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メーレスブルクの秘録  作者: ヒロセカズヒ
クラーケンの真実
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第1話 クラーケンの真実 5


 それから数日が過ぎた。


 伯爵様の手配で、ゲオルク様の妻、アンナ様の治療が始まった。


 良い医師が呼ばれ、新しい薬が用意された。ゲオルク様は騎士長を辞し、城下町の小さな家で暮らし始めた。


 ある朝、私が市場を歩いていると、見慣れた顔を見かけた。


 エマちゃんだった。


 七歳の小さな女の子が、花を一束持って、嬉しそうに歩いている。


「アンナさん!」


 私に気づいて、駆け寄ってきた。


「こんにちは、エマちゃん。一人?」


「うん。お母さんに花を持って行くの」


「お母様の具合は?」


「最近、少し良くなってきたの」


 エマちゃんは、眩しい笑顔で言った。


「昨日ね、一緒に庭に出られたの。すごく久しぶりで、お母さん、泣いてた」


「そう...良かったわ」


 私は、胸が温かくなった。


「じゃあ、急いで帰らなきゃ!お父さんが待ってるから!」


 エマちゃんは花を抱えて、元気よく走っていった。


 私は、その後ろ姿を見送った。


 ゲオルク様は、間違いを犯した。でも、その間違いの裏には、この笑顔を守りたいという愛があった。


 完全に許されることではないかもしれない。でも、失われたものより、守られたものの方が、今は大きく見えた。



* * *



 城に戻ると、奥方様は窓辺で本を読んでいた。


「お帰り、アンナ。良い顔をしているわ」


「市場でエマちゃんに会いました。お母様が、少し良くなってきたそうです」


 奥方様は、本を閉じた。


「そう。それは良かった」


 窓の外に、春の日差しが降り注いでいる。


「奥方様」


「はい」


「真実を明らかにしてくださって、ありがとうございます」


「いいえ」


 奥方様は、首を横に振った。


「ただ...真実が、もっと幸せなものであれば良かったのに、と思っていました」


「でも、最後には、少し希望が見えました」


「ええ」


 奥方様は、微笑んだ。


「それで、十分です」


 窓から、海の光が差し込んできた。


 メーレスブルクに、穏やかな春の日が続いていた。

本作品は、AIを使って執筆した第2作です。

このエピソードは完成しています。

順次投稿してゆく予定です。

よろしくお願いします。

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