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壊れかけの魔王と刀メッセンジャー

期間が空いてごめんなさい。テストようやく終わった・・・

 








「レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君、レンジ君・・・」










 魔王城の寝室にて部屋の主は苦しそうに天に向かい手を伸ばす。


 この部屋の主の名はミオ。


 ブレイファーの頂点に立つ彼女はここ数日、悪夢にうなされ続けている。

 そのせいか彼女の目の下には隈があり、肌や髪にも少し荒れている。

 彼女を苦しめるのは・・・力を代償に失った大切な人。


 夢の中で彼は笑う。


 笑って・・・・・・・・・・・・・・・・・闇に飲まれる。


「レンジ君!なんで君は・・・。私は・・・まだ、きみに!」


 ミオはレンジを飲み込んだ闇に手を伸ばす。しかし、のばせば伸ばすほど、自分が闇から遠ざかってゆく。


「何で・・・!?なんでよ!」


 その瞬間、何者かに手をつかまれる。


「・・・―――様!――様!ミオ様!」


 そしてどこからか、彼の声が聞こえる。


「レンジ・・・君」


 その声と共に、彼女は目を覚ました。


「ミオ様!」


「・・・あれ?コクレン?どうしたの?」


「ミオ様・・・あんなに苦しそにして暴れておられたので、それと・・・いいえ、とりあえずお水をお持ちします。その間にタオルで汗を拭いて、お召し物を変えてください」


 そう言って、コクレンはミオから目をそらす。


「・・・?」


 ミオは不思議そうに自分を見ると、かなりの汗をかいたのか服はぐっしょりと濡れていて普段下には何も履かずに寝ているせいで、体の線が出てしまっている。


「きゃ!・・・コクレンのスケベ」


「なッ!・・・では、失礼します」


 そう言われたコクレンは急ぎ外へ出た。

 出て行く際に普段から冷静なコクレンの頬が赤くなっているように感じた。


「・・・むー、もう少し胸があればな~」


 そう言って、彼女は誰もいなくなった部屋で自分の胸を見る。

 彼女は決して小さくない。

 身長や歳を考えればロリ巨乳という分類に入るだろう。

 しかし、先日見たエリーゼ・・・と言うか獣王は、自分より3回りほど大きかった。


「揉めば大きくなるかな・・・?」


「十分大きいと思うわよ?」


「!?」


 ミオは突如として聞こえた声に驚き、ベットから声の聞こえた方とは反対側に飛ぶ。


 ―――ぷにょん


 弾力がありやわらかいな2つの何かがミオの頭の上に乗る。


「・・・あらー、ミオちゃん。元気ね」


 ミオはそれに驚き、少しばかり距離を取る。

 そこには第日本帝国軍の黒の軍服を着崩した妖艶な女性がいた。


「・・・だれ?」


「あら?・・・そっか、人化の姿を見せたのは初めてだったはね。私の名は妖刀:霧咲」


 その自己紹介にミオは目を見開いた。


「レンジ君の刀の?」


「そう。今はコクレンと仮契約させられているけど」


「仮契約されてる?・・・コクレンが無理やりと言うこと?」


「いいえ。あなたたちの知っている普段の主君が分裂する際にね。自らの全武装をそれぞれの人格に分け与えたの。ハクレンには常々、コクレンには私こと霧咲。王の人格には〈心臓に残りし銃弾〉っていう何の武器にでもなれるスキルをね」


「・・・なんで―――」


「私と常々は主君が封印される前に深層意識内で会っているの。・・・おそらく、常々も今頃ミレイに主君からの言葉を伝えているころだわ。ただ唯一の例外が王の人格。彼に与えられたのがスキルでるから説明は難しいらしい」


 ミオは息をのんだ。

 彼女は自分の質問を先読みしただけでなく、メッセンジャーで有ることを明かしたからだ。


「・・・まあでも、その前に服着替えましょうか。そのままでは風邪をひいてしまうわ。タオル貸して。背中拭いてあげるから」


「あ・・・はい。ポリポリ f  ̄. ̄*)」




 ※※※




「あの・・・霧咲さん」


「呼び捨てでいいわよ」


「いや、伝説の剣を呼び捨てなんて・・・」


「そう?まあ、好きに呼んでいいわ。・・・しかし、きれいな肌ね。けど、ちょっと荒れてる。そうだ、お風呂に行きましょう。」


 そう言われたミオは霧咲に手を引かれてお風呂に来る。


 ――――シャカシャカ


 時間的に朝風呂には少し早い時間だ。

 なので人は誰もいない。


「どう?きもちいい?」


「はい。でも・・・なんだか懐かしいです」


「私も懐かしいよ・・・」


「え?」


「・・・ミオ、いいや。ミオリレーゼ。よく聞いて」


 ヘッドスパのような気持ちのいい洗髪の最中にもかかわらず霧咲はまじめな声音で自分の名前を呼んでくる。




『――――――――――――』




 霧咲の語るその言葉はミオにとって受け入れがたい物だった。


「え?・・・それは、だって・・・それに確かレンジ君は・・・じゃあ、私はまた」


「そうね・・・けどね、あの歴史は正しくないの・・・あなたの部屋。そこで初代の口癖を一人で言いなさい。・・・そうすれば、誰にも語られない神話を見ていた者の書物を見ることができるわよ」


 そう言いながら彼女はミオの泡をシャワーで洗い流す。


「うわ―――待ってくだ――――」


「だーめ」


 突如のシャワーにミオは慌て、霧咲は面白がるように彼女にシャワーを浴びせる。

 二人っきりの浴場に、シャワーの音と霧咲の愉快な笑い声が響き渡った。




 ※※※




 振馬の暖簾をくぐり、私服に着替えた二人はタオルを肩にかけ、着替えを抱えて出てくる。


「ふう、いいお湯だったね、ミオ?」


「はい・・・でも、何か忘れているような・・・あっ!」


 ミオが思い出すのと同時に丁度朝風呂に入ろうとしていた城の使える文官の一人がミオに声を掛けてくる。


「あ、ミオ様。血相変えてコクレン様が捜していましたよ。・・・何かあったんですか?」


「そういえば、忘れったわね。何も言わずにこっちに来てしまったわ」


「あー、ありがとうね。大丈夫。コクレンは私がいなくなって慌てているだけと思うから。迷惑だったらごめんね」


「そうでしたか・・・。でも、コクレン様の意外な一面が見れてみんな面白がっていましたから、大丈夫だと思いますよ」


 そう言って思い出し笑いをした文官の娘はミオに頭を下げると暖簾をくぐり、中へと入っていた。


「フフ、いやー、ごめんねミオちゃん。・・・まあそろそろ私も彼に携帯してもらわないと疲れてきたからさっさと探そうか」


「はぁ、霧咲さん~~」



 そう言って二人はその後も談笑しながらミオの部屋に戻って行った。





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