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俺は暫く常時討伐をする事にした。理由はサラさんと鉢合わせしない為だ。しかし、直ぐに見つかり怒られました。


「一体何故あんな事を?」


「彼等の想いは本物だったからです!」

《相手するのが面倒だったのでそちらに廻しました!》by心の声より


「……」ジー


「本当ですよ。それはサラさんが1番良くわかったブフッ…ゴホン!良くわかった筈「今笑っただろ」…そ、そんな訳無いっス」


その瞬間ヘルメットを掴まれる。


「だったら今直ぐそのヘルメットを外して表情を見せてみろ!」


「嫌ですう!このフルフェイスヘルメットは俺のアイデンティティ何ですう!エルフの耳が長いのと同じ位のアイデンティティ何ですう!」


「意味の分からん事を!ええい!観念しろ!」


「やめてえ!俺のアイデンティティを取らないでえ!」


笑ってる顔がバレたらサラさんファンの連中にタコ殴りにされる。因みにアイデンティティ云々は結構ガチです。この後本気で2時間正座で説教されました。面倒事は基本自分で解決しような!俺との約束だぞ?

それから数日が経ちサラさん他の都市に行くとかでイルステイの街から出て行った。俺はDランクになる為の試験を受けるポイントが貯まっていた為受ける事にした。試験内容は常時討伐のゴブリン、ウェアウルフ、スライム等をギルドが指定した数討伐する物だった。但し50匹狩るのと期限は2日間で終わらせる事だった。

俺は西の方の草原に来ていた。そんなありふれた場所で仲間を見つけれたとは思わなかった。


……


草原に来たら早速敵が現れた。ヴォーリアラビット。耳の部分が硬く獲物の首を斬り飛ばす事からこの名前になった。因みに雑食。俺はシールドを構えM92で迎え撃つ。しかし誤算が起きた。ヴォーリアラビットは一直線で飛んで来る為避けるのが正しいのだが、俺はシールドで防いだ。しかしシールドにヴォーリアラビットの耳が突き刺さる。


「うお!シールド貫通かよ!」


そうシールドを貫通したのだ。しかし、その後のヴォーリアラビットは抜けなくなり何とも言えない状況に。取り敢えず仕留めてシールドを仕舞う。

ヴォーリアラビットは好戦的で自分より弱い獲物に対しては強気で来る。そしてヴォーリアラビットは俺に対し強気な訳だから。


「やっぱり俺弱いのね」


まあ魔力0だから身体強化も出来ないからな。それでも突っ込んで来るヴォーリアラビットを撃ち抜き続けた。


……


それから先に進むとスライムが現れた。


「おお…スライムだ。ちょっと感動だ」


青、紫、赤と8匹ぐらい居た。因みに色によって属性があるらしいが使えないのが実情だ。因みにヘドロ状態だったのは残念だった。

偶にはニューナンブM60を使い討伐する。核を狙えば直ぐに倒せる。そのまま1匹ずつ確実に仕留めて行く。スライムは死ぬとスライムゼリーと言う少し硬いゼリー状になる。それを回収して次の奴を探す。すると草むらからガサガサと音が聞こえ、其方に視線を向けると……黒っぽいスライムが居た。そいつはヘドロ状では無く弾力がありプルンプルンしてた。

黒っぽいスライムは此方を見て?いる。目があるか分からん。取り敢えず銃を向けるとビクッとした。


「アレ?こいつ銃が危険な物だと理解してるのか?」


俺は銃を仕舞い保存食の干し肉を上げてみる。すると干し肉に飛び付き食べた。


「プキャ!」


「しゃ、喋った!」


驚愕の事実!スライムは声を出す!俺はつい感動してしまい撫でてしまう。本来なら危険な行為だったが。


「プキュ〜」


「か、可愛い…」


決めた!お前は俺の仲間にする!


「良し!お前に名前を付けてやろう!黒っぽいからクロだ!良い名前だろう?」


「プキァ!プキァ!」


敵意も無いし喜んでるみたいだし。うん仲間にするのは決定だな。俺はクロを抱き上げ冒険者ギルドに向かう。どうやってスライムを仲間にするか聞く為だ。


……


「ダメだよ。テイムして無い魔物を中に入れるのは」


門番に止められました。


「テイムは如何やってやるか知ってます?」


ダメ元で聞いてみる。しかし、教えてくれた。何でも魔物が合意して互いに契約し合うとか。ただ、テイムスキルが無いと成功率は低いらしい。


「クロ、俺と一緒に旅に来るか?」


取り敢えず聞いてみる。


「プキュ!」ポヨン


よく分からんが適当にやってみる。


「お前を仲間にするからテイムされてくれ!」


スキルも、呪文も無く、唯ストレートにクロに言いながら右手を差し出す。門番や他の待ってる人達は苦笑いする。しかし、クロから触手が出てきて手を握る。そして、俺の右手とクロ自身が光り出す。


「嘘だろ…おい」

「マジかよ…成功しやがった」

「やったああああああ!!!万馬券だあああああ!!!ありがとう神様あああああ!!!」

「そもそもスライムに知性なんて有ったっけ?」


外野がギャーギャー騒ぐが知らん!そして俺の右手に契約の紋章が現れる。契約内容はお互い仲間である事。


「ふぅ、宜しくな!相棒!」


「プキュ!」


俺達は軽くハイタッチしたのだった。


……


冒険者ギルドに向かいスライムを従魔にした事を登録する。


「スライムの従魔登録お願いします」


「プキュ!」


俺はクロを頭に乗せ貧乳受付嬢のポーラさんに言う。因みに受付嬢の名前は全員覚えました。


「え?スライムですか?コートニー様、スライムは従魔になんて出来ませんよ?ましてコートニー様は魔力が無いので無理ですよ」


理由を聞くとスライムに知性は無い為無理らしい。最低でもゴブリン程度の知性は必要らしい。


「でも契約出来ましたよ。ほら」


俺は右手の甲の紋章を見せる。


「……え?」


暫く互いに沈黙する。そしてポーラさんは俺の右手を掴む。


「これ…魔力はスライムから?然も契約内容も至極真っ当?…有り得ません」


有り得ないとは失礼な。


「コートニー様、貴方は非常に危険な事をしたんですよ?」


話を聞くと基本強者が上、弱者が下。しかし、魔力が低いと魔力が上の方に主導権が移るのだ。それを防ぐ為にテイムスキルがある。今回の契約内容は俺が主でクロが従になっていた。しかし、一歩間違えると俺が従でクロが主になる可能性も有ったのだ。

今日の教訓、何も知らないのに契約はし無い事!


「今回はコートニー様の運が良かったと言う事でしょう」


ポーラさんはそう呟きながら従魔登録してくれたのだった。


………


それから次の日には50匹討伐を終わらせ、俺は無事Dランク冒険者になったのだった。

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