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《聖女パーティー》エルマ視点30:幼馴染ねぇ……。

ちょうど区切りがいいので、以降のエルマ視点は5話に1話くらいのペースにしようかと思いますm(_ _)m


 豚の意見を参考に残りの女神たちのもとを訪れることにしたあたしたちは、まずはじめに火山島――マグリドのヒノカミさまに今一度会いに行くことにしていた。


 というのも、以前はヒノカミさまの御使い――つまりは馬鹿イグザを求めて訪れていたので、ヒノカミさま本人には会っていなかったのである。


 だがあれから各所を巡り、テラさまにトゥルボーさま、そしてシヌスさまなどの女神さま方がいると分かった以上、マグリドにも火の女神さまがいるのは間違いないだろう。


 ゆえにあたしたちはそのお力を賜るため、今一度きちんと火の女神さまに会いに行くことにしたのである。


 もちろんそれが終わったら最後は雷の女神さまだ。


 さすがに五柱の女神の力を授かれば、あたしの女神化計画も完成するだろうしね!



 ――ぶおーっ!



 というわけで、あたしたちは不要になっていた小舟をいただいた後、シヌスさまから賜った術技を用いて海の上を颯爽と駆け続けていた。


 陸路ではマグリドまで多大な時間がかかるため、海を一気に突っ切ろうと考えたのだ。


 しかしさすがは水の女神さま直々の術技である。


 ぼろぼろの小舟なのに速度は最新鋭船の数倍だ。



「いやはや、これならマグリドまで数刻で着けそうですな」



「ええ、そうですね。二度手間にはなってしまいましたが、これまでの旅で多くのことを学ぶことが出来ましたし、きっと全ては意味のあることだったのでしょう」



 てか、そうでも思わないとやってらんないわよ!?


 ほとんど豚のお世話係みたいなもんだったし!?


 と。



「ところで――聖女さまには〝幼馴染〟の方とかはいらっしゃったりしますか?」



「……幼馴染、ですか? ええ、まあ……」



 ふいに豚がそんなことを言い出し、あたしは思わず呆ける。


 いるわよ、一人馬鹿みたいにやばいやつがね。


 このあたしを捨てた挙げ句、ほかの女をたんまりと侍らせて神にまでなろうとしている――グズでノロマだったはずの幼馴染よ。



「そうでしたか。実は私にも一人おりまして、昔はよく互いの腕を競い合っていたのですが……はっはっはっ、彼女にはただの一度も勝てませんでしたよ」



「まあそうだったのですね。何かよほどの才能に恵まれた方だったのでしょう」



「ええ、それもありますが、彼女は努力家でしたからね。なので私も彼女に負けまいと努力を重ね、今にいたるというわけです」



「そ、そうですか」



 いや、重ねたのは努力じゃなくてお腹のお肉でしょ……。


 何言ってんの、この豚……、とあたしは内心半眼を向けつつ、豚に問う。



「しかし何故いきなりそのようなお話を?」



「ああ、すみません。実はこの航路で進み続けていたら、マグリドのあとに里の近くを通りそうだなと思いまして」



「あら、そうでしたか。ではせっかくですし、一度お顔を見せに伺いますか?」



 あたしがそう促すも、豚は「いえ」と首を横に振って言った。



「今は大事な旅の途中ですし、きっと元気にやっていると信じています。聖女さまにしてもそうだとは思いますが、幼馴染は友人というよりも、むしろ家族のようなものですからね。お互い大切にしていきたいものですな」



 HAHAHA! と鷹揚に笑う豚に微笑みを返しつつ、あたしは内心ぽつりと彼の言葉を思い出していたのだった。


 幼馴染は家族のようなもの、かぁ……。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

モチベが上がりますので、もし少しでも「面白いかも~」とか「続きが読みたいな~」と思ってくださったのなら、是非広告下の☆☆☆☆☆評価で応援してもらえたら嬉しいですm(_ _)m

よろしくお願いします!

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