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ヤベッ!話考えるの難し過ぎる!
よって他の人の小説を読むぞ〜←
敵を避けつつ廃墟街を走る。そんな時だった。前の方でバリケードがされてる所を見つける。そして、その建物を見ると半壊した警察署を見つけた。警察署は結構な大きさだった。しかし、警察署前には大量の白骨死体が転がっていた。恐らく警察を頼りに此処まで来たのだろう。
「何か…嫌な予感がする」
しかし、流石にこのままでは俺も危険だ。一度放射能の薄い場所を探してRADキャンセルとRADディフェンダーをやらないとグールの仲間入りになってしまう。
正直入りたくないが、警察署内に入って行く。どうか何事も有りませんように。
……
何事有りませんようにと祈ったが、警官や一般人のグールが結構居た。しかし、あの強靭なグールは居ないのが救いだ。サイガ12でグールを始末して行く。
「うへぇ、何処ぞのゾンビゲームじゃ無いんだからさ。何々?もしかしたらメダル集めたら地下に通じる通路が有るとか?」
それはそれでテンション上がるけどな。だが今は放射能の低い場所を探さなくては。通路を歩いてると……突然景色が変化した。
「おはようございます」
「それでその案件の調査を頼む」
「全く、夜勤明けは厳しいぜ」
其処には戦前の警察官や建物が存在して居た。そして直ぐに元通りになる。
「畜生、やっぱり此処でも見えるパターンか」
いや、もう見える事は前提で行動しないとな。放射能の低い場所を探して部屋を見て回る。何処もボロボロだし、色んな物が散乱してる状態だ。
事務所に到着するとまた景色が変わる。
「おい!一体何が起きたんだ!状況を報告しろ!」
「市民からの通報が多数あります!然も核が発電所に撃ち込まれたと!」
「なん…だと…?発電所って、原子力発電所か?」
え?原子力発電所に核を撃ち込まれた?嘘だろ、おい。
「そうです!今直ぐ市民に避難誘導を!」
そして景色が戻ると、グールが此方に迫って来ていた。しかし、俺は先程の会話を反芻していた。
「原子力発電所……ドーム型の建物。つまり、無駄骨?」
此処に軍事施設が無い事が分かった瞬間、ガックリと来た。
「もっと、もっと早くに幻覚を見せろよ!そうすればこんな放射能塗れの所には来なかったよ!」
サイガ12をグールに撃ちながら文句を言う。何か周りの空気がちょっと引き気味になってるのは気の所為だと信じたい!
粗方のグールを吹き飛ばした後、放射能の低い場所を探しつつ探索する。しかし、武器等は無く全て持って行った感じだ。いや、少し違うか。途中白骨死体を見つけたが探索者の格好をして居た。然もかなり時間が経っている。きっと戦後間も無い時に探索したのだろう。確かに此れだけ広い街だから昔の探索者が居ない筈が無いか。武器や弾薬が無く、骨董品や芸術品は手付かずなのも納得だ。
「お?此処は放射能が大分低いな」
そこは警察署の避難場所だった。其処にも白骨死体が転がって居た。一度防具服を脱いでRADディフェンダーを飲み、RADキャンセルを注入する。大分楽になりもう一度防具服を着る。その時、部屋の真ん中に本を見つけた。題名も無く中を見てみると日記のようだった。最初はあの子が付き合ってるとか上司がセクハラしてくる等だったが、ある日を境に一気に内容が変わる。
8月10日
信じられない……核を撃ち込むなんて。絶対戦争が起きるよ。そんな事したら取り返しが付かない事なんて分かってる筈なのに。
8月12日
外の様子が凄くひどい。ラジオだと街の近郊にある原子力発電所に核弾頭が落ちたらしい。然も原子力発電所に多数被害が出てるとか。マニーは救助隊が来ると言ってるけど、本当に救助隊来るのかな……?
8月15日
放射能の嵐が止まらない。食料はまだあるけど限界もある。屋外に出ない様にラジオで言われてるが救助隊は来る気配は無い。パパ、ママ怖いよ。
8月20日
何人かが強行して脱出しようと言ってる。しかし車は動かせないらしい。車自体もそうだが、道路に大量に車が放置されてるからだ。だが、徒歩で逃げるなんて無理よ。マニーも言ってるけど原子力発電所からの放射能がずっと流れ込んでるもの……。
9月1日
何人かが徒歩で出て行った。きっと彼らは助からない。そして、私達も助からない。帰りたい、家に帰りたい。パパとママに会いたい。こんな事になるなんて誰も想像してないよ。
9月10日
疲れた……もう、嫌。何もかもどうでも良い。手元には銃がある。コレで親友のマニーも連れて行く。だって、一人で逝くのは怖いもの……でも、きっと分かってくれるよ。
だって、私達親友だもんね。
日記は此処で終わる。日記を読み終えて顔を上げると、目の前に女性が一人立っていた。
『ねえ?外は……大丈夫なの?』
ま、まさか……話しかけて来るパターンですか?然も半透明なんですけど!
この瞬間、俺の頭の中に三つの選択肢が現れた。
一、「ういーす!今日も良い放射能日和ですね!」とテンション高めで皮肉を言う。
二、「半透明なら下着とかも見えないと可笑しい!起訴するぞ!」と脅しながらセクハラかます。
三、取り敢えず正直に言う。ほら、正直に言えば桜の枝折った奴も許してくれてたし!←
ど、どの選択肢も碌なのが無ーい!他に選択肢を出してくれ俺の脳味噌よ!
