閑話:意識の中で
短いです
『あなたは・・・面白い人ですね』
―――?初対面のあなたい言われたくはありません。
『初対面?・・・ああ、記憶を消したのでしたね、我主にして創造主』
―――何を言っている?
『純然たる事実を』
―――意味が解らない
『今はそれでいいのですよ』
―――それで、ここは?
『眠っている・・・いや、気を失っているあなたの意識の中です』
―――気を?なんでだっけ?
『忘れていた方がいいのでは?気絶するほどの事だったのですから』
―――それは・・・正論かもな。それで君は自分の意識の中で何を?
『私が異物であると思うのですか?』
―――・・・?何を意味の分からないこと
『・・・ふふ、初めての経験です。ライファーの肉体を持つ者ならすべての者に私の一部がある。故に、私と対面すると親近感を覚え、好意的なものばかり。こういうのもいいですね』
―――Mだな。・・・ってそうじゃなくて、話そらすな!
『そうでした。それであなた、欲しいものありませんか?』
―――欲しいもの?どんなのくれるんだ?
『なんでも・・・はいいすぎなので能力か、スキルか』
―――擬人化
『はい?』
―――擬人化がいいな
『擬人化ですか?』
―――正確には一時的に非生命体に肉体と命を与え会話できるようにする能力。
『魂と肉体を与え、一時的に付喪神とするのですね?』
―――魂に付喪神か・・・そう言う事ね
『はい?』
―――いいや、こっちの話。できるのか?
『本来は無理なのですが・・・あれ?無色魔法師!?』
―――無色魔法師?・・・あ、魔法的性無色か。これ意味わからないんだよな。これどういう事?
『魔法消去と、創造を司る魔法です』
―――は?
『魔法消去と、創造を司る魔法です』
―――もうすこし、詳しく
『魔法は様々法則を無視し、改変することで起こります。その改変も時がたてば消滅しますがそれ星の持つ究極の魔法、無色魔法の影響です。あなたのいた地球は無色魔法の効力が強いため、基本的法則を無視した現象は怒りませんでしたがこの世界は違います。魔食魔法の効力をあえて薄めて、魔法による発展促しました。この理由に関してはまた今度。そして、無色魔法のもう秘湯の効果創造。これは意志の具現化とも呼ばれ、またの名を『固有結界』。世界のありようを己が想像に改変する神の所業である』
―――仮想空間はこれの応用か
『そうですね、肯定します』
―――なんかとんでもない能力だな。それで、これが擬人化と何の関係が?
『無色魔法の固有結界の応用で魔力の肉体を作りサーヴァント状態して容れ物を作る。さらにコアとなるものを持たせればそれをコアに生き物となる』
―――じゃあ、それで
『それならスキルとしておこう。擬人化だな・・・よし、製作完了。挿入』
―――うわ、何か入ってくる感じ。
ドクンッ――――――――――!
―――クッ・・・
『どうしたの?』
―――なんか頭の中に・・・
二人のおさない兄妹の笑顔が、泣いている顔が、寝ている顔が脳裏によぎる。
急に体が重くなる・・・いや、肉体を自覚したような感じに陥る。
「メイ、ブレイ・・・」
声が出た。今まで声が出なかったのに。誰かが息をのむ音が聞こえる。
「意識が覚醒しつつある。―――さん、・・・今は、静かに眠ってください」
目の前には巫女服の女の子、どこか先ほど脳裏をよぎった妹に似ている気がする。
・・・僕はそのまま目を閉じて行った。




