↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/323

《聖女パーティー》エルマ視点28:いや、そうじゃないでしょ!?


 何故神は人を不平等にお造りになられたのだろうか。


 シヌスさまのダイナマイトバストを黄昏れたような目で見据えながら、あたしはふとそんなことを考える。


 あの乳の10分の1……いや、100分の1でもあたしに与えられていたのなら、豚にコケにされることもなかったのに、と。


 ほら、見なさいよ、その豚を。



「はあ、はあ……ぐっ」



 よほど刺激が強かったのか、跪いたまますでに満身創痍になっちゃってるじゃない。


 なんなの?


 おっぱいにエネルギーでも吸われてるの?


 むしろそのまま干からびて海の藻屑にでもなればいいのに、とあたしは豚に軽蔑の眼差しを向けていたのだが、



 ――ちらっ。



「……ふう」



「……」



 え、ちょっと待って。


 今あの豚あたしの胸見て落ち着きを取り戻してなかった?


 気のせいよね?


 というか、気のせいじゃなかったら張っ倒すわよあんた!?



「セレイアからお話は伺っています。イグザたち同様、聖女の務めを果たすべく神々のもとを訪れているそうですね」



 ともあれ、今は水の女神――シヌスさまの御前である。


 ゆえにあたしはいつも通り完璧な聖女ムーブで頭を垂れる。



「はい、仰るとおりです。〝剣〟の聖女としての定めを受けた身として、世界に安寧をもたらすことこそが私の願いですから」



 まあでも今一番の願いは、あの豚をミンチにして母なる海に還してやることなんだけどね!



「そうですか。それは素晴らしいことです。ここを訪れたのも、私の〝水〟と〝繁栄〟の力を求めてのことですね?」



「はい。もしシヌスさまのお力を賜ることが出来たのなら、さらに多くの人々を幸せに出来ると考え、セレイアさんにご案内をお願いした次第にございます」



 てか、今〝繁栄〟って言った?


 え、それってもしかして色々と豊かになるってこと?


 確かにシヌスさま自身もやたらと豊かだし、これ期待出来ちゃうんじゃない?


 そうあたしが内心確信めいたものを感じていると、シヌスさまがふふっと微笑んで言った。



「あなたはとても真面目な子なのですね。――いいでしょう。あなたたちに私の力の一端を授けます。どうかこの力で人々を笑顔にしてあげてください」



「ありがとうございます! 必ずや皆さまのお役に立ってみせます!」



 そしてあたしの胸のお役にもね!



      ◇



 そうしてあたしたちはシヌスさまにお力を賜った。


 彼女の司る〝水〟と〝繁栄〟の力をだ。


 当然、水属性の強力な武技や便利な術技も習得させてもらったので、今後の旅もかなり楽になると思う。


 でもね、シヌスさま。



『スキル――《子孫繁栄》:子宝に恵まれない者たちを恵まれやすい体質に出来る』



 その繁栄じゃないのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?


 あたしは内心愕然と頭を抱える。


 違うでしょ!?


 今繁栄させなくちゃいけないものがほかにあるでしょ!?


 というか、人々を笑顔にする前にあたしを笑顔にしなさいよ、あたしを!?


 と。



「しかしあれですな、聖女さま」



「……?」



 ふいに豚が話しかけてきて、あたしは一旦突っ込みを止めていたのだが、



「――やはり大きすぎるのも考えものですな(しみじみ)」



「……」



 いや、うっさいわよ!?


 ぶっ飛ばされたいのあんた!?


ここまで読んでくださってありがとうございます!

モチベが上がりますので、もし少しでも「面白いかも~」とか「続きが読みたいな~」と思ってくださったのなら、是非広告下の☆☆☆☆☆評価で応援してもらえたら嬉しいですm(_ _)m

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] エルマは癒し 別の意味でw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。