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刻の終わり

男は考え事をしていた。


さて、あの二人を捕まえてから一月いろんなことをして遊んだ。

二人はよく悲鳴をあげたし泣いてくれた。

特に焼きごてを当てた時なんて最高だったな。

鼻水と涙で顔がグシャグシャになっていたもんな。


いや、爪を剥がすのも良かったな。


あれは本当に痛そうで苦労してゆっくりと剥がす機械を作って正解だったな。

暴れられたがそれも一つだ。

それを口実にして、さらなることをすることができたのだからな。


お仕置きとして最も効果的だったのはやはり塩だな。


ナイフで傷をつけてそこに塩を擦り込む。

これほど単純でいたいことはない。

少し塩を加熱すると最も最高だ。


さて、この遊びももう終わったことだ。

今日の夜にはオークションをする。

もうできない。

一生。

堪能することはできた。

何十人も、してきたが今回の二人が一番記憶には残りそうだな。

一番いい記憶を持った状態で海外に移住してのんびりと生活。

まさに理想的な人生じゃないか。


男はちらりと時計を見た。

そして立ち上がり呟いた。


「また時間だな。

最後の時間を始めよう」


そう言うと男は、部屋を後にして二人のいる牢屋に向かった。


牢屋で二人は寝ていた。

今までの男による遊びと復讐という名の拷問で体力は消耗し精神もすり減っていた。

すでに二人は限界に達していたのだ。


そんな二人を男は叩き起こした。


「起きろ。

時間だ」


静かな声で言ってた起きなかったので頰を思いっきり男は叩いた。


鈍い音がすると同時に二人がピクピクした。


男は起きたことを確認すると二人に向かって言った。


「今から風呂に入るぞ。

ついてこい」


「なぜだ?」


恭平は頰を抑えて言った。


「これからお前らの最後の時間だからな。

綺麗にしておかないといけない。

お客さんに失礼だからな」


優太は顔を青くして聞いた。


「それは僕たちは殺されるってこと?」


男はほとんど強弱のない感情の入っていない声で答えた。


「普通に考えたらそうなる。

だがお前らは生きることができる。

今の段階で理解できたら大した想像力だよ。

それよりも風呂についたからとっとと入って綺麗にしてこい。

タオルは中にある」


「随分と丁寧なんだな。

俺たちにこれか何をするんだ?

殺すなら教えてくれてもいいんじゃないのか?」


「それは後のお楽しみだよ恭平くん」


男は笑っていた。

その目は本当に楽しんでいる目だった。


男が30分ほど待つと優太と恭平は風呂から出てきた。

二人とも少し疲れたと同時にすっきりしたような表情をしていた。


男は出てきたのを確認して言った。


「これから会場に向かう。

さぁ心の準備はできたかな?」


「どうせ出来ていないって言っても関係ないんだろ?」


「ふっ…そうかもしれない。

それではこれはどうだ?

できる限り君たちの願いを叶えよう」


「僕はお父さんとお母さんに会いたい」


「だめだ」


男は即答した。


恭平は少し考えてから言った。


「なら俺の死体はちゃんと親の元に届けてくれ。

こいつのもだ」


そう言って指差したのは優太だった。


「死体…か。

分かった最大限努力しよう」


「その言葉本当だろうな。

もしそうならなかったら恨むぞ」


「怖いことを言うもんだな。

最近の子供はみんなこうなのか?」


恭平は寂しそうな目をして答えた。


「いや俺くらいだろうな。

いきなり死ねと言われてもこんなにサクサク話をしているのは。

これも全て父さんのせいだ。

小学校に入学してからの三年で俺はいろいろとされたからな」


「それ以上は詳しく聞かない。

それでは行こうか、と言いたいところだがその前にこれを」


そう言って男が渡したのは飲み物だった。


優太は聞いた。


「これは?」


「私がこのオークションの前に必ず飲ませる飲み物さ。

何ただのジュースだよ。

これで祈って終わり。

本当にそれだけだよ」


「そうならいいがな」


「それではカップを持ったな。

行くぞ。

今からオークションに行き売りさばかられるものの健闘を祈り乾杯」


静かに男は言った。

男はそのジュースを一気に飲んだ。

二人も続けて飲んだ。


恭平は言った。


「普通のブドウジュースだ。

色からてっきりワインかと思った」


「一応僕も君たちの健康には留意しているからね。

健康を損なうようなものを飲ませたりはしない。

さてそれでは二人ともそのベッドに寝てくれるかな?

