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side サラ・ブロードハット


私は今レイスの奴の胸倉を掴み持ち上げていた。


「貴様!アレだけシュウが気を付けろと言った矢先に何をやっているか!!!」


「ぐっ…だ、だがダンジョンなら崩れないだろう?」


「此処はダンジョンでは無い!!古代遺跡だ!!!そんな事も考えなかったか!!!」


私は余りの下らない言い訳を聞きレイスを投げ飛ばす。その瞬間、レイスの部下が武器を握り始める。


「おい、待てよサラ。落ち着けって。まだあの無魔の小僧が死んだわけじゃ無いだろ?此処は一旦引いてもう一度準備を整えてから捜索した方が良い」


そんな悠長な事を!?…ッ!そう言えば…ローラはどうした?


「ローラは?ローラは何処だ?」


他の連中もローラを探し出す。しかし…。


「まさか…ローラまで」


「あ、あの…多分あの少年はローラを助けようとして戻ってたと思うんですけど」


1人が言う。


「ああ、多分な。俺も見たぜ。彼奴が反対方向に走るのを…」


それを聞いて頭の中が沸騰しそうになる。


「ローラは貴様等の仲間だろうが!!!何故貴様等が助けに行こうとせず逃げた!!!」


私の言葉に言い返せないレイスガーディアンズのメンバー達。


「ふん…所詮、貴様等の様な人間に何を言っても無駄か」


それでも言い返さない辺り多少は罪悪感が有るのだろう。


「あの、レイス様一つ宜しいですか?」


「何かね…手短に頼むよ」


「向こうに行った仲間はどうなんでしょうか?」


その瞬間、レイスの目が見開く。そしてレイスは通信石を取り出す。


「バンク!聴こえるか!バンク!聴こえたら応答しろ!」


しかし通信石から返信は無い。それからレイスは何度も通信石から通信を試みるも返信は無かった。


「クロと言ったかな?すまんな。お前の主人が私達の所為でこんな目に」


「プー…」


クロから触手が出てきて私の頭を撫でる。


「ありがとう…慰めてくれて」


「プキャ」


私は感謝の念を込めてクロを撫でる。


「頼む…シュウ、ローラ無事でいてくれ」


祈る事しか出来ない自分が情け無いが、今はこれしか出来そうに無かった。


side out


side シュウ・コートニー


「う…んん…うん?あぁ、そうか。俺生きてるのか?手足に痛みは無いけど。PDAから確認するか」


俺は身体状況ステータスを開く。すると右の尻にダメージがあった。


「右の尻?痛っ!て、パイプが刺さってる!」


俺は右尻に刺さってるパイプを抜く。


「良し!抜けた〜。このままパイプが固定されてたらヤバかったぜ。そうだ!ローラ!無事か?」


下にいるローラを見るが、返事は無い。


「兎に角目の前のドアを開けよう」


身体を動かしドアの取っ手を掴む。


「良し!押しドアで助かった」


俺は先に出た後にローラを引きずり出す。

そして周りを確認すると、そこは事務室みたいな場所だった。


「ローラ、目を覚ませ。ローラ!」


「ん…んふ?…アンタ、何やってるの?」


良かった、意識はある様だ。


取り敢えず右の尻にヘルスチャージ打ち込んどく事にした。


……


現状を纏めると最悪だった。先程いた管理通路は完全に塞がっていた。なので戻る事は出来ないだろう。次に線路に出るのも、管理通路を通った先に扉が有れば繋がるだろう。最後にマンホールなどは無く、完全に取り残された形になる。


「もう暫く休んだら先に進もう。それしか手段が無いからね」


体育座りして顔を膝に埋めているローラに言う。しかし、返事は無い。


(しかし、ショットガンが完全にお釈迦になったな。コレはフレームを直さないと無理だな)


