表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/323

《聖女パーティー》エルマ視点12:イグザが英雄ですって!?


 もうこうなったらパーティー集めなんてどうでもいいわ!


 とにかく真イグザが馬鹿イグザでないことを証明して、このもやもやもイライラも全部まとめて解消してやるんだから!


 そう勢い込んだあたしは、武術都市レオリニアを離れ、北の城塞都市――オルグレンへと赴いていた。


 なんでもレオリニアに逗留していた旅人の話だと、神秘的な槍を背負っためちゃくちゃ美人な冒険者が、冴えない感じの冒険者とイチャイチャしながら北へ向かったというのだ。


 それを聞き、あたしの女の勘がビビッと告げた。



 ――間違いなくその二人組は槍の聖女と真イグザであろうと。



 恐らくは決勝で真イグザに敗れた槍の聖女が、「私を打ち負かすなんて素敵! 抱いて!」みたいな感じで彼の虜になったのだろう。


 あーやだやだ。


 これだから尻軽女は嫌なのよね。


 まったく、聖女の品を落とさないで欲しいものだわ。


 ……。


 あーもうなんなのよ!?


 なんかすっごいイライラする!?


 真イグザが別人なのは明白もいいところなのに、なんでこんなに馬鹿イグザ感が出てくるのよ!?


 しかもめちゃくちゃ美人とイチャイチャしてたですって!?


 馬鹿イグザのくせに生意気なのよ!


 いや、馬鹿イグザじゃないんだけど!


 あああああああああああああああっ!?


 あたしが今すぐにでも感情の赴くままに頭を掻きむしりたい思いでいると、どうやら謁見の準備が出来たらしい。



「こちらへどうぞ、聖女さま」



「え、ええ、ありがとうございます」



 衛兵に促され、あたしは豚……もといポルコともども玉座の間へと赴いた。



「――ようこそおいでくださいました、聖女エルマさま」



 そう嫋やかに微笑むのは、ここの城主であるフレイルさまだ。


 女の城主というのもなかなか珍しいが、聞けば先の戦で夫である先王を亡くしたらしい。


 それはとても悲しいことだと思うが、それよりも今は馬鹿イグザ……ではなく真イグザのことだ。



「お初にお目にかかります、フレイルさま。私は聖女エルマ。遅ればせながら、このオルグレンの危機を聞きつけてやって参りました。ですがすでに事態は回避されたご様子。肝心な時にご助力出来ず、本当に申し訳ありませんでした」



 謙虚な心がけを忘れない聖女の鑑である。


 まあ危機だったってのはさっき城下町の人に聞いたんだけど。


 てか、あんたも頭下げなさいよ、豚!?


 このパーティーの品格が疑われるでしょ!?



「どうぞ頭をお上げください、エルマさま。そのお気持ちだけで我々は十分でございます」



「お心遣いに感謝いたします。それで、どうやらこの町を救ったのは私と同じ聖女だとお伺いしたのですが……」



「はい。聖女であるあなたさまにならお話ししても構わないと思うのですが、この町を救ってくださったのは、遙か遠方より槍の聖女――アルカディアさまとともに足を運んでくださった炎の英雄――イグザさまです」



「――っ!?」



 はあっ!?


 イグザが英雄ぅ!?


 あまりに突拍子もない話を聞き、あたしの中ではもう二人のイグザがごちゃ混ぜになっていたのだった。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

めちゃくちゃモチベが上がりますので、もし少しでも「面白いかも~」とか「続きが読みたいな~」と思ってくださったのなら、是非広告下の☆評価で応援してもらえたら嬉しいです!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おい、イグザの悪口行ったらアルカの姉ちゃんが黙っていられんぞ?あと……妾二人!!
[良い点] さすがエルマ! 自己評価とイグザ貶しは忘れないw [気になる点] ポルコ 意外に大物か?w [一言] イグザの真の姿に気づくのはいつの日かw
[一言] エルマのリアクションが一々面白いです…最終的に豚男と一緒になりそう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