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閑話:ミオの過去

眠い中勢いで書いたので少しおかしいかもしれませんが・・・




 私はその日、久しぶりに夢を見た。


 始まりは暗く冷たい日々。

 私は幼くして両親を亡くし、トールにいさんと二人で元双帝であり、曾祖母にあたるアマギリ様の下に住まわせてもらった


 子供にとって親は世界のすべて。それを早々に無くした私とにいさんの胸にはぽっかりと穴が開いてしまっていた。


 それを見かねたアマギリ様は私たちを自分の道場の門下生として仲間を作らせようとした。

 そこには現双帝の席に座っている蒼龍おじいちゃんにその奥さんで同じく双帝の紅龍おばあちゃんがいて私たちに力の使い方を教えてくれた。


 アマギリ様によれば私たちの血筋は強者との交配によってすぐれた才を取り込み、その結果その血を受け継ぐ者は幼くして大きな力を持っている。

 アマギリ様の元には多くの年上の多種多彩な門下生がおり、彼らとすごし、多くの種の技を彼女は治めて行った。





 ただ、それはアマギリにとっても想定外の事だった。





 アマギリの門下生はすべてがブレイファーと言う種の上位存在であり、決して才ある子がほんの半年で彼らと互角に渡り合えるはずがなかった。

 また、彼らの実力をブレイファーにおける最底辺と感じ、なおかつ彼女の遊び場としていたのが地獄と称される耐性獲得用訓練場であったこと。

若いために呑み込みが早い事など想定外の事が多く重なった結果、齢12にして魔王に着くこととなってしまった。


 はじめ、ミオは純粋に魔王と言う名誉ある称号に子供らしく無邪気に喜んだ。

 しかしそれより待っていたのはさびしく、いやしい大人の世界。



 強さを求め子供であろうと容赦なく襲いかかる大人。

 魔王を利用し、自らの地位をあげようと画策する者。

 魔王と言う絶対的力の象徴に祈りをささげる人々。

 そこには尊敬と敬遠があり、決して自らのそばに寄り添ってくれる存在はいなかった。

 それを察し、トールにいさんは四天王へ、蒼龍、紅龍のおじいちゃんたちも双帝の座に着こうと動いてくれていたらしい。


 けどそれでも気づくのが遅かった。


 ミオは周囲と自分を切り離し、少しずつ殻に閉じこもるようになってしまった。


 ・・・そんな時に出会ったのが当時同い年でライファーの期待の新人と呼ばれた聖女:ミレイだった。

 同い年の子で自分に一撃を与えられて、それでいて自分にかしこまらない存在。それはミオにとって懐かしい感覚であり、喜ばしかった。


 それ以降私達は親友としてよく遊んだ。


 そんな彼女からよく聞かされたのが、のちに彼女が召喚するレンジと言う彼女の前世の旦那さんのお話。


 ・・・今思えば私はこの時にすでにレンジ君を好きになり始めていたのかもしれない。

 彼、レンジ君に初めて出会ったときは偶然だった。

 あの日、賢者の丘は私の貸切の日だった。

 しかし、そこに森の中に急にあらわれた一人の男がそこで、魔法の練習を始めた。

 私は彼がどんな、どのくらいの魔法を使うのか気になり、それを遠目から見ていたが彼を初めて見た。

 私は驚いた。そのMP保有量の多さに。


 さらに見どころがあるとすれば初心者にしてはMPの魔力変換率が高い事だろうか?


 彼の使った魔法からは魔力の漏れを一切感じなかった。

 彼は魔法の編み方・・・まあ、編み方と言っても魔法によって生み出す現象を想像するだけなのだが、そのセンスがとてつもなくいいのだろう。

 私はインビシブルという魔道具を使い、透明化してもう少し近くで彼を見る。

 しかし、1キロほどまで近づいた際、彼は一瞬こっちを見た。


 ・・・気づかれたか?