背中にもパイプが落ちた様だが、モスバーグM500が身代わりの形になり助かった。


「アンタ…何でそんなに…冷静なの?道は塞がってるのよ?然も皆共連絡取れないのよ!助けなんて…来ない可能性が高いのよ!?」


「まぁ、そうだな」


「そうだなって…もっと危機感とか無いの!」


「取り敢えず静かにした方が良い。いつ連中が戻って来るか分からないし」


ローラは若干ヒステリック気味になっていたが、直ぐに静かになる。


「俺もな…怖いんだよ」


「…え?」


俺はショットガンを仕舞い、UMPを握りながら言う。


「今この時もあのネズミの化け物が押し寄せて来るか分かんないし。このまま出口まで辿り着けず死ぬかも知れない」


「アンタ…」


「だけどな、ローラ。君と上手く協力出来れば脱出は出来る可能性はグンッと上がる。今だけで良い。無魔な俺と協力してくれ。頼む」


俺は静かに頭を下げる。


「あの時さ、アンタだけが助けに来てくれた。他の仲間達は我先に逃げてたのにね」


ローラは静かに語る。


「良いわ!無魔のアンタだけじゃ頼り無い物ね!仕方ないから、このローラ・ブルフォートが協力して上げる!感謝しなさい?」


「ああ、宜しく頼むよ」


こうして俺達は臨時パーティを結成する事になった。


「さて、先ずは俺の装備だがサブマシンガンと狙撃銃で行くよ」


「私は…あ、えっと」


何やら嫌な予感がするが聞いておく。


「私の弓、それにマジックポーチが多分瓦礫の下敷きになってる」


どうやらその弓はローラが精霊魔法を使う時に使っていたらしい。それとマジックポーチにはポーションや魔力回復ポーションに食料等が入って居たらしい。


「けど、此処じゃあ精霊魔法使え無いから良いわ。後は私の魔力次第ね」


エルフ故に魔力はある。しかし温存した方が良いだろうな。


「ローラは銃を使った事はあるのか?」


「銃…ああ、古代兵器ね。使った事はあるわよ」


「どんなの使ったか覚えてるか?」


「確か、スナイパー…ライフルだったわ。遠距離用の銃だった筈よ」


なら決まりだな。


「ローラ、こいつの使い方教えるから本気で覚えてくれ。良いな?」


「良いの?それアンタの銃じゃ無いの?」


「構わん。ローラの魔力を無駄に使わせる訳にはいかない。此処ぞと言う時に頼むよ」


「分かったわ。なら教えて頂戴!」


こうして俺はローラにSR-25を渡し、使い方をレクチャーするのだった。


……


「良し。ライト持ったな?なら行くぞ」


「大丈夫よ。いつでも行けるわ」


俺が前衛でローラが後衛だ。一応M92も渡したが直ぐに覚えてくれたのは有難かった。俺は最後のシールドを構えながらUMPを握りしめ通路の先を睨む。相変わらず不気味な静けさに溜息が出そうだ。こうして俺達はアンダーグランドからの脱出を目指すのだった。


……


「凄いわね…こんな作りになってるんだ」


俺達は路線に通じるドアを開け、今は路線を歩いていた。


「それにしてもアンタ…こんな状態の良い古代兵器良く持ってたわね。正直異常よ異常!」


「異常言うな!俺が変人みたいじゃ無いか!」


「そう言えば、その、アンタって言うのも失礼よね?…まあ、特別にシュウって呼んであげるわ!」


「別に特別にする必要は…まあ良いや。ありがとうな」


「ッ!……フン」


何で怒るんだよ?


