玉座騒然
ひどく短いです。
魔王城玉座の前にて集まっていた一同は緊張を覚えた。
玉座の前にて王の帰還を待ていた一同。
その中には気絶したミレイやアヤカ、エリーゼの姿もあった。
彼らの見つめる先には割れて歪んだ藍色の見える空間。
その空間からは何かが吐き出されるように二つの影が現れる。
「ミオ!」
トールがすぐにかけより、回復薬を振りかける。
「トールさん、私が回復掛けます!」
「頼んだ!」
「・・・これは、内部損傷もひどいし精神崩壊が起こっている。MPからなのに使った形跡がある。・・・これはHPをMPに還元しているの?」
「どうした、聖女!?早くミオに回復を!」
「・・・トールさん、さっきの回復薬どれくらいある?」
「え?城の倉庫にならあと数千はあると思うが・・・」
「じゃあ、それをあるだけ持ってきてください!」
「なんじゃと!それは我々ブレイファーの貴重な・・・ヒィ」
どこかのバカが変なことを言ったがそれはこの場にいた複数の強者の眼力でねじ伏せられた。
「トール、お主が足が一番早いとりあえず動きの邪魔にならない、10取ってこい!」
「蒼帝様!俺を見くびってもらっては困ります。とりあえず20持ってきます!スキル〈迅雷〉」
「わしらも取りに行くぞ一人最低50本じゃ!」
「「「「はい!」」」」
そう言って彼らは次々と倉庫に向かってゆく。
「私もはじめましょう・・・はぁ、来なさい。『レーピオ』」
すると、ミレイの目の前に一本の大きな杖に巻きつく一体の白蛇が現れる。
ただその肉体はうっすらとしており、霊体であることがわかる。
この白蛇はかつて『腐敗』の終焉の魔物となり、地上で猛威を振いかけた(・・・)化け物である。
その時、ミレイはレンジを呼び出すためにモンスターの魔石を回収しているところであり、モンスターの集団を一気に倒し、いざ魔石回収と思うとそこに『腐敗』の終焉の魔物が通り過ぎ、魔石がすべて腐って消えてしまったという悲しい事態に陥り、当時聖女任命されて間もないのにかかわらず、今は失われた聖女スキル〈聖なる乙女の鉄拳:神〉を発動させ、終焉の魔物を倒したのだった。
それによりミレイは試練踏破の資格を得ながらも、試練参加条件を満たしていなかったため不完全な覚醒であり、ジョブも聖女のままなのである。
白蛇の名はレピーオ。
『修復』の能力を持ちし、唯一の領域を持たない守護獣だった。
「『レーピオ』。彼女、治せる?」
『フフ、ミレイ。そんな心配そうな顔しなくても大丈夫よ。・・・と言いたいけど、これは急いで手当した方がいいところもあるようね。現状、命に別状はないわ』
「そう・・・」
『でも安心するのは早わよ?』
「え?」
レーピオは舌をチロチロと出しながら、目を見開く。
『やっぱり、今この子には2体の守護獣による現状維持が行われているわ』
「え?2体の守護獣?」
『そう、一つは『転輪』。これは貴方の旦那さんの力ね』
「ダーリンの・・・?あ、あの鹿さんのか」
『そう、そしてもう一体がこの試練によって彼女を覚醒させた『浄化』の奴だな。・・・しかし奴らが手一杯とは、何と遭遇したのだ?ッと、ともかくわしはあ奴らとと共に現状を維持しつつも、回復させやすいように持っていく。おぬしは全力で・・・』
そこまで言ってレーピオはちろちろと舌を出す。
『おぬしは全力でMPを回復させろ。あの子のやっているHPのMP変換なんて魂を活力に変える者だ。一時事的に強くなっても寿命はあっという間に無くなる。それにほら・・・』
「ミレイ様!とりあえず回復薬20本持ってきました!」
「じゃあ、それをミオに掛けて!HPが残り少ないから!」
「了解!」
「私は、MP回復をしないと。スキル:〈ギブ・エナジー〉」
手に魔方陣が現れ、薄緑色の光の粒がミレイの手から放たれる。
その光はミオの体に溶け込むように消えてゆく。
そして、彼女はMPが半分くらいになるまで回復させた。
すると、「うん・・・」と言うこえ―――ミオが目を覚ました。
明日?も更新します




