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さいおー!  作者: 川里隼生
3週目
11/20

3月14日、雪と墨

「さっちゃんは日曜日何してた?」

「朝から晩まで布団で瞑想してたが、それがどうした」

「私は弟とドラゴン退治したんだ」

「ほう。遊園地にでも行ったのか。私とは雪と墨ほどの違いだな」

「なにそれ?」

「全然違うことの喩えだ。月とすっぽんとか聞いたことあるだろ?」

「あー、記憶にはないかな」

「そうか。私は智花に弟がいた記憶がないな」

「私にもないよ」

「じゃあ誰なんだそいつは」

「誰かわかんないうちに目が覚めちゃった」

「結局寝てたんじゃないか」


次回「身から出た錆」

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