表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫時々彼  作者: mia
本編
6/58

5.観察と決意

 そういえば彼は一体何を着ているのか。

 ということを考えていなかったmiaです。

 初っ端からR15になるところでした。危ない危ない。


 英を飼うことになってから、いくつかの疑問を抱えることになった。


 まずひとつ目。

 どうして猫が人間になったり、人間が猫になったりできるのか。


 よくよく観察してみると、どうやら猫⇔人間になる時は必ず姿を見えないようにするらしい。

 変身するタイミングは自由奔放で、祥子が帰宅した時には彼が出迎えてくれる時もあれば、英の時もある。

 彼はいつも白色の長袖のVネックシャツと黒のゆったりとしたデザインのパンツを着ているが、英になるとそれらの洋服も一緒に消えてしまう。


 なぜそんなことができるのか?


 本人に直接聞けばいいのだろうが、そういう時に限って彼は英に戻ってしまう。


 …あまり聞かれたくないのかしら


 居間で彼が作ってくれた夕飯を食しながら、テレビの前に佇む英の小さな背中を眺める。


 二つ目の疑問。

 家事をこなしてくれている彼。

 祥子としてはとても助かっている。


 でも、彼の家族はどうしているのか?


 彼は携帯を持っていないようなので固定電話を使ってもよいとは言ったものの、彼が誰かと連絡を取っている様子は無い。

 家族のことを一切話さない彼に、祥子はなかなか聞けないでいる。


 そして三つ目。


 他の猫も英のように人間になるのだろうか?


 実家で飼っている猫たちが人間になった所など、見たことも無い。


 もしかして私……


 私、頭がおかしくなったんじゃ…


 動揺したせいか、持っていた茶碗がコップにかすって音を上げた。

 お笑い番組を観ていた英が不思議そうに振り返る。


 「何でもないわ。気にしないで」


 慌てて首を振って答えた祥子を、英は灰色の瞳でじっと見てテレビに顔を向けなおした。


 …危なかった


 上がったり下がったりを繰り返す英の尻尾を目で追いながらも、祥子は息をつく。


 こうなったら仕方ない。できることならあの人の手を借りたくはなかったけれど……


 こんな悩みを抱えて普通の病院に行くのも恥ずかしいし、あの人だったらきっと何とかしてくれるかもしれない


 よし――


 祥子は心の中で、決意した。



 あの人、とは誰のことでしょうか?

 ヒントは前作で登場した、大抵の事では驚かない不屈の精神の持ち主である、あの方です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