「あ、待って。嘘…人の声がする。シュウ!人よ!人が居るわ!」


「ローラ、此処に生きてる人間は俺とお前だけだ。いや、お前はエルフと言うべきかな。どうでも良い事だが」


「でも、微かに聞こえるわ!本当よ!」


「ローラは精霊の声を聞いたり出来るのか?」


気になりローラに聞いてみる。


「え?ううん。居るのは感じるわ。そして私の呼ぶ声に応えてくれるのも、何と無く分かる感じかな」


「そうか。ならローラには才能があるんだろう。但し、今聞こえてる声に耳を傾けるな。そして触れるな、関わるな…良いな?」


「で、でも!」


「なら、確かめるか?」


多分見せないと分からないだろうからな。それに結局その声のする方に行かないと先に進めないだろう。こうして俺達は声のする方へ行く。


……〜ッ………〜〜……


「確かに人の声が聞こえるな」


「でしょう?良かった。コレで助かるかも!」


俺はUMPを構え前に出る。そして声の先は電車があった。


「これは古代の乗り物ね。でも近くで聞こえるわ」


ライトを周りに当て探す。そして多数の白骨を見つけた。恐らく電車の事故で出来た死体と思われる。俺は呆然としてるローラの腕を掴み一旦元の路線に走る。


「…ごめん」


「俺も行くって言って止めなかったからお互い様だ」


しかしローラは首を横に振るう。


「シュウが止めても、私は無理にでも行ってた。多分1人で見に行くって言って…結局…」


ローラは静かに泣く。


「俺もな、最初子供の声を聞いたんだ。そして見に行ったらな、三輪車が猛スピードで突っ込んで来るんだぜ?しかもUMPで撃ちまくっても怯まなかったしな」


「フフ…何よそれ」


「嘘じゃねえよ。然もその後ガキどもの笑い声が滅茶苦茶響いてな。軽くホラーだったよ」


「た、確かにそれは怖いわね」


多少元気になったかな?


「さあ、行くぞ。結局あの電車の中を歩かないと先に進めないし」


「他のルートは無いの?」


「あったらそっちに進んでるさ」


俺達は再度電車まで来る。声は聞こえ無いが何か居る気配はする。


「俺が先に入るから後から来てくれ」


「分かったわ。気をつけて」


電車の横のドアから入る。中は白骨死体ばかりだった。事故の衝撃で死んだのか、それとも救助を待ち続けて餓死したのか。電車内をライトで照らし周りを見る。特に目ぼしい物は無い。更に奥に進むが…まるで何かに見られてる感じはする。尤も俺は外見は冷静だが……


(本っっっ当に勘弁して下さい!後でお供え物するから見逃してー!!)


ビビってます。ええ、ビビってますとも!

電車の中間辺りに来た時、日記を見つけた。多少ボロボロだが読む事は出来た。


●月●日

●●に乗ってたら突然●きな振動があった。そして電車が脱●してしまった。●人か死●者が出て中は最悪だ。


●月8日

外は●●能だらけだった。本当に●戦争を始めやがった!あり得ない……こ●●馬鹿な事を始めた奴の顔をブン殴りたい。


●月9日

食料が●い。だから駅まで●●事にした。だけど、途中でトン●●が崩れ落ちて数●人が●んだ。俺達はまた電車に●●救助を待つ。


●月1●日

銃声と悲鳴が●こえた。どうやら銃を持ってる奴が●●したらしい。どうでも良いさ……どうせ皆●ぬ●だ。


●月1●●

父さん、母さん……会いたい……会いたいよ。●にたく無い……●ん●やる。こんな●にした社会全部●●●やる!!!


以下グシャグシャに書き殴られてる。


どうやらかなり絶望的な様だったみたいだな。それに先のトンネルが崩れたらしい。だが、行くしかないだろう。


「シュウ、貴方それ読めるの?」


「ああ、どうやらこの先はトンネルが崩れたらしいな。だけど、確認しないとどうにもならんな」


俺は日記を置き先に進む。


「シュウ!凄いじゃ無い!普通古代の文字なんて読めないわよ!」


え?そうなん?


「あ、えーと…まあ、昔教えて貰ったんだよ」


「へぇ〜、なら貴方は無魔なのに努力して此処まで出来るなんて凄いわ!」


「そ、そうかなぁ?いやー、参ったな」


な、なんか照れ臭いな。でも、気分良いからこのままで良いや。更に先に進むと凄いお宝を手に入れた。


「こ、コレは!CDプレイヤーじゃ無いか!然もイヤホン付き!」


もしCDプレイヤーを直したら音楽聴き放題じゃ無いか!決めた!PDAに仕舞って後で直そう。


「ねえ、シーデープレイヤー?て何?」


「凄く良いものさ。後で直したらローラにも聴かせてやんよ!」


因みにCDプレイヤーの置いてある近くにバックがあり数枚のCDを見つけて貰う。


「さて!行くぞ!テンション上がって来たぜ!」


「何かよく分からないけど、楽しみに待ってるわ」


「おう!期待しとけよ!」


俺達は電車を抜け先に進んだ。


……


トンネルは確かに崩れていた。しかし、上の部分に穴が出来ていた。


「ねえ、あの穴って…」


「分かってる。多分化け物の通り穴だろうな」


だが、他の抜け道を探すが見つからない。


「行くしか…無さそうだな。俺が前に行くから後ろを頼んだぞ」


「分かったわ」


俺はシールドを仕舞う。邪魔になるからね。そして俺達は化け物の通り穴に入り先に進む。もう、どうしよう?


