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死にたくないという声が聞こえた。



私は下界を見下ろしその魂を覗いた。








ミツケタ







私が長年探していた「願い」を持つ魂を。







彼の人生は、はっきり言って不幸だ。親に愛されていないわけではなかったが、心の中では「いつまでこの子の為にお金を使わないといけないのか」と思っている。

しかし息子への愛があるからこそ、そんな事を思ってしまう自分達の罪悪感を薄める為に彼を「維持」しているのだ。

そんな親を見る周りの人々は言う、


「こんなに親に愛されて、彼は幸せ者ね」


もう一度言うが、彼は不幸だ。

周りの人々も理解しているからこそ、小さな小さな幸せを見つけようとする。そうしないと見ている自分達が苦しいから。








さて、残り数分で彼の命が尽きるわね……

余計な横槍が入る前に彼の魂を回収しなければ







「あなたのその願い、叶えてあげるわよ?」





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