表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/29

愛美とあいつ~2

さてさて、遂にまともな登場を果たしたヒロイン。

宇津木愛美ちゃん。


簡単に説明するなら、自意識高いけどポンコツな可愛い女の子。

自称、学校のアイドル。

因みに。

ミスコン優勝者は生徒会長です。

(女の子)


ガラガラとクラスのドアを開くと、クラスメイト達が一瞬だけ匠夢へ目を向けるが。

興味が無いのか、すぐに元の会話に戻る。


鞄を机の横に掛け、ぼんやりと空を見上げる。

俺の席は窓側の後ろから2番目。

お気に入りの席だ。

先生からも目立たない。

クラスメイトからも目立たない。

安定の席。


だが、この日は違った。


「おはよ、小川くん」



同じクラスの宇津木が、話し掛けてきた。



※※※



小川が登校してきた。

いつも通り?あいつは自分の席に着くと空を見上げている。

あいつって、いつもあんな感じだっけ?

何か、何時もと違う・・・様な?

まあ良いや、みてろ・・・愛美ちゃんの魅力に驚くが良い!


私は小川の席に行くと、クラスが驚く。



「宇津木さんが小川に?え?何で?」


「あれ?あの二人何かある?」


「でも、初めてじゃね?あの二人の接点ってあったっけ?」


既にクラスはざわめき立っている。

それもそうだ。

私はクラスの、いえ!

学校のアイドル(自称)なんだから!


「おはよ、小川くん」


「・・・」


聞こえなかったのかな?


「おはよ!小川くん」


「・・・ん?あぁ、おはよ」


こんの・・・なんて素っ気ない態度だ!

・・・良いわ、私の話術を思い知るが良い!


「昨日はごめんね?ぶつかっちゃって」


「ん?あぁ、その事か、こっちこそ悪かったな。今さらだけど。

怪我とかしてないか?」



へぇ、思ってたよりも優しいのね。

こいつ。


「全然大丈夫だよ。昨日は急いでたの?」


「あぁ、スーパーの安売りだったんだ」


私はスーパーの安売りより下だったのか・・・こいつ。手強い。


「それよりも、余鈴。鳴るぞ?」


小川の声と同時に、余鈴が鳴り。

先生が入ってくる。

強制的に会話を切られ、仕方なく自分の席に着くが。

私は少ししか会話が出来なかった事に苛立った。


もぉ少しで小川を落とせた(と、思う)のに・・・

まあ、良いわ。機会はある!

久し振りに歯応えのある奴にめぐりあい。

人知れず変な情熱を燃やす。

だが、この時は。

まさか、あんな事になるなんて。

私はまだ知らない。

年末なのに・・・風邪引いた・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