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悪人転生して善を積む  作者: カメカメ
1章治癒師
10/125

10女神様 再臨

長文になってしまった。

それは寝ている時だった。いきなり女性の声が聞こえた。


「夜分遅くにすいません。起きて貰っても宜しいですか?」


誰だろう?前に聞いたことあるような声だな。


そう思いながら少しずつ覚醒していき、目を開けたら女神様がいた。


「お久しぶりです。頑張っている様ですね」


「うわっ!あ、あれ女神様、どうしたんですか?」


びっくりしながらも、レヴィは女神の用件を聞いた。


「お話しがありまして、会いに来ました」


わざわざ話しがあるために来てくれたのか。ありがとうございます。


「お話しというのは?」


「はい。いきなりですが、今あなたの左胸に治癒師としての紋章が現れているはずです」


言われて左胸を見たら、確かに左胸に紋章があった。

これで、これからは治癒師として働けるということか?


「あ、治癒師の紋章が出たからといって、すぐに治癒魔法が使えるわけではありませんよ」


「え、そうなんですか?」


どうやら、紋章は適性があることの証明らしく、それからちゃんと勉強しなくてはならないらしい。


ちなみに、適性が無い人はいくら勉強しても、初期魔法のヒールが使えるかどうかで、使えたとしてもすり傷が治るくらいらしい。


「しかし、問題があります」


「問題?」


「はい、普通早くても10歳くらいから現れる紋章が、あなたは7歳にして現れました」


「どうしてですか?」


「憶測でしかないのですが、治癒師の紋章出現条件の1つは、まず知力が高くないといけません。あなたは7歳にして、知力は大人だからでは無いかと思います」


なるほど。前世の知識があるからこそ、知力はある。そのため、早く治癒師になったのか。


「で、何が問題なんですか?」


別に早く紋章が出現しても、何ら問題がありそうには思えないが。


「私は、10歳くらいになったら紋章が現れると言いましたね?」


いや、覚えてないです。


「先ほども言いましたが普通、紋章が現れるのは早くても10歳くらいからなのです。しかし、そんなに早く紋章が出現してしまうと、前代未聞なので自由に活動することが出来ない可能性が高いと思われます」


確かに。才能溢れてたら、放っておかないよなと思う。


そのまま何処かの施設に隔離され、英才教育を施され偉い人の担当治癒師にされそうだ。


「これから、どうしたら良いですか?」


「それですが、他力本願になってしまい申し訳ないのですが、まず施設長を頼ってみて下さい。もしかしたら、あなたの条件を飲んでくれ、更にあなたに良い環境な所を紹介してくれるかもしれません」


確かに、元勇者なら良い場所を知ってるかもしれない。


「私は、そろそろ帰ります。何か聞きたい事ありますか?」


女神様が聞いて来た。レヴィは元から聞きたかった事、先日の事件の事で思っていた事を聞いた。


「あ、2つ良いですか?」


「はい。何でしょう?」


「ありがとうございます。1つは、なんで私の髪は黒で、目はエメラルドグリーンなんですか?」


両親に捨てられた原因と思われるこの容姿。周りから距離を取られるくらいで、いじめにあったりはしてないから別に困ったことはないが、一応聞いてみたかった。


「髪は、あなたが転生者だからです。今までも転生者は、転生前と同じ髪色でした。目の色は、あなたの魔力量が多い為です。まだ、この国では解明されていませんが、目は魔力量で色が変わります。しかし、似たり寄ったりの魔力量なので分かりにくいです。ですが、飛び抜けて魔力量が多いとエメラルドグリーンになります」


「女神様からの贈り物ですか?」


よくある、チートをくれたのかな?


「いいえ。救済のためだけにそんな事はしません。あなたの生まれ持った才能です」


あ、そうですか。そりゃそうですよね。


「2つ目は、最近思ったんですが、前世の知識は確かにあるんですが、何と言うか仕草が子供っぽいというか・・・」


「それも憶測ですが、今のあなたが子供だからです」


「え?大人ですよ?」


「あなたの体が子供なので振る舞いも自然に子供なるという事です」


「ん〜、納得したようなしてないような感じがします」


「あなたに分かるように言うと、スタンフォード監獄実験と一緒です」


確か、一般人が看守と囚人に分かれたらどうなるか?という実験だよね。


僕の記憶によると、日が経つにつれ看守と囚人はなりきっちゃうんだよね。


てことは、僕は無意識なうちに子供になってるって事?


「あとは、あなたの心の中の願望ですかね。本当は前世でしたかったことが、今の環境下でしてるという可能性もあります」


え、だとしたら恥ずかしいんだけど。


「他にはありませんか?」


「はい、今の所大丈夫です」


「では、頑張って下さいね」


そう言い残し女神様は消えた。


(取り敢えず、施設長室に紋章が現れたから、報告に行こうかな)


レヴィは女神に言われた通り、カダートを頼るため部屋へ向かった。

区切りを考えると、均等な文量にならないな。やっぱりみんな凄いな!

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