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何度も休憩や戦闘を行い、気が付けば2週間以上アンダーグランドに居た。正直何度か気が狂ってしまいそうだった。何せ行く先々に昔の光景が見えたり、誰かの悲鳴や笑い声が聞こえるのだ。だが俺がヤバそうになるとPDAが補助したり、クロが顔面にへばり付いたりして助けてくれた。それに俺はホラー系は苦手だって言ってるだろう!クロは平気そうなのが羨ましい限りだ。恐らく『闇の女神の加護』の影響も有るのだろう。実際此処は暗い場所だしな。

M249軽機関銃を手に入れた後は駅のホームや管理通路などを通りながら何とか元の道に戻ろうと躍起になっていた。だが、弾薬には限りがある。元々5.56㎜の弾薬は其処まで多く持っていなかった。それに敵の数が多くいる場所は迂回したり、スニーキングしたりして30分で歩いて行ける距離を1日掛けて進んだりもしたのだ。因みにスニーキング中はライトを消してクロの触手を握り先導して貰った。

それに、これだけアンダーグランドを歩いたのだから武器や弾薬の1つや2つ手に入れれると思っていた。だが、現実は無かった。ミニミ軽機関銃を手に入れれた事は幸運以外何物でも無かったのだろう。今はM16A4を装備しているが、弾薬は300を切っていた。またモスバーグM500の弾薬も100発も無い状況だ。

なら、何故銃や弾薬が手に入らなかったのか。理由を考えたら直ぐに分かった。彼方側の人間が地上のある程度を浄化したのだ。そうしたら此方側の人間も態々地下鉄に住む必要は無い。だから持てる武器等は持って外に行くのは当たり前だろう。そして、浄化される以前に死んだり行方不明になった奴らが落とした武器しか無いのだ。


「それでも地下に希望を見出そうとするとはな。はっ!滑稽だな」


自分自身の皮肉も込めながら呟く。


「兎に角、元の通路に戻るぞ。幸い行く通路は元の場所に続いてる…かも知れないし」


「プゥ」


クロは心配そうに触手で触ってくる。


「大丈夫さ。さあ、休憩は終わりだ。そろそろ食料も水も尽き掛けてる」


気合いを入れて歩き出す。クロも後に続く。歩き続けて15分位だろう。目の前に貨物列車らしき物が見えた。だが、その貨物列車の正面はアメリカ軍のマークが付いていた。


「まさか…軍用列車か!」


俺は貨物列車に近付く。列車自体に損傷は無い。しかし脱線していた。列車の先にライトを当てるとトンネルが崩壊していた。それでも列車の中に何かあるかも知れないと淡い期待を込めて探索する。


「よいしょ。よし!開いた!」


列車の中にライトを当てると空っぽだった。他の列車を探すが何も見つからなかった。車両を乗せるタイプの列車にも何も無かった。いや、1つだけ有った。パワードスーツ用のバッテリーが落ちていた。ただし、バッテリー残量は零だったけどな。


「は…はは…笑えねぇ」


膝をついてしまったのは仕方無い事だった。


「プギュ…」


クロもどうしたら良いのか分からずタレ気味になってた。


「ぷっ、何でタレてるんだよ」


「プキャ!」ポヨン


クロを見たら少し笑えた。まあ、仕方無い事だ。無いなら無いで先に行こう。それに時間に余裕は無いしな。取り敢えず崩れてる場所を見に行く。通路自体は完全に塞がっているが、上の換気用のパイプが剥き出しになっていたから、其処に入って行く。


