設定資料 この世界の動植物について
読まなくても話はわかりますが、設定で、こんなこと考えてたんだということで。
設定より、動植物の説明。
【海】
風の竜……伝説の生き物。惑星の命を作り出し、守護したと言う。天を駆け、海流を動かした。
飛び渡り竜……翅を持つ、紅い生き物。群れをなして飛ぶ。季節が変わると島を移動する。風の竜のシンボルともなった。
翅魚……島々の周辺で良く捕れる。主要な食料の一つ。海から少し離れて飛ぶ。ぎゃーと鳴く。海域によって、種類や色が少しずつ違う。
飛び蛇……碧海に出ると出現する。鳴かない。
優魚……海の表面近くを群れで暮らす、賢い生き物。たまに人間を助けることも。
王魚……海の表面近くを群れで暮らす、大きな生き物。姿は蛇に似る。
蟹虫……焼くと美味しい。海命草の枝に住む。時々上がってくる。
海老魚虫……焼くと美味しい。蟹虫と同じ。
貝魚虫……ホタテやヤドカリのような。焼くと美味しい。蟹虫と同じ。
海樹(命樹)……海を構成する植物。惑星全体を覆っている。
草というより大樹。イメージはマングローブ。
枝々に生物が住み着いている。葉にミネラルを含む(塩分)
呪によって、葉が液体化する。
【農作物など】
マナ花……海の恵み。海樹の葉に寄生する。花の時期には花が、実の時期には実が食べられる。
花りんご……島で育てられる果物。花と葉は、織物になる。
陽蜜柑……果物。オレンジに似る。
月蜜柑……果物。レモンに似る。
海檸檬……果物。苦味のある小さな実。
海果……春と秋になる、小さな実。保存がきくので、年中を通して、貧しい人々の主食となる。海果つみは、村じゅうで協力しあい、一斉に行われる。なお、農村地で、人前で男女が協力してつむと、「わたしたち、恋人になりました」というお披露目になり、婚約の前段階に入ったことを意味する。貴族の間では、海果は安っぽい、程度の低いものの代表とされる。
リベリの花実……危険な恋。誘惑。不道徳。花が咲いている状態で、実が奥にできる。甘い香りをさせており、美味だが、収穫には危険がともなう。専門の狩人しか採取できない。貴族を象徴するもの。
結びの木……輪の木。精霊がつどうとされる。やぶってはならない約束は、この木の下で交わされる。
命の実……秋にできる、小さな実。ワインができる。
【農村などで歌われる恋人たちの歌】
いとしい人と、海果をつもう。あなたに一つ、わたしに一つ。
春には、結びの木の若枝をつもう。あなたに歌を。わたしに歌を。
夏には、花りんごの花と葉をつもう。薄くて軽い、甘い香り。
秋には、命の実をつもう。ワインを仕込めば、祝いの準備は整った。
貝の実を磨いて、いくつもつないで、
あなたとわたしの、結婚式。わたしたちは、空と海の元、幸せになるだろう
●海果つみは、家族や結婚を意味する。
●結びの木は、約束を意味する。木の下で歌を贈りあうことは、婚約の成立。
●花りんごの花と葉は、花嫁衣装を意味する。一般的な花嫁は、母親により、何年も前から花りんごの花と葉の繊維をつむいで布を織ってもらっている。衣装を仕立てたあとは、村中の女性から刺繍を入れてもらう。結婚式の準備。
●ワインは祝いの席の飲み物。命の実のワインは、結婚式など、重要な儀式の時に飲まれる。ワインの仕込みは、花嫁が最初にする仕事のひとつ。子宝が授かるように、との意味もある。
●貝の実は、磨くときらきら輝く。額飾りにしたり、首飾りに加工される。結婚指輪の代わり。男性から女性に贈られる。
草瓜の実……水分の多い瓜。野菜扱い。味はほとんどない。そのままでも食べるが、皮の部分は干して粉にし、保存食とする。
ジャルジャ芋……根を食べる。
玉ねぎの実……まるく、白い実。玉ねぎの木になる。
ケルトの実……にんじんに似る。甘い。
クエーロの実……キャベツ。
癒草……治療に使われる。
傷貼り草(骨つなぎ草)……治療に使われる。
緑油の実……栄養価の高い、油のとれる実。イメージはオリーブ。
黄金花……油をとる。染めにも使われる。
【家畜】
なまず蛇……食用。各家庭で育てられている。卵を産む。
甲羅蛇……食用。硬い皮膚は、日常的な道具に。
大飛び……竜蟲。翅のあるジャンプ力のある虫。荷物を運んだり、畑仕事の手伝いをする。
歌い牙……竜蟲。気配に聡く、危険をほえて知らせる。
牙蟲……危険な獣。人を狩る。
動物は基本、魚と蟲。
歌い牙は、犬っぽい感じで、子供たちと遊んでたりします。