表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/107

ダンジョン合宿01

 


 ダンジョン。それはいつどうして作られたかはわからないモンスターハウス。

 神の作った試練と呼ばれるダンジョンと天然ダンジョンと呼ばれる天変地異によって発生するダンジョンの2つがある。


 天然ダンジョンはさらに2つに分けられ、ダンジョンマスターと呼ばれる知能を持ったモンスターの管理する縦型ダンジョン。

 一定の広さの場所にその場所に合わせたモンスターの出現する面型ダンジョンの二つである。

 縦型ダンジョンはダンジョンマスターは下級神とも呼ばれ、管理者をしている。そのため、深く潜れば強い敵になるのが通常だが面型ダンジョンは管理者がいないので弱肉強食。

 さらに希少種・変異種と呼ばれる討伐ランクが2周りも上がるようなモンスターの出現確率が上がる少し恐ろしいところでもある。


「・・・その、やっぱり自分とアヤカだけでよかったんじゃないかと思い始めた」


「ダーリン、あーちゃんと二人っきりのダンジョンで何するつもりなの!」


「訓練とテストだよ!」


「そんな、外でやる訓練と娘の具合のテストなんて・・・」


「ねえ、なんで今日下ネタばっかり!?っていうか実の娘になにいってんの!?」


「・・・おとうさん」


「はあ、ダーリン」


 アヤカがジト目で自分を見ている。ミレイは呆れたようにため息をつく。


「やめてくれ、アヤカ。そんな目で見ないでお父さんを見ないで・・・。ミレイ、お前のせいだよ!」


「レンジ君、うるさい」


「すみません・・・」


「昨日お花見で疲れ寝ちゃったからちょっとね・・・」


 ミレイが下腹部を抑えもじもじとする。・・・嘘だろ


「いや、待て。何その毎日しないと落ち着かないみたいな・・・。いくら若返ったからと言って、まさか毎日やろうとか言わないよな!?」


「え?・・・あ、そうか」


「え、なに!?自分、睡姦でもされてるの!?」


「・・・お父さん」


 アヤカが恥ずかしそうに服を引っ張る。その顔は羞恥からか真っ赤だ。


「ほんと、すみません」


 自分はそこで肩を落とし、やけにテンションが高いミレイの手をつなぐことで興奮を抑えさせてもらった。


「さて、レンジ君達。ここがAランク面型ダンジョンの最奥にある数有数のSランク縦型ダンジョン、『ガイア』だ」


 そこには、そこそこの広さの円型遺跡がある。

 一見普通の遺跡に見えるがその円にかかれた幾何学紋章は転移を示すものだ。

 普通ならばこういったところには出店やガイドとよばれる低階層を熟知した人がいるのだが、Sランク指定ともあり、このあたりに人はおらず閑散としている。


「・・・私とミオちゃんは有名人だから人気ダンジョンとか行くと大変なことになるんだよね」


 この世界の最大のイベントに参加した。それだけでもすごいが二人はライファー、ブレイファーともに認める実力者らしい。そりゃあ、超有名人らしい。

 この世界には映像を確認する手段は多く存在し、大会で名が売ればその名はおおよそ一年はその名の子供が増えると言われるほどである。


「わかってる。だから、人の少ないところにみんなで、ってことになっただろ?さっきの言葉はミレイが変なこと言わなければすぐに訂正したのにさ」


「ムー、でもあーちゃんと二人っきりはずるい」


「ミレイを少しからかいたかっただけだよ」


「・・・もう///」


 ミレイはしおらしくなり顔が真っ赤になっている。


「ごほん、お父さん、お母さん。いきますよ」


「ああ、わかった」


「今行くよ、あーちゃん」


 アヤカのわざとらしい咳払いに自分とミレイは急いで転移魔法陣にのる。


「レンジ君、私と手をつなぐ」


「え?」


「10階層まで行く」


「あ、ミオちゃんずるい!・・・もうじゃあ、あーちゃんは私とね」


「どういうこと?」


「大ボスと呼ばれる大部屋を用意された特別モンスターが各十階層ごとに。中ボスと呼ばれるレア素材モンスターが各5階層ごとに出現するから、とりあえず10階」


「実力を測るということか?」


「そういうこと。そして、10階層攻略ごとに次回からそこから始められるセーブ機能付き」


「なかなか、すごいね」


「ちなみに10階層はクリアしたものと初心者がペアとなることで特別に行ける仕様になっている」


「それで手を・・・」


 自分はミオとつないだ手を見る。

 ミオの手は華奢で色白く、すべすべだ。


「ぅん、・・・レンジ君、私の手がどうかした?」


 手を少し強く握ると、ミオが艶めかしい声を出す。


「いや、きれいな手だと思ってね」


「そう?うれしい」


 ミオはそう言って少し笑う。


 普段見ない笑顔なだけに心のくる。


「ダーリーンー?」


「ミレイ、僕は君の温かいても好きだよ」


「もう、調子のいいこと言っちゃって♪」


 とんでもない殺意を感じながら自分はできる限り平然を装いそういう。


「さっさといこう」


 アヤカが少しご立腹気味だ。あとで構ってやろうと思いると、ミオとミレイが綱うでない方の手をかざす。


「「転移、10階層」」


 次の瞬間足元の幾何学模様が変わり光のつつまれる。















 -----光が消えると紋章は元へと戻り、その場には誰もいなかった。

ただそれを上空より見つめる半透明な影を除いて。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