できるならスタンガンとかは使いたくないから自分でしてくれると助かるがね」


恭平は素直に頷いた。

優太も続けて頷いた。

そして二人は、ベッドに寝た。

そして男は二人をベルトで固定して動かないようにした。


優太は聞いた。


「今からどうするの?」


「君たちをオークションにかける。

それだけだ」


「オークション?」


「そうオークションだ。

世界中から色々な人がここに来る。

もう会場には全員集まっているしこれ以上待たせるわけにもいかないからそろそろ行くぞ」


そう言うと男は舞台上に上がった。

そして男はゆっくりと息を吸うと言った。


「本日はお忙しい中私の主催するオークションにお越しいただき有難うございます。


さて、本日の商品ですが今までの商品の中で最も良い逸品であります。

何を買われるか。

そして、値段をマイクを通してお伝えください。

そして価格ですが一律百万円からのスタートとなります。


それでは商品の紹介をいたしますので少々お待ちください」


そう言い男が頭を下げると割れんばかりの歓声と拍手がした。


そして男は舞台から降りるとベッドを運んだ。

そして二人のベッドが舞台に上がると大きな歓声が上がった。


「それでは、商品の紹介をしたいと思います」


そう男が言うと一瞬で静かになった。


「本日の商品ですが一人目、左手のベッドの男の子ですが、小学二年生の前川優太君です。

血液型はRH−のA型です。

そして右手のベッドの男の子は小学四年生の三井恭平君です。

血液型はRH+のO型です。


それでは最初は優太君の胃から始めさせていただきます」


「私は二百万だ」


「二百万を超えるお客様は?」


「私だ!

私が五百万で買う!」


「五百万、五百万です」


「八万ドル」


「八万ドル!?

日本円で約880万円です。

さぁどうですか?

いませんか?

いないなら八万ドルで落札です。

落札されたのは、アメリカよりお越しのシモンズ様です。

シモンズ様はオークション終了後に別室にお越しください」


「それでは次は心臓です」


「二百万だ」


「二百万です。

これを超えるお客様は?」


「四万ユーロ」


「四万ユーロ日本円で480万円程です。

さぁいかがです?」


「一千万」


「一千万、一千万です!」


「三千万出そう」


「三千万、三千万です!!

いらっしゃらないですか?


それでしたら心臓は、東京都よりお越しの高野様です。

高野様はオークション終了後に別室にお越しください」



そうして二人の臓器は売りさばかれていった。

オークションが終わると二人の寝かせられたベッドは別室に移動した。

そこには落札者たちがいた。


そして男は落ち着くと話を始めた。


「皆様落札いただいたこと感謝いたします。

さて、本日の商品がこちらにございます。


私どもでは生に感謝すると言う目的で皆様にも内臓を取り出す光景を見ていただくべきだと思っております。

なのでここにお集まりいただきました。

臭いもありますので一応壁はあります。


それではメスを入れていきますので生とはなんなのかを考えながらご覧ください」


二人は必死に抵抗したが、ベルトで拘束されていて動くことすらままならなかった。


そして最初に恭平からメスが入れられた。もちろん麻酔などない。

しかし猿轡の影響で声を出そうとしても恭平は出すことが出来なかった。


メスが最初に入れられたのは腹だった。


メスで腹を切開すると恭平は汗をかいていた。

そして痛みからか顔を真っ青にしていた。

今にも気を失いそうだった。


血は派手に飛び出しメスを握る男の手もメスも血に染まっていた。

胃に到達すると丁寧に神経や血管を切り取り胃を摘出した。

それをカメラでしっかりと写すと胃を冷蔵ボックスに入れた。

そして、次に男が摘出したのは肝臓だった。


もうこの時に恭平の心臓は出血性ショックで止まっていた。

メスを入れられる時の恐怖など恐ろしいものだろう。

男が様々な臓器を、摘出して最後に摘出しようとしたのは心臓だった。

心臓を摘出する前に男はマイクだ話をした。


「これが三井恭平くんの最後です。

心臓を取り出します」


そう言って心臓を摘出した。


この時の恭平は体は全身血だらけで顔は残っているものの、体の中は空っぽになっていた。

骨以外は。


そして男は言った。


「次は前川優太くんです。

普段ならそのまましますが彼は血液型が特殊です。

最初に血を抜いてから摘出します」


そう言って男は、優太の体に針を刺して血を抜いた。

そして血を抜かれた優太は心臓が止まりその後で、内臓を取り出す作業が行われた。



予定通りにいけば次が最終話です。


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