表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

3



ここは何処だろう?



何もかもが変わりすぎてパニックになってしまっている。

目で物を見るのは何年振りだろう、

自分の足で立っているのは何年振りだろう…



「…願いを叶えてくれるのですか?」

少し冷静になり必死に考えて絞り出した最初の言葉だった。




「えぇ、あなたの死にたくないという願い叶えてあげます」


目の前にいるのは金髪の女性、体のラインが良くわかる白いドレスを纏って微笑んでいた。



「残念ながら元の世界での命は尽きてしまいました。なので元の世界に戻す事は出来ないのです。しかし、私の管理する別の世界に不老不死のハイエルフという種族があるので、種族を変えてそちらの世界で新しい生活をして頂こうと思います」



不老不死?えっと…それは死なないって事だよね?新しい生活?自分の目で見て、自分の足で走って、美味しいもの食べて、そんな…そんな……


「…………ありがとっ……ございます」


泣きながら感謝を伝える事しか出来なかった。この人は神様?いや、女神様なのだろうか?

涙と鼻水でグシャグシャになった顔を優しく見つめながら女神様は言葉を続けます。


「それと、今から行く世界には魔法が存在します。ハイエルフは特に魔法を使う上で有利な種族です。王都の教会に神託として私が貴方の事を説明しておきますから、すぐに馴染めると思いますよ」

「何から何までありがとうございます」


すると突然足元が光始めました。


「そろそろ時間ですね。ここから移動すると私はもう貴方に干渉する事は出来なくなります。では、いってらっしゃい」

「いってきます!!」



僕は期待に胸を膨らませながら、自分の体を包み込んで行く光に身を任せた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