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中学の思い出 (1)

 先日、三十代の女性から電話がかかってきて、

 「北朝鮮のミサイルの時は、どうしたの?窓のない部屋に逃げた?」

 と、聞かれました。

 窓のない部屋

 で、私を思い出したんでしょうね。

 今の家を建てる前、アパートにいた時、私はいつも

 窓のない部屋

 に、こもっていました。夜起きて、昼寝ているので、窓の明かりが邪魔なだけだったんですけど。

 カーテンも閉めたままでした。

 そしたら、警察が二回来ました。オウムの逃亡犯か何かと間違われたようで。

 二回目はわざとらしかったですね。警察がやって来て、

 「不審な白い車が駐車場に置いてある

 という通報を受けました」

 と言ったので、窓を開けて、外の駐車場を見たら、普通の白い車が一台あるだけなんですよ。

 「あそこは、私が借りてる駐車場ではないですよ」

 と言ったら、駐車場とか、他の住人とか、一切調べないで帰っちゃいました。

 私の顔見てがっかりしたんでしょうね。オウムじゃないから。

 彼女はよく私のアパートに泊まっていたし、その直後に家を建てたことも知ってましたからね。

 私なら、

 窓のない部屋を持っている

 と、思ったのでしょうね。

 実際、家を建てる時に、建築業者に、

 窓のない部屋を作りたい

 と、私は言ったんですよ。寝室にするために。

 そしたら、建築業者が、

 「窓がないと、倉庫扱いになっちゃうから、市役所が通してくれない」

 と、諦めてくれ、って言われて、作らなかったんです。

 Jアラートの時、逃げ場所がないのに、

 何やってんだ?

 と思いましたけれども、

 自力で逃げ場所作るのも駄目

 なんですよね。

 Jアラート、何の意味があるんですかね?

 日本人を守ろうとは、思ってないんですよね!

 そんなことしてると、

 北朝鮮が攻めて来る

 という嘘を垂れ流しても、誰も信じなくなりますよ。

 私の義理の弟も、四十歳過ぎてネウヨなんですけど、さすがに、そこまで荒唐無稽なことは言いません。

 でも、

 日本国内で、日本人の学生と朝鮮学校の生徒が、小競り合いを繰り返していた

 という噂は聞いたことがあるようです。

 私も中学生の時に巻き込まれてしまい、今となっては懐かしい思い出なので、ここに書こうと思っていたのですが、思い付いたままに書いていたら、話がズレまくってしまいました。

 まあ、簡単に言っちゃうと、

 我々の親の世代が朝鮮人にあまりにも酷いことをしたので、我々の世代がその報復を受けた

 っていう話なんですけど。

 今から四十年以上前、私が中学生だった時の話です。

 私の育った地区では、当時、男女共学の高校はほとんどありませんでした。

 私が高校に入った時にできた新設校が、最初の共学校だったのです。

 そんな状況だったので、中三になると、言われるんですよね。先生に。

 男女で~するのは、人生で最後!

 って。

 音楽の授業で合唱があったら、

 男女混声合唱ができるのは、人生でこれが最後!

 って、音楽の先生が言うんですよ。まだ中学生なのに。

 中三の6月の初旬に修学旅行があるんですけど、燃えるんですよね。恋人作りに。

 中学を卒業したら男女別々になっちゃう

 っていう意識が皆ありますからね。

 修学旅行までに、彼氏または彼女を作って、修学旅行でデートする

 っていうのが、私のいた中学では常識でしたね。

 もちろん、違う学年の人と付き合ってる人もいましたよ。

 私の学年の女子と付き合っていた一個上の先輩は、修学旅行の時に、

 「何で、俺のところに誰も来ないんだ!」

 って喚いたって、噂でしたね。

 私は中二になっても、彼女なんかできたことなかったですからね。焦っていました。


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