愛美とあいつ~5
さあさあ、第2回戦が始まります。
団地に着いて、人が居ない事を確認した俺は、早速。
異能力の確認に取り掛かった。
雷の異能力は連続して2発。
規模は変幻自在で、広範囲に拡げる事も、鋭くして一点集中する事も出来た。
また、雷を球状にする事も出来たので、なかなかに応用が出来る良い力だった。
水の異能力は連続して発動は出来なかった。
しかし、想像した形状。
出力を変える事が出来、雷の様に連発は無理だが。
かなり使える様だ。
あと、見切りのスキル。
これは体育の授業で確認済みだ。
授業で野球をやった時に、やたら球が見えるのだ。
思っていた、見切りのスキルだと。
回避に役立つだけだと思ってたが、どうやら動体視力も上がっていて、様々な事にも使えるみたいだ。
判らないのは「成長」か。
一体、何が成長するのか。
どこで成長するのか全く分からなかった。
これから楽しみのスキルでもある。
「さて・・・もぉ6時前か。そろそろ帰らないと」
置いていた鞄を拾い上げ、団地を後にする。
団地を出て、商店街で軽く買い物を済ませ。
帰路に着く。
そして・・・気付いてしまった。
俺の後ろに宇津木が居る事に・・・
どこからだ?一体、どこから後ろにいた?
まさか団地から・・・いや、流石にそれは無いか。
団地から人気は無かったし、気配も出るまで無かった。
なら、商店街からか?
買い物中に見付かった?
むしろ、まさかずっと探してたのか?
怖くね?ストーカー並みじゃね?
宇津木に気取られ無いようにゆっくり歩いていると、ふと。
ある事に気づく。
あれ・・・この状況って・・・
夕方過ぎ。買い物帰り。
そして・・・今から通り掛かるあの公園。
「まさ・・・かな?いや、まさかだよな?」
嫌な予感が、ビリビリとした俺の直感が告げる。
ヤバイ・・・まさかまたか?
と、考えた瞬間訪れるノイズ。視界に砂嵐が紛れ込む。
世界が、切り替わる。
俺は、反射的に後ろに振り向いた。
そこに居たのは、困惑して、動揺している宇津木の姿だった。
今回はヒロインの愛美ちゃんもエントリー!
さあ、どうなりますかね?




