14ロッド完成
最近まで、目が痛くて思うように生活がしにくかったため、投稿が遅れました。
先日アレルギー検査をしたら、ブタクサなどのアレルギーがでたので、多分花粉症です。
まだ、目が痒かったり赤くなったりするので、読んでくださっている方々、投稿遅くなったらすいません。
結局、ロッド使いの先生の話しは後回しにしたまま3日経ったある日。
ロッドが出来たと連絡を受けたので、僕は武器屋のマスターへ会いに、お店に来た。
「マスター、来ましたー」
「おー、チビィー。元気だったか?」
「だから、チビィじゃなくてレヴィですって!」
「あれ、マジで?」
マスターが、本当に知らなかった様な顔をする。
「え、本当に間違えてたんですか?」
「んーん、わ・ざ・と」
「んがー!マスターと話しをしていると疲れますから、早く出来上がったロッド見せて下さいよ!」
「アハハッ、お前を揶揄うとマジ楽しいーわ」
「そうですか。私は逆に気分が下がりますけどね」
エイトが慕っていなければ、絶対来ないお店だと思う。
「しかしな、そんなお前でもテンション上げ上げになる良いお知らせだ。お前のロッドにちょっとだけ特別な石を使っておいたぜ」
「えっ、どんな石ですか?」
「ヒールを1回だけ貯めて置ける魔法石を入れておいた」
「・・・」
「ん?どうした変な顔して。そこは喜ぶ所なんじゃないか?」
「本当ですかー?」
また、僕を揶揄うための嘘をついてないかな。
「嘘だと思うなら、ほらっ、このロッドにヒールをかけてみろ」
マスターが、ロッドを手渡して来る。
「は、はあ」
半信半疑で、僕は渡されたロッドにヒールをかける。
「うわっ、凄い。石の色が変わった」
羽根に護られていたエメラルドの石の色が変わり、黄色になった。
「ほらな」
「はい、疑ってすいませんでした。ありがとうございます」
正直、僕の魔力量はたくさんあるらしいので、使い道があるかどうかは分からないけど。
でも、何があるか分からないから、あって損はないはず。
「ただ、そんなに良い石ではないからミドル・ヒールからは貯められない」
「いえ、それでもサービスしてくれたことにさ感謝です。でも、なんで・・・」
嬉しいけど、こんな事をしてもらう理由なんてないはず。
「エイトを守って欲しいんだよ」
「え?」
「あいつ、最近少しずつだが厳しい任務にあたるようになったみたいでな。もしかしたら近々、盗賊の討伐隊に選ばれるかもしれないんだとよ」
知らなかった。
そういえば、いつもエイトの任務の話しは行った後のことしか話さないかも。
何でかは知らないけど、行く前の話しなんてしない。
「今は、治癒師も参加する時があるって話しだ。だからよ、もしお前がエイトと一緒に組む事があったらよろしくな。あいつは今まであった人の中で1番死んで欲しくない奴だからな」
マスター、エイトが大好きなんだな。
「お前も性能が上がったロッドを持つ事が出来て、俺もエイトも死ぬ確率が減るかも知れないから嬉しい。ある意味、ウィンウィンだろ?」
「そうですかね?」
もしかしたら、僕の方が得かもだけど。
「でも、分かりました。一緒にチームを組む様な事があれば頑張ります」
「ああ、頼むぜ。もし、使ってみて合わないところがあったらまた来い」
「はい。ありがとうございました」
僕は一礼した後、踵を返し玄関へ向かう。
「おう、またなチビィ」
「だから、レヴィですって!何で、良い感じです終わるかなと思ったのに、また茶化すんですか!」
笑顔で手を振るマスターに、僕は振り返り叫んだ。
「ハハハハッ!おもれー!」
「ぜんっぜん面白くない」
せっかく、この人、実は良い人なんだなと思い始めていたのに。
やっぱりこの人嫌い。
そう改めて思ったレヴィだった。




