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奈落の塔『満月の夜のデスゲーム』  作者: ワンダー・ワンダー
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始まりの部屋

とりあえず。見てください。

 とある町のとある中学校ではやっているウワサ。

 それは満月の夜に学校の裏山の地蔵がある所へ行くと、願いの叶えたい人には「塔」が見え、その塔で「ジャンケンをして勝てばその願いを叶えてくれる人がいるらしい。

 しかし、「ジャンケン」に負けると、「ジャンケン」と言うゲームに使われる「指」というものが利き手構わず両手とも指がそぎ落とされ、その後漆黒の闇にのまれるというものだ。

 だが、そんなのどうせ嘘だと思っていた坂上田村麻呂さかのうえのたむらまろ君は友達3人と裏山へ行ったそうだ。すると、坂上君以外のその友達たちは突然闇に消えたらしい。

 翌日、2人は裏山の地蔵前で両手の指がない状態で発見された。

 真っ先に疑われたのは前日一緒にいた坂上君だった。彼はあった事をそのまま警察に話したが、当然信じてもらえず、結局何の証拠も出なかったので普通に家へ帰されたそうだ。

 その後、事件は全く進展していない。

 さらに、学校ではもうこういった彼のような行動に出ようとする者はいなくなった。

 この事件の他にもこの町では、行方不明者が続出しているので、全部それが原因なのではないかと最近は言われている。

 さて、なんで俺がこんな話(誰に話しているんだろうな)をしているのには訳がある。

 それは、決まっている。願いを叶えるため塔に行くことを決意したのだ。何故危険を冒して「塔」に行くのかと言うかもしれないが、俺は死んだ親友の鷲尾わしお君を甦らせる為だ。

 彼は、最近突然にして偶然彼は殺された。何者かに帰り道を背中から一突きだったそうだ。

 だが、俺は少しなめているのかもしれない。あんな事件があった後にたかが親友のために自分の命を賭けるとは。

 しかし、生き返らせたいのは本当の気持ちで、もう一人の親友・三鷹みたか君と一緒に今度塔に行くつもりだ。

 どうせ、行けないんだろうけど。

 あの事件ですら勝手に坂上が起こしたのかもなと思っている。あいつは金持ちだから権力で動かしたんだろう。と、楽観視している。塔がなかったら裏山で肝試ししよっかなとか思っている。

 さて、もうじき三鷹君との約束の時間だ。

 

 




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