100/161
第6話 妖狐様との共同生活(35)
「貴方……私綺麗……?」と尋ねられた。
僕は小夜に「あああ……綺麗だよ……」と答えると思うから。
「貴方~これでもぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
と、避けた口を見せられて──「うゎ、あああああああああああああああああああああっ! 助けてぇ、えええええええええええええええええええええええええええっ!」と、声を大にしながら奇声交じりの声で逃げて行くというパターンになるかな!?
う~ん、他の妖怪の女性ならなるかも知れないが?
小夜相手ではならないかも?
……というか!?
僕自身はなっていない……只単にそんな容姿の小夜を見て噛みついてくるのだろうな?
そして僕は今から小夜に噛み殺されてしまうのだろうな?
と、思いながら僕自身も覚悟を決めたよ……そして静かに目を閉じて待つ事にしたんだよ。