「まだ広いパイプだから腰にダメージは無さそうだな」


中腰になりながらパイプの中を歩く。そして、ほんの10歩程度歩いた瞬間パイプが崩れた。


「のわ!マジか!」


「プキャ!」


パイプが崩れたが、反対側に行けれたみたいだ。


「イタタ。毎回毎回尻に痛みを与えるとは。痔になったら如何する?クロも無事か?」


「プキュ!」


土煙が酷く前が見えないが、暫くすると晴れてくる。そして何かの影が現れる。


「ッ!敵か!」


俺はM16A4を構える。土煙の中から現れたのは敵では無かった。寧ろ最高の贈り物と言っても良いだろう。


「マジかよ。戦車があるのかよ!」


其処には第二次世界大戦で活躍したM4シャーマンが鎮座していた。


……


戦車をよく調べるとM4シャーマンでは無く、見た目はM4A3E2通称ジャンボだった。しかしジャンボより一回り大きかったり砲塔も大型化していた。更に主砲も全く別物だったり、装甲には空間装甲などが施されていて色々違っていた。そして、名前が分かった。



M4A9通称ロト

主砲90㎜砲

弾種 AP弾、HE弾使用

装弾数40発



内部は近代化改修されており、自動装填装置が装備されていた。乗員は3人で車長、運転手、機銃座に1人ずつだ。エンジンはパワードスーツの技術を応用した最新式の物で平地なら時速80kmを叩き出し、不整地でも時速60kmを出す事が可能。更に燃料は水素で動力は電気モーター、核ダイヤバッテリーを使用する。核ダイヤバッテリーは密封状態のがセットで置いて有った為直ぐに動かせる状態だ。更に予備弾も放棄されていたので非常に助かった。

だが、本来なら銃座にはM2ブローニングやM240機関銃等が有ると思っていたが無かった。残りの列車を調べたら、パワードスーツを固定するラック等が有った。恐らくだが合流する為に必要なやつだけ持って行ったのだろう。そして、この戦車だけが放棄されてしまったと思われる。


「なら、今から俺が使うよ。と言っても普段は使う機会は無いだろうけどな!」


逆に戦車で街中を走ったら迷惑以外何ものでも無いしな。

どうでも良い事を考えながら戦車をPDAに収納して、他のスペアパーツや工具なども収納する。

序でにもう1つ装備を手に入れた。耐放射能防具服だ。コレは結構嬉しい。この防具服があるだけで行けない場所も多少は無理して行けるだろう。一応耐放射能用のRADキャンセルとRADディフェンダーが有るが正直心許ない。効果が有るのは分かるけど、RADディフェンダーはカプセル状だからな。因みにRADキャンセルは液状なので注射して体内に入れます。偶にヘルスチャージと間違えそうになるんだよね。

兎に角戦車を直して使える様にする。序でに水素も全部注ぎ込む事にした。水素は……後で頑張って発電機回してまた作るよ。ロト(M4A9)をPDAで直した出す。そこには安心感と頼もしさを感じるロトが出来ていた。


「よし、クロには操縦方法を教えるからな。しっかり覚えるんだぞ」


「プッキャ!」


こうして暫くの間クロに操縦方法を教えたのだった。


……


「電圧良し、油圧良し、燃料、モーター良し。エンジンも問題無し」


中に入りデジタル画面を見てロトの状況を確認する。ロトは近代化された戦車なので暗視装置や赤外線カメラも装備されている。


「主砲も自動装填装置も全てよし!ならクロ、エンジン始動!」


「プッギャ!」


ウイイィィン ブオオォン!!


心地良いエンジン音と振動が身体を揺さ振る。しかも、硬い装甲に護られてる安心感が俺の中の恐怖心を吹き飛ばした。


「なら、景気付けに音楽でも流すか?何が良いかな〜。よし、コレに決めた」


戦車に合いそうな曲を流す。んん〜良い感じに盛り上がってきたな。


「ロト前進!パンツァー・フォー!!!」


ロトはエンジンを唸らせ前進する。ライトを点灯させ更に盛り上がる。


「へっへー!これで怖いもんは無くなった…え?」


ロトに搭載されてるライトは大型で強力な物だ。それ故ライトの光によって影が鮮明に見えた。そう、どう見ても人の形をした影がチラホラ見えるじゃ無いか!?


