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プロローグ

 プシューーーーー。耳に聞き慣れた音が聞こえてくると同時に、俺は目を開く。

 眠っていたわけではない。バスに乗り自分の体勢が整うと、通っている高校の最寄りのバス停に着くまではいつも耳にイヤホンをつけ、そうしているだけ。

 2年か……、心の中で呟く。

 窓の外に視線を向ければ、校門に向かって次々と同じ制服を着た学生たちが歩いている。


(学校だりー。春休み短すぎだろ!)

(担任誰かな?)

(今年こそ彼女作る!橋上さんか結城さん辺りにでも軽くかましてやるぜ)

(お前馬鹿か!いきなりトップクラスじゃねぇか。てか、橋上さんはまだしも結城さんはやめとけって)


 外からやバスの中にいる生徒の会話が聞こえてはくるが、それが自分自身の中に溶け込んでいくことはない。

 重い腰を上げ、白のハイカットのスニーカーを履く足を一歩踏み出し、バスを降りていく生徒たちの波に自分の身も預けていく。


 

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