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3月2日、蛙の子は蛙
「さっちゃん、蛙の子は蛙って知ってる?」
「よく覚えてないな。確か凡人の子は凡人って意味だったと思うが」
「それで合ってるよ」
「智花の『合ってるよ』は信用できん」
「どうして?」
「そうだな。強いて言うなら、智花のお母さんもこの学校の卒業生だからだ」
「あー、それはわかる」
「わかるんじゃない、この反抗期」
「本当だもん」
「ここが教室だからいいが、智花のお母さんが聞いたら泣くぞ?」
「本人にも言ってるよ。泣かれた」
次回「瓢箪から駒」