タッタッタッタッ カタカタカタ


な、何か走ってるー!


「ね、ねえ…シュウ。今の足音って」


「い、言うな。ただ、見つかるまで大声出すなよ?」


俺達は急ぎつつ足音をなるべく立てない様に歩く。


「しかし、この体勢は腰に来るな」


「しょうがないでしょう?狭いんだから」


ご尤もで。多少愚痴りながら先に進む。しかし、上手く行かないのが世の中って奴だった。


化け物と目が合った。そして躊躇無くUMPの引き金を引いた。


「ちょっと如何したの!敵!?」


「見つかった!兎に角急ぐぞ!」


もうコソコソ行く必要は無い。なら出来る限り早く進むだけだ!更に前か化け物が来る。


「一本道から来たのが残念だったな!」


更にUMPで撃ちまくり倒して行く。


「キャー!?後ろ!後ろからも来てる!」


ローラもSR-25を撃つ。今は挟まれてると言う最悪な状況だ。なら前に進まないと。


「無理にでも前に進むぞ!行くぞ!」


「分かったわ!でも急いで!」


俺達は敵に撃ちまくりながら先に先に進む。そして。


「見えた!出口だ!」


兎に角出口に向かう。そして狭い穴から急いで出る。


「ローラ!捕まれ!」


「うん!」


俺はローラの手を掴み引き上げる。俺達は周りを見渡す。何とか路線に出れた様だが、周りは化け物だらけだった。


グアアアアアアア!!!ギガアアアアアアア!!!


「シュウ!如何しよう!」


「くっ…如何しようかな?」


化け物共が突っ込んで来る。


「そうだ!此奴だ!これでも喰らえ!!!」


俺は閃光弾のピンを抜き投げつけローラの視界を塞ぐ。


カッッッ!!!!!


ギジャアアアアア!!!!!


「今だ!走って逃げるぞ!!」


化け物共の汚い悲鳴を聞き流して走る。しかし、背後から足音と唸り声が聞こえる。


「シュウ!これから如何するの!?」


「如何にかするしか無いさ!…そうだ!ローラ!彼奴らに強力な魔法撃てないか?」


「無理よ!集中してる間に距離詰められちゃう!?」


「なら諦めて走れ!!」


俺達は走る。しかし、どんどん距離は縮まる。途中手榴弾を落としたりしたが、効果があるかイマイチ分からん。


「も、もう無理…」


「諦めんな!まだ多少距離がある!」


そう言った瞬間…浮遊感に包まれた。


「「え…?」」


そして少し停滞した後、下に落ちた。


「うわああああああ!?!?」

「きやああああああ!?!?」


ドシンッ!!


痛い!またケツを打ったぞ。しかし、痛みを気にしてる余裕は無い。何故なら俺達が落ちた場所が何やら動いてる気がするからだ。


「ローラ、無事?」


「ええ…何とか。お尻痛い」


「俺も尻が痛い」


ガタンゴトン ガタンゴトン


「この音って…トロッコやん。それに乗ってるのか俺達」


「シュウ!後ろから敵がまだ来る!」


「執念深い連中だな!」


俺はUMPを撃ちまくる。ローラもSR-25で確実に仕留めて行く。


ガコン!


「「あっ!」」


俺とローラの声が重なる。何故ならトロッコは更に地下深くに潜る形になってしまったからだ。


「ローラ…取り敢えずしゃがんでおこう」


「そうね…あ」


俺はローラを抱き締める。コレでローラは多分平気だ。


「な、何してるのよ…」


「怖いからさ。ダメかな?」


「べ、別に良いわよ」


そして暫くした後トロッコは脱線して、俺達はシェイクされまくった。

尻て打つと、Sir◯て出る。

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