに、シンプルな事しか言えなかった。
周りの建物は、前世で行ったバルセロナのどこかの街に似ている、気がする。
「さぁ、馬車から降りましょう。ここから先は、商業者・王国の馬車以外は降りなければいけません」
レヴィは、カダートに促されて馬車置き場から降り城へ向かう。
◇
「今、リア様をお呼びしますのでお待ち下さい」
兵士がそう言い客間から出て行く。
あれからレヴィ達は、城へ着き兵士に客間へと案内されていた。
「リア様とはどなたですか?」
「ああ、レヴィには言ってませんでしたね。リアとは、昔の仲間で治癒師です。きっとレヴィの良い先生になると思いますよ」
なるほど、勇者やっていた時の仲間か。しかし、それよりも気になる事がある。
「リア様って女ですか?」
「え?ああ、そう女性です」
ふ〜ん、女性ね。どんな人なのかな?タノシミダナー。
待つ事数分、ノックの音が聞こえ客間の扉が開かれた。
「お待たせカダート」
入り口から、金髪で青い瞳の美しい女性が現れた。
顔は整っていて、人当たりの良さそうな雰囲気が更に美しさの魅力を増している。
しかし、青い瞳珍しいね。普通は個人差はあるが、茶色・赤色の瞳なのに。
やはり青い瞳は、魔力量が人より多いのかな。
「やぁ、久しぶりだねリア。元気だったかい?」
カダートはリアに、いつもの丁寧な口調をやめフレンドリーに話しかける。
「ええ、元気だったわよ。例え、彼氏が2ヵ月合いにきてくれなくても」
「ハハハ、手厳しいな。言い訳になるんだけど、孤児院が忙しくて」
リアはニコニコしながら言い、カダートは苦笑いしながら答えた。
「フフッ、冗談よ。忙しいのは分かってる。けど、寂しくてちょっと言っただけよ。困らせてごめんなさい」
「こちらこそ、ごめん。次からなるべく会えるように頑張るから」
「本当!ありがとう。嬉しいわ」
2人ともたわいも無い会話して、久しぶりの再会を喜んでいる。
しかし、心中穏やかでは無い人が1人いた。
(えっ?2人とも付き合ってんの?施設長そんな浮いた話しなかったじゃん!いつの間に?)
「ところで、その子が治癒師の子かしら?」
「そう、この子だよ。レヴィ、こちらはリアと言いあなたの治癒師としての先生をしてくれる方です。レヴィご挨拶お願い出来ますか?」
(いや待てよ?数ヶ月前に確か王都に行ったよね。まさか用事はこの女に会う為?)
「レヴィ大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です。何ですか?」
全然話し聞いてなかった。何の話しだ?
「リアにご挨拶をお願いします」
あ、挨拶ね。はいはい
「負けませんから」
「「え?」」
カダートとリアは頭の上にハテナを浮かべたのだった。
そろそろ1区切りつけたら、サイドストーリー書きたいな。(決してネタが思いつかないわけではない。多分)