願いが通じたのだろう。もう一つ選択肢が現れた。
四、「半透明だと骨格も見えますよねー。いやー、レントゲン要らずですな!HAHAHA!」と冗談を言う。
ダメだろこれ!三番ぐらいしかまともなのが無い!畜生が!
「い、いや。大丈夫じゃ無いな……もう少し待ってた方が良いんじゃない?ほら、俺防具服着て此処まで来たし……ね?」
『なら、いつ迄待ち続ければ良いのよ?ねえ、ねえ!ねえ!!!』
ヤバい!選択肢をミスったパターンだ!
「知らないっす!それじゃあ!てっ、どわあああ!?」
俺は何かの力によって思いっきりドアを破りながら吹き飛ばされる。
『何で助けに来ないのよ!ねえ!ねえ!ねえってばああああ!!!』
「ヒステリーな女は嫌われるぞ!」
俺は捨て台詞を吐きながら逃げる。だが、奴は追いかけて来た。
「放射能の中を平気で歩けるならとっとと成仏して下さい!お願いします!」
お願いしても凄い形相で追いかけて来る。いや、マジで怖いんですけど。この後グールをサイガ12で吹き飛ばしながら警察署内部を走りまくった。
……
「はあ、はあ、はあ、ちょっと休憩」
気が付けば何処かの部屋に居る。多分事務処理を行う部屋だと思う。正直、建物も周りもボロボロだから見分けが付かないのだ。そんな時、部屋から物音が聞こえる。多分グールだろう。ボロボロのグールなら良いが、あの時現れた強いグールは勘弁して欲しい。
サイガ12を構えながら近づいて行く。嫌な汗が頬を伝う。間違い無い……敵が居る気配だ。俺は一気に近付き銃口を向ける。そして、其処で見た者は。
「う……うう……」
死に掛けの奴が一人倒れていた。
「まあ、あれだ。気配は感じたんだ。それは間違い無い。唯、ミスは誰にでもある訳さ」
何となく言い訳しながら怪我の様子を確認する。目立った外傷は無かった為、放射能にやられたのだろう。取り敢えずRADキャンセルを打ちながらRADディフェンダーを無理矢理飲ませる事にしたのだった。
薬の効果のお陰か目を覚ます。治療してる時に思ったが、中々可愛らしい少女だ。将来が楽しみな少女なので暖かく見守りたい所だ。
「はっ!あの、えっと……」
「取り敢えず落ち着け。大きな声は厳禁だ。君が何故こんな場所に居るのかは聞かない。だが、このままだと君はグールの仲間入りだ。死にたくなければ静かに着いて来い。それとこいつを被っとけ。呼吸が楽になる」
少女にガスマスクを付けてあげる。コレで大分楽になる筈だ。それに、この少女が居る訳だから探索は中止だな。そもそも此処には目ぼしい物が無かったしな。兎に角警察署から出ようとするが、ヒステリー幽霊が突然現れるから心臓に悪いんだよな。
ヒステリー幽霊を避け行くと地下駐車場に来た。其処には警察のパトカーが三台並んでいた。見た目はアメリカのフォードパトカーその物だ。プッシュバンパーも付いた普通のパトカーだ。
「これ使って逃げるか」
「え?これ使えるの?」
「まあ見てろって」
俺はパトカー三台をPDAに収納する。そして整備部品を探す。整備部品は隣の部屋に有り全て回収させて頂きました。
パトカー一台を修理する。ついでに水素も補充して準備完了だ。パトカーを出すと、其処には新品同然のパトカーが現れる。突然現れるパトカーに吃驚する少女。
「さあ、お嬢さん。レディーファーストだ」
助手席のドアを開ける。少女はおずおずとしはがら中に入る。俺も運転席に乗り込みエンジンを掛ける。
フォード2代目(パトカー仕様)
4.6L SOHC V8エンジン
馬力250
4速 オートマチック
正に一般的なパトカーである。
キュルルル ヴウウウウン!ファンファンファン!!!
「やべ!音が出ちゃった!」
急いで音を消すが嫌な予感しかしない。ライトを点けると、前方にヒステリー幽霊が居た。
「やっぱり来るよな。どうせこの後乗り込んで来て事故らせるんだろ?やれるもんならやってみろ!コンチクショウ!」
アクセルを踏み、ヒステリー幽霊に突っ込みながら地下のシャッターをブチ破る。そして案の定ヒステリー幽霊が乗り込んで来た。
『アナタタチモ……ミチズレ「えい」ッ!?ギャアアアアア!!!』
「耳元で大きな声を出すな!」
ヒステリー幽霊はそのままパトカーから出て行く。何をしたのか少女を見ると小瓶を持っていた。
「聖水。悪霊には効果的」
ちょっとドヤ顔になる少女。聖水効果あったんだな。今度から俺も持って来よう。
そのままパトカーを走らせながら廃墟街を走る。途中グールや寄生者が居たが無視する。今は脱出優先だ。
今回の戦利品はベックとザニーとで手に入れた骨董品とこのパトカーぐらいか。まあ、パトカー手に入れれたのは良かったな。運転しながらベースキャンプに戻るのだった。
小話
「このパトカー使ってローラ達の運転技術でも見ようっと」
ファステストはダメだが、パトカーなら良いな。運転席は左だがオートマチックだから運転し易いだろう。そんな事を考えながらベースキャンプに戻るのだった。
アメリカのパトカーはカッコいいよな。
何というか、王道のパトカーと言う感じがするんだよな。
後は映画とかにも沢山出るからかな?大半は穴だらけか爆発しちゃうけどさ。




