第1話 ある日の夜です! (7)
心臓も『ドックン! ドックン!』と動いている!?
と、いうか、脈を打っているね、お狐様の胸の辺りや股の辺りに触れて、手で確認をしてみたら……
僕はね幼少の頃に犬を飼っていた事があるんだよ。もう死んだのだけれど。死ぬ前にさ、動物病院に連れていった時にね。確か……?
病院の先生が脈をみる時に確か腕か? 足か?
僕もその辺りの記憶は曖昧なのだけれど!?
股に腕を入れてみれば分かると教えられた気がする?
だから腕を入れて測ってみたんだよ。
すると先程僕が述べた通り、脈が打っているのに気が付いたんだ。
う~ん、じゃ、そうなると……何故お狐様は動かないんだろうか?
早く起きて動いて逃げないと、この後猛スピードで来るかも知れない?
後続の車達に次から次へと引き殺されていまうよ。
う~ん、だから僕は「困ったぁ~?」と思わず声が漏れたよ。
さてさてどうしたものかな?
……う~ん、このまま放置をする訳にもいかないね!?
道の端!?
いきなりお狐様起きて──『ふらり……ふらり……』と、朦朧とした記憶の中で道の真ん中にまた出てしまい。又後からきた車に引かれると大変だから。
う~ん、じゃ、取り敢えずは僕の車の後部座席で横にしておく事にしておこうか?
車の扉だけ開けておけば目が覚めたら逃げていくと思うから?
特に僕は慌ててこの場所にきたけれど。未だ荷物の片付けが終わっていないんだよ。