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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
2章冒険
100/125

幕間レヴィ、ダイエットをする

100回目の投稿という事に気がついたので、急遽レヴィの回にしました。

シーサイドから帰って来て約1ヶ月が経った頃、いつもの修行の終わりの事だった。


ハルさんは師匠に呼ばれていなかったので、僕1人で部屋に帰ろうとした所、エイトに言われた。


「お前、最近太ったんじゃないか?」


「えっ?」


何、いきなり。


「そんな訳ないじゃん。だって僕は毎日修行で走っているんだよ?」


全く、エイトってば変なこと言うんだから。


「いや、でも絶対太ったぞ。見て分かるくらいに」


「気のせいだって。ほら、普通だっ・・・て」


ふにふに。


「あ、あれ?」


この摘まんでいるお肉は一体なんだろう?


ふにふに。


「そ、そんな。これは何かの間違いじゃないかな」


「いや、どうみてもお前の腹の肉だよ」


エイトに止めを刺され、ガクッと膝から崩れ落ちた僕は、両手を地面について項垂れた。


そんな僕の姿を見て、ヘラヘラ笑いながら追い討ちを掛けるエイト。


「最近、いつも修行終わった後に、ケーキばかり食べてるからだろ」


で、でも


「毎日、修行で走っているよ?」


「お前知らないの?走っても、摂取カロリーが多いと太るんだぜ?アハハッ」


僕を指差し、爆笑しているエイトを憎々しげに見ていた僕は思った。


畜生、絶対痩せてやる!



「よーっし、走るぞ!」


あれから、太りそうな食べ物をやめ、痩せるために女性の兵士さんやメイドさんなど色んな人に聞いたら、どうやら有酸素運動というものが良いという事を突き止めた。


しかし、この有酸素運動、間違った方法を取ると、あまりダイエットに効果がなかったり、筋力だけがついてしまったりと意味がなくなってしまうこともあるらしい。


そこで、最近痩せたメイドさんが行っていた有酸素運動運動を聞いたら、ジョギングで痩せたと教えてくれた。


何故ランニングではなく、ジョギング?と、聞き返すとメイドさんが、ゆっくり走る事で、有酸素運動にもなり、筋肉にも適度な負荷がかかり、筋力の維持に繋がるとの事だ。


ちなみにランニングをすると、ダイエットではなく、体や体力などを鍛えるためのトレーニングになってしまうため、用途が別なのだとか。


そんな事を思い出していた中、うるさい声が聞こえてきた。


「おい、何で俺も一緒にジョギングしなきゃならんのだ!」


僕のすぐ後ろをついて来ていた エイトだ。


「うるさい、僕に恥をかかせた罰だ。元の体型に戻るまで、付き合ってもらうからね」


「は、はぁ?そんなのお前がわ」


「何か?」


「るくないです。勿論、付き合います」


「ありがとう」


「あ、ああ」


僕とエイトは城の外へ行き、城の周りをジョギングし始めた。




その後、僕とエイトは15分〜20分くらいジョギングをした。


「何か、気持ちよく走れたな」


「そうだね。これで痩せられるなら嬉しいね。それにそこまで疲れないからまだまだ余裕あるしね」


「でも、走り過ぎもあまり良くないんだろ?」


「うん、そうらしい。まぁ、やり過ぎは何でも良くないからね」


薬じゃないけど、用法要領を正しく守りましょうと言う事だね。


「よし、今日はこれまで。じゃ、また明日」


「えっ、明日?」


「当たり前じゃん。1日で痩せられたら、ふくよかな人はそんなにいないよ。分かった?分かったら返事」


「あ、ああ」


「よろしい。ではまた明日」


そう言って、エイトと別れる。


夜は、ぬるま湯での半身浴を始めた。

これは1日2日じゃ効果は現れないものの、続けていけば基礎代謝が良くなり、ダイエットに良いとの事。


「ああ、気持ち良いなー」


この半身浴も15分くらい浸かり、あがった。


始めた当初は、寒いかななんて思っていたのに、4日くらい経った頃には汗をかくようになり、このぬる湯でも熱いと感じる様になった。


寝る時も、むくみを取るためのマッサージなど、自分が良いかなと思う事をしてから寝ていた。


そんな事を繰り返し1週間。


「どう、エイト?」


僕は両腕を後ろの頭に回し、片足を少しだけ曲げてポーズを取った。


「ああ、痩せたな。しかも、気のせいか?肌も綺麗になってる」


そうだろう、そうだろう。

なんせ、半身浴にはデトックス効果もあるみたいだからね。


体から老廃物が消えた今、僕の体は無敵です。


なので、


「よーっし。エイト、ダイエット成功を祝って、今からスイスウィートにケーキを食べに行こう!」


「お、おい。それは絶対リバウンドするから止めとけ」


止めようとするエイトをよそに僕は、意気揚々と禁止していたケーキを食べにでかけるのであった。



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