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転移~2
私にしては高校生を主人公とした話を書くのは初めてです。
珍しいのかは知りませんが、いつも書くのは主人公が22歳くらい?が多く。
若い主人公は苦手な分類です。
「おはよー」
「おはー」
「ねぇ昨日のNステみた?55代目Fザイルやばくねー!」
朝から騒々しく、クラスメイトが挨拶やらテレビの話題で盛り上がっている。
正直、煩い。
俺、こと。『小川 匠夢』は高校2年目の春を迎え。
絶賛憂鬱中だ。
何故か?友達が極端に少ないからだ。
少なくとも、このクラスには居ない。
挨拶や会話程度はするが、友達か?と聴かれたら違うと思う。
だが、別に友達がクラスに居ない事に憂鬱になってはいない。
なら、どうして憂鬱なんてもんになっているか。
それは『退屈』だからだ。
とりわけ優れた成績でもない、また優れた運動神経もない。
また、何かに熱中する趣味もない。
文字どおり、退屈なんだ・・・
「おー、お前ら席につけー。出席とるぞー」
担任が入ってきて、また毎日が繰り返される。
退屈な日々が・・・
ドラクエライバルズ面白い