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8/8

いざ家へ。

8/10 17時頃。

業務を終え、宿舎へと戻る。

早速風呂を入れダイビング。

食事会から戻った後も、もう一度風呂に入る予定である。

今日は、夕食を作る必要はなく、牧場の方で手配してくださった、提携店の焼肉をいただく。もちろん、遺物も共に…。

一週間、一通りの業務を終え、それでも、いまだに手の行動力が落ちているのが分かる。握力がほぼなくなっていると言って良いであろう。言うなれば、金属疲労のような状態である。骨やら肉やらが痛む。

そんな違和感は、焼き肉の栄養によって回復させましょう。

私は、基本的に家族以外での焼肉ではお父さんに倣って焼く専門であるが、今回は主賓との事で、焼けた肉を回してもらう立ち回りとなった。それにより、小食であった私は、特殊技能『霊長類の複胃(デザートは別腹)』を発動させても、すべての肉を食べ切ることはできなかった。

やはり、「デザートは別腹」というのは、デザートにのみ適応されるのだなぁ。

このお店には、英雄の運転する車によって馳せ参じた。しかし、よくよく考えてみれば、乾杯と共に私は遺物を、皆は酒を飲みこんでいた。あら、もしや、異世界には道路交通法は…。と思ったが、そこは、運転代行サービスを用いて解決した。運転代行サービスとは、基本的に聞かない単語であるために、普段はその選択肢が無くなってしまうが、ここでは違うようである。


さて、宿舎に戻り、風呂に入る。

ここで問題としては、この焼肉に着ていった服を、果たして洗濯するか否かである。

洗濯したものが出発予定時間までに乾かないのは、往々にしてあることである。

困ったものではあるが、それでもこの異世界の機構は基本的に蒸し暑い。湿度が高いのは不安要素であるが、それ以外は突然の降雨程度しか恐れることは無い。

しかも今は室内干し。外に干すと異世界の生物がなにかしらの影響を及ぼしかねないので初日から部屋干しなのである。そして蒸し暑いが故の冷房!これは、確実に除湿され乾くであろう。

そうして私は洗濯機を回し、風呂に入る。

アシダカ軍曹や巨大なバッタと付き添ったこの風呂も、今日で入り納めである。少し寂しいものだ。

しかしながら、名残惜しさを感じることも無く、遺物の効能や疲労もあり、風呂に入った後はスッと寝てしまった。


朝起きると、予定通りの時間であった。

昨日のうちに、予約してある飛行機から逆算して、どのバスに乗って空港へと向かうかをきちんと計算したうえで目覚ましをかけておいたのだ。

洗濯し、干しておいた服も、きちんと乾いていた。よかった。

さて、宿舎の主へとあいさつを済ませ、帰りはタクシーを使って山を下りる。計算上、歩いて山を下りていると30分以上かかり、汗もすさまじいこととなる。これは避けねばならない。

それはなぜか?近くにある地域最大級の水族館に行くからだ!

異世界にも水族館があるのは驚いたが、この地域では有名なスポットらしい。

目覚ましをかけた時間も、水族館を十分に回る時間を計算したうえでかけたものだ。

普通なら体力が切れ、ゆったりと休息して帰路につくところだが、若さゆえの観光して帰ることができたのだ。

その水族館は、海の近く。少し歩けば、綺麗な海が見えるのだ。天気にも恵まれ、最後の最後に素晴らしい景色が見れた。

ここからは、バスにて2時間半かけて空港へと向かう。

全てが順調に向かっていた。

一つ不安があるとしたら、それは、異世界から脱出できるのかというところだ。

行きの飛行機では、本来の日本の土地とはかけ離れたような異世界へとたどり着いた。それでも、同じように帰還すれば日本に戻れるとは限らない。

まあ、なるようになるだろう。それに、後戻りはできない。

お盆の時期、もう飛行機の空き席はないのだから。


バスにて長旅を終え、ついに空港へと到着した。

この土地にたどり着いた際には背後にあったため見えなかったが、空港の門構えは、圧巻であった。

やはり異世界の建物は建材からして違うのだろうか。

最後に、この土地の名物のそばを食べ、異世界からの戦利品を抱え、家に帰るとする。


この文章を読んでいるということは、私は無事に家に帰れたということだ。

お疲れさまでした。

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