 そう思ったが、彼はまた魔法の練習をする。まるで私を気にしないように。


 ・・・気にしていないかと思ったら、小石をぶつけられた。


 地味にいたい。



 けどそれ以上におどろいた。


 彼はSランク適性を持っていた。


 今回見れいたのは風のSランク魔法。


 彼は消し方がわからなかったのか、その魔法を静観していて少し危ない。

 私はとっさに光魔法のSランクで相殺しようとした。

 けどのその瞬間、魔王のジョブがSSランク魔法へと魔法をシフトさせた。

 ・・・結果は相殺。

 つまり、彼はSランク魔法をSランク魔法使用における最低限のMPで何らかの方法を使ってSSランク魔法クラスに昇華させたのだ。

 これは今までの魔法の概念を打ち破る画期的なことだ。

 その後私は彼の独創的考えより魔神種であることを見破られ、にさらに驚かされることになる。


 ・・・そして気が付いた。

 この人は・・・私をまっすぐ見てくれる。

 私がどれだけ姿を偽ろうと見破って、私をみつけてくれる。

 その事がたまらなくうれしかった。

 彼は・・・おかしな人だ。私の本名を聞いてもケロッとしていて、私を知らないという。

 そのあとすぐ彼は用があって去ってしまった。

 けど、私の心の片隅に彼は入り込んでしまっていた。


 ・・・そして、彼は異世界から来たミレイの旦那さんであることを知った。


 正直その時頃がずきりと痛み、もやもやとした感覚が私を包み、ミレイを殺したいとも思ってしまった。ただそれはすぐに霧散し、そんな思考をしたことへの後悔が私の中に残った。

 けどそれではっきりした。























 ・・・私はレンジ君に惹かれている。











 実はその日こっそりとミレイに相談に行った。

 するとミレイの部屋には前世の娘であるアヤカちゃんがいた。


「・・・やっぱり、ミオもなのね」


「え!?ミオさんも・・・」


 私も・・・?と初めは思った。よく聞けば、アヤカちゃんもレンジ君のことが好きらしい。

 それを聞いてミレイは何かを決意したような表情でこちらを向く


「ねえ、みんなでダーリンのお嫁さんにならない?」


 その提案はレンジ君が現れる前のミレイを知っている者ならば必ずしも驚くことであった。

 彼女の独占欲はかなりのものだ。しかしそれを考えさせるだけの何かがあったと思うべきなのだろう。

 私とアヤカはミレイに理由を聞いた。


「実はダーリン・・・絶倫で。私だけじゃ手におえなくて・・・私じゃ決して満足させきれないけど、だからってそういうお店で私の知らない、お金の為に体を売るビッチのところに行ってダーリンを汚されたくないから・・・私の知り合いで、なおかつ本当にダーリンが好きな人なら一緒にお嫁さんになってもいいかなって・・・」


 ミレイは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにそう言った。

 それを聞いた私たちの顔をも真っ赤だ。

 そんな夫婦の生々しいことを聞かされるとは思わなかったからだ。


 ・・・そしてせっかくなので、それが本当であることを知るためにその日、3人で眠っているレンジ君を・・・襲ってしまった。・・・まあ、結果は言うまでもなく3人を満足させてようやく収まってきたという絶倫ぶりだった。


 確かにこれはミレイちゃん一人では手に負えないなと思った。

 ちなみに夜中襲ったことはレンジ君は覚えておらず、昨日が初めだった私とアヤカちゃんは少しばかり顔が赤く、うまくレンジ君と話せなかった。

 それから楽しい日々が少しばかり続き、先日ステータスのメッセージに運動会前の慣例行事参加案内が届いた。

 それは魔王祭。これはブレイファー王都に存在する5つの決闘場に置いて上位2名が八龍、六刃将、四天王とトーナメント戦を追おこない、その上から順に新たな四天王、六刃将、八龍が決まり。上位4人、つまり4天王に選ばれた者は双帝もしくは魔王への挑戦系を得る。

 ミオはこれに参加せねばならず、これは約1ヶ月間行われる。


 私は家族の、友の与えてくれる温もりを知ってしまった。


 もうあの寂しい玉座には戻れない。


 そんな時、レンジが終焉の魔物と戦い、大けがをおって帰還したことを聞いた。

 彼女は屋敷にもどった。

 それはちょうどレンジを担いだミレイにアヤカ、獣王たるエリーがいた。

 獣王鼻が利く。

 私が屋敷に入ればいともたやすく見つかってしまうだろう。

 故にレンジ君のにおいを一杯嗅いで鼻が鈍った夜にレンジ君を呼び出した。


 ・・・そして私は彼の言葉に嫉妬し、彼を連れ去ってしまった。





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