「……ふぅ」カチ


一呼吸してからそっとライトを消して暗視装置を起動したのだった。ライトはもう少し先に進んでから点けよう。


……


ロトを走らせてると、エンジン音やライトの光にビビって小型の化け物共が逃げて行く。その様を見ていると安心感が更に増した。


「この路線を進めば何とか元の路線に出れるぞ。そうすれば後はロトに乗りながら安心安全な仕事に早変わりする訳さ!」


こんな簡単に金貨500枚手に入るとはな。やはりPDA様々です!一生大切にしますよ相棒!


「プキュ!」


「おう!クロにも感謝してるぜ!この依頼を終えた次の日位には、美味いもんでも食べに行こうぜ!」


「プッキャ!プッキャ!」


正に順風満帆だった。だが、中々上手く物事は進まなかった。


ズウウウゥゥン……


「ッ!クロ停止しろ」


ロトを停車させる。そして耳を澄ませる。すると、あの振動がまた近付いていた。


「まさか。まだこの辺りにいたのかよ」


そう呟くが振動はどんどん近付いていた。


「クロ!戦車を後退させろ!」


「プキュ!」


急いで戦車を後退させる。そして……


ドオオオオオオン!!!


轟音と共にトンネルね壁を破壊しながら奴が現れた。デカイ図体は勿論の事、背中の甲羅に大量のクリスタルを取り付けていた亀の化け物が再度目の前に現れたのだ。


「クソ…此処まで来て。いや、どのみち此奴は倒さないと駄目だろう」


この亀の化け物がいつ地表に出るか分かったもんじゃ無い。いや、寧ろ。


「この地下世界を荒らしたから現れたのか?てことは、俺の責任じゃね?」


だとしたら尚更ヤバイじゃん!アンダーグランドやっぱり危険じゃん!誰だよ!簡単に金貨500枚手に入るとか言った馬鹿野郎は!あ、俺だったわ。


「グガアアアアアアア!!!!!!」


そんな事を考えてると亀の化け物が吼える。戦車越しからでも十二分に響く咆哮だ。


「ッ!?な、舐めんなよ!こちとら戦車に乗ってんだ!AP弾装填!」


モニターを弄り砲弾を装填させる。


「90㎜のAP弾だ!受け取れ!?」


俺は照準を亀の頭に向けてトリガーのスイッチを押した。


ドオオォォン!!!


「グガアアアアアアア!?!?」


砲弾は亀の頭の上にズレて甲羅に当たった。だが、砲弾は甲羅に刺さって止まってしまったのだ。


「嘘!あの甲羅貫通しないのか!」


しかも照準かズレてる!急いで調整するがモニター越しに見る亀の甲羅のクリスタルが輝き出した。そして、輝きが増して雷が発生する。


「な、何だ?…アレは」


どう見てもヤバイ。普通にヤバイ。


「クロ!後退だ!後退しろ!」


「プキュ!」


ロトを後退させる。そして、雷が亀の頭の上で収縮し始める。


「ヤバイぞ。俺が合図を出したのと同時にハンドルを右に切るんだ!いくぞ…」


雷の収縮が強くなる。そして、一瞬光った。


「っ!?今だ!切れ!」


「プギャ!?」


戦車が右側の壁に突っ込むが構わない。そして次の瞬間!?


バジユウウウウウン!!!!!!


白いレーザーの様な物がロトの横を通り過ぎた。その直後。


ドオオオオオオオオン!!!!!!


凄まじい爆発と衝撃が俺達を襲う。更にトンネルが崩壊して土埃と土砂が大量にロトを巻き込んだ。


「うおあああ!?な、何じゃありゃああああ!?!?」


何なんですか!?新兵器ですか!?レーザー兵器ですか!?亀形の戦車ですか!?


「兎に角一旦距離を取るぞ!後退だ!」


ロトを後退させようとするが、先程の攻撃によりトンネルが完全に封鎖されてしまったのだ。前には亀の化け物、後ろは退路無し。正に背水の陣だった。

M4シャーマンのTHE 量産型て感じが好き。


え?パワードスーツの出番?………未定です(ボソ

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