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ブラックカード

 

 夕食を終え、自分は皿洗いをしていた。

 現在はみんなでお風呂に入っている。

 料理に皿洗いといろいろやっているが、きゃっきゃと可愛いらしい声が聞こえるので役得と思えばある程度は許せるだろう。



 夕食はとても嬉しそうな澪をそんなミオを恨めしそうににらむアヤカ。

 ミレイはそんな二人を困った顔で見ていた。

 ちなみに席は自分の隣にミオ、正面にミレイ、対角線上にアヤカという配置だ。


 ・・・しかし、食事のときは困った。


 ミオは「こんなおいしいごはん初めて!」と言ってどんどん食べてくれるのはうれしかったけど、それを見てミレイが自分にあーんをしてきたのだ。

 それを見て他の2人もまねてくる。


 一応全員分を食べると、それぞれ違った反応をして自分としては少しきまづかった。

 ミレイは頬を真っ赤にして、とろけた目でスプーンを加えており、テーブルの下へ行こうとしている右手なぜか左手で押さえていた。

 アヤカはあーんをした時点で真っ赤だったが、前世にてそう言ったことをされた経験はなく、父親にこんなことをするのがよほど恥ずかしかったのだと思う。なお、ずっと、スプーンを見ていたのは謎である。

 ミオは別に気にしたようではなかったが自分が見ていると、心なしか耳が真っ赤になって、食べる速度が上がっていた気がする。




 ※※※




「そうだ、ミレイ。運動会の参加資格。どうすれば手に入るんだ?」


「・・・え?あ、そう言えばダーリン出るっていっちゃたもんね」


 そう。王城にてアヤカに参加してもらう代わりに自分も自力で出ることにしたのだ。


「・・・レンジ君も出るの?」


「あ、いや。まだわかんないよ?」


「それはない。レンジ君、トール兄さん以上」


「へえ、あの四天王の・・・」


「むう、私は?」


「あやちゃんは・・・四天王ぐらい?」


「そっか、お父さんよりは弱いんだ。まあそうだよね」


「どうせすぐぬかされちゃうよ」



「・・・それはわかんない」


「へ?どういうことだい、ミオ?」


 ミオは風呂上がりの冷たいお茶を飲みながらテーブルに突っ伏しながら押しててくれる。


「レンジ君、今日初めて会った時よりも強くなってる。この大きさ異常だよ?」

 ミオはそう言う。そういえば地龍やその他モンスターを返り討ちや沈めていたので忘れていた。


「ステータスオープン」


 そう言うとステータスが現れる。


「・・・レンジのステータスみてもいい?」


「え?ああ、べつにかまわないが・・・」


「じゃあ、私も~!」


 そう言ってミオとミレイが自分のステータスを見る。


「・・・あれ?レベルがない!?」


 ミレイはそう驚いた。


「・・・ロストレべリスト?」


 ミオもかなり驚いた表情をしている。


「・・・わたしもないよ」


 自分のまねを下のステータスを確認したアヤカもステータスを見せてくる。



 ステータス:アヤカ (17) 人間 ジョブ:勇者

 HP:1000 MP:800 適正魔法属性 火、水、風、土、光、闇

 耐性:物理攻撃耐性(A)、魔法攻撃耐性(A)、状態異常耐性(極)、耐性阻害(B) 

 スキル:マーキング(A)・マップ(OS)・剣神(OS)・演算処理(A)・付与( A)

 ※OS→オリジナルスキル



 本来ならジョブの横にレベルが出るはずなのだが、それがなかった。

 ちなみにミレイはこうなっている。



 ステータス:ミレイ (17) 人間 ジョブ:聖女 level:87 称号:(12)

 HP:2000 MP:1000 適正魔法属性 火、水、風、光

 耐性:物理攻撃耐性(A)、魔法攻撃耐性(A)、状態異常耐性(極)、耐性阻害(B) 

 スキル:鑑定(極)・聖域(OS)・闘神(OS)・並列思考(A+)

 ※OS→オリジナルスキル




 これは冒険者で言うところのSランク最下位、又はAランク上位者らしい。

 そして冒険者でギルドの事を思い出しギルドカード(ギルド証)を取り出す。


「「ぶ、ブラック!?」」


 またしてもミオとミレイが驚く。


「・・・そうなにすごいの?」


「うん・・・あ、その紙」


 そういてミレイはカードを取るときに飛び出た髪を指差す。

 そう言えばこれが説明書とかい言っていたな・・・




 ブラックカードについて

 ブラックカードとはステータスにレベルが存在しないもので、成長限界がない代わりに能力評価が難しいものに渡されるものである。

 ブラックカード冒険者の初回依頼にはギルド職員も随行し、能力を検査する。

 依頼に失敗するとソロで依頼を受けることは不可能のである。また、職員による適正ランク判定より上の依頼は受けられなくなる。

 ブラックカードを仲間に入れてくれるものは少ないので、要注意である。




 と書いてあった。確かにlevelと絶対的基準のある世界で不確定要素は嫌悪されるのは無理もないと感じてしまった。

 また、ソロで出るものが多いんだろうが、先に実力不足か見極めようとしところは好意が持てた。


「しかし成長限界なしか・・・」


 レベルのないブラックカードには厳しい仕打ちであると思った。

 僕はもう一度ステータスを確認する。




 ステータス:レンジ (17) (高位)人間(隠蔽発動中) ジョブ:SP 称号(3)

 HP:2100 MP:1000 適正魔法属性 闇・光・風・無色

 耐性:物理攻撃耐性(極)、魔法攻撃耐性(B+)、状態異常耐性(極)

 スキル:気配察知(A+)・鉄壁(OS)・メニューOS)・家事(A)・鍛冶(B)

 ※OS→オリジナルスキル




 HPとMPは上がっていた。それと称号を3つ手に入れていた。

「ソロ・ドラゴンスレイヤー、スカイキング、瞬撃」の3つだった。

 称号は自身に直接的効果はなく、後天性スキルを顕現させる条件らしい。




「ダ―リン、すごすぎ」


「スカイキングって・・・」


「格好いいねお父さん!」


 娘は嬉しそうだったが若干引き気味の2人を見て、普通の称号じゃない事を感じ取り自分はため息をつくのだった。







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