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〈閑話〉sideアール:獣人の村ととエルフの里を救え 01

これから所々でアールの話を入れていこうと思います。

 



 自分は、邪神の配下の配下にさせられた。

 今の自分はレンジのレほども自分がない。それは自分で自分を分けたから。


 ゆえに、アールと名乗っている。


 邪神の配下と言っても大運動会最終日に計画している邪神様の計画準備以外は暇である。

 自分も邪神を見てとある計画をしているがその説明はまた今度でいいだろう。

 ところで邪神には自分以外にも現実世界に配下がいるらしい、せっかくなの邪神が配下にしている者達を訪ねてみることにした。




 ※※※




 ―――トルノ大森林―――


 このトルノ大森林はブレイファー、ライファー両獣人の住んでいる集落とエルフの集落がある。

 その2種族の約30名が一応邪神の配下に名を連ねているらしい。


「・・・どうしたんだ?」


 まず初めに獣人の集落を尋ねると、集落は閑散としていた。

 レンジであったころに収集した情報だと、このあたり獣人はかなり温厚で働き者であるらしい。


「・・・おや、お客人とは珍しい」


 町を歩いていると羊の獣人の男性が自分を見て驚く。

 しかしその姿はどこか弱弱しく、心配になる。


「すまない、村長に用がある」


「そうですか・・・。ごほぉ、ごほぉ。もしかしたらあえないかもしれませんが、それでよければどうぞ」


 ―――この人、まさか。


 自分はある予想をした。このような世界だ。

 病気は魔法で直すが獣人は魔法適性が低い。


「歩きながらで構いませんので、少し質問していっていいですか?」


 自分はいくつかの質問をしたのちに、ある病気を確信した。


「おーい、村長。いるかい?」


「あれ、オルグさん?ねえさんに用事?」


「違う、用があるのはこちらのお客人だ」


「あなたは?」


 名から出てきたのは人狼族の女性。


「自分の名はアール。・・・一つ聞きたい。この病気、この集落だけか?」


「いいえ。隣のエルフの里でも・・・」


「そうか・・・。自分はこの病気を治せる。ただ、魔法ではないので信じてほしいとしか言えない」


「魔法じゃないのに病気が治せるの?」


「ブレイファーに薬学と言うのがあるのは知っているか?」


「なにそれ?」


 女性は怪しげな顔をする。


「平たく言えば、魔法を使わないで体の中で悪さを押している物をやっつける方法を見つける学問だ。魔法のようにすぐに完治ではできないが、1週間くらいでだいぶ軽くなると思う」


「あんた、薬学を学んでいるのか?」


「ああ・・・。どうする?」


「頼む、姉さんを助けてくれ!」


 彼女は自分をそのまま家のひっぱいこむ。

 屋内だからコートを脱ぎたいが今はフードだけにしておこう。

 正直に言おう。少し埃っぽい。

 集落を歩いてわかったが、建築技術もあまりないようだ。


「ごほぉ、ごほぉ。・・・アルシュ。その人は?」


「薬学?とかいうのを学んでいる人らしい」


「薬学者!?あんた、ライファーの人間だろ?」


 姉の方は薬学にに理解があるらしい。人狼は元々ブレイファーだったか。


「だからどうした?安心しろ。俺の腕は魔王に認められるほどだ」


 ミオに前に湿布作ったら喜ばれたから嘘ではない。


「ふっ、・・・そうか。私はどうしたらいい?」


「まずは、薬を作る。あんたたちは肺炎だ。抗生物質を作る。あんたと同じ症状の奴はこの村に何人いる?」


「たしか・・・」


「63人だよ、姉さん」


「だそうだ」


 姉より妹がしっかりしているとは・・・。


「数はぎりぎりだが、材料はある。・・・あとは、錬金術師を取るか」


 ―――SPスキルは発動、〈偽装職業〉。SPから職業を錬金術師へと変えます。


 ・・・おいおい。SPすごすぎない?


「えっと・・・妹さん!」


「リューと言います!」


 リューは名前で呼んでほしいといわんばかりのまっすぐな瞳でそういうので、とりあえず名前で呼ぶことにする。


「リューは同じ症状の人を・・・そうだな。どこかきれいなところは無いか?」


「きれいなところ・・・?神殿?」


 なぜ疑問形?とおもうと、姉が焦る。


「まて、それは・・・」


 姉の声を遮り、リューに確認を取る。


「そこはきれいなんだな!」


「うん、常に浄化が効いているから・・・でも」


「でも?」


「邪神様に占拠されて、年いい一度しか行けない」


「その程度なら大丈夫だ!とにかく神殿だな。場所は?」


 そういうと、姉がぎょっとした表情を取り、オルグに何か耳打ちをする。


「私がつれて行こう。・・・どうせ、神殿に行くのだろ?」


 オルグに耳打ちをし終えた村長は自ら神殿への道案内を買って出くれた。


「姉さん!?」


「悪いな・・・。せめてもとしておぶって行こう」


「リュー、とにかく病人全員神殿に連れてこいよ!」


 そう言うと、自分は村長を背負い連れて出て行った。

 背負って、背中に双丘があたることに気づき少し赤面しそうになるが心の中にいるミニミレイが睨んできたので気を引き締める。


「いきますよ」


 そういって自分はなかなかの速度(亜音速)で走り出した。

 自分が神殿へ行ったそのあと、村長の家のまで自分を案内してくれた男と村長の妹はこの村に突如として表れて村のみんなの病気を治してくれるかもしれない彼の顔をもいだしていた。


「オルグさん」


「リュー、わかったか?」


「あの人、神殿に祀られている創造神様に似ている・・・」


 始め、あーるのかをはフードと髪でよく見えなかった。

 しかし、リューが無理やり家に上げた時にアールは癖でフードを外してしまった。


「ああ・・・っと。早くみんなを呼ばないと」


「でも神殿どうするんだろ?」


「昔は病気になったやつを数日間神殿に休ませて直したと聞いたことがある」


「あ、ちがうよ。どうやって入るんだろうってね」


「そうだな、確かに・・・でもまあ。信じてみようじゃないか」


 オルグは彼が悪い人には見えなかった。

 リューは自分の信頼のおけるスキルが信用していいというので信用している。


「確かにね。みんな苦しそうだし」


 そう言って二人は村で病気にかかっている人を呼び集め始めた。




次回はアヤカの過去体験、第2幕です。

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