11嫌です
著作権てどこから発生するのか。いまいちよく分からない。
僕は、女神様の言う通り施設長に会うため、施設長室の前に来た。あまり来た事ないから緊張する。
少しして意を決め扉をノックした。
「はい。どなたですか?」
「レ、レヴィです。ちょっと相談したい事がありまして、中に入っても宜しいでしょうか?」
数秒間を置いて扉が開いた。
「レヴィどうしました?」
「すいません。相談事がありまして」
「ああ、そう言ってましたね。どうぞこちらへ」
カダートは自室にある、ソファに座る様に促してきた。
「はい。ありがとございます」
僕がソファに座るのを確認すると、施設長はテーブルを挟んだ対面に座り話しを切り出してきた。
「それで、相談とは?」
「はい。あの、左胸に紋章が出まして」
「なんだって!」
カダートはとても驚いたみたいで、ガタッと椅子から思い切り立ってレヴィへ近寄って来る。
「見せてくれ!」
「へ?あ、え?」
おお!?顔めっちゃ近いんですけど!
慌てたレヴィを見たカダートは、自分の行動がまずいと思ったのか冷静になった。
「あっ、す、すみません。7歳で紋章なんて聞いたこともなかったので。今、女性の職員を呼びましょう。ソファで待ってて下さい」
カダートは、冷静になり女性職員を呼びにいく。
◇
「確かに紋章でした。しかも治癒師です!」
カダートは女性職員を部屋に招き入れたら、一旦退出し、女性職員さんがレヴィの胸を確認すると喜びながらカダートへ報告した。
「ち、治癒師ですか!それはまた稀有なスキルを。・・・レヴィ、君はおそらくエストイア初の最年少でスキルを得ました。しかも、あまりいない治癒師を」
でしょうね、女神様も言っていたし。てか、治癒師って珍しいの?女神様は何も言ってなかったけど
「治癒師って珍しいんですか?」
「治癒師は、4番目くらいに珍しい紋章です。あ、いや少し語弊がありますね。同位で、魔道士も同じくらい珍しいですね」
1位は魔王・2位は勇者・3位は英雄でその次くらいに希少らしい。
他にも紋章はあるみたいだが、そもそも紋章が現れること自体が中々なく、100人に1人くらいだそうだ。
ちなみに今いるベーサの人口は、600人くらい、てことはこの町には6人くらいしかいないのか。
てか、魔王が1位なんだ。まぁ、魔王が沢山いる世界とか終わってるよね。
「私はどうしたら良いでしょうか?」
聞いてみると、施設長はやや間を開け言った。
「この町に治癒師はいませんが、私の知り合いに治癒師がいます。その人に師事を仰ぐのも良いかもしれません」
「どこにいらっしゃるのですか?」
「王都にいます。手紙を書きますので、行ってみますか?」
ヘェ〜王都か、人が沢山いるし賑やかなんだろうな。僕は笑顔で答えた。
「嫌です」
なるべく分かりやすく書く。簡単そうに思えるが、凄く大変。