第1話 ある日の夜です! (4)
と、思うとさ、僕は体が勝手に動き出すよ。
う~ん、これもね、何故だかわからないけれど……と、いうか!?
とにかくね、あのままの状態……放置では本当に可愛そうな気がするから。
僕は慌ててね、現地へと向かったよ。とにかく先程走り去ったトラックの後続車が来る前に何とかしないといけないと思うから!?
僕はね、慌てて駆け足で向かったよ!
先程の大きな衝撃音が鳴った場所へとね。
◇◇◇◇◇
「あっ? いた! やはり犬だ……」
僕がね、彼女……ではなくてね。最初にお犬さんだと思っていた者を見た最初に出た言葉だよ。
とにかくね、辺りは静まり返った漆黒の暗闇だから……いまいちね、良くは見えないし、確認も出来ないよ。
だから僕はとにかく慌ててお犬様に近寄ったよ。
……腸とか飛び出ていたらどうしよう?
僕はねついついとそんな事を考えてしまったよ。
この場所まで慌てて駆け寄ってきたのにね、今更そんな酷い事を僕は思わなくても良いのにさ。ついついと考えてしまったよ。
……本当に酷い男だと自分自身を軽蔑してしまった。
う~ん、でもさ、お犬様が後続車にこれ以上引かれないようにと、死体を隅に避けてあげようときたのだから。
最後迄ちゃんとしてあげないとお犬様が可愛そうだと!
自分自身に再度呼び掛けた……。