表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/126

No.45 2人のママとオフコラボ!⑦

お母さん達のターン。


ななみちゃんを見送ったあと、チャット欄に目を向ける。



コメント:


:そういえばヒナママがお昼時に配信画面にいるの珍しくない?

:言われてみれば

:確かに

:いつも配信時間夜だもんね

:Vtuberだけに絞っても激戦区な21時以降の配信時間なのに軽く同接2万人集めるヒナママも凄いんだけども。

:てかヒナママも香月ママも美人さんだよなぁ…

:いや神凪ママとゆなママも美人さんぞ

:それな

:ヒナママはどっちかというと美少女?

:んー…どうだろ



「そうね……成長が止まったのが中学生時代だから、その肉体年齢で考えるなら少女になるのかしら。」


もっとも、老化してないわけではないのだけれど。



コメント:


:まぁ定義的には美女になるからそれでいいか

:まぁそれでええわな

P-後輩ちゃん:でも長年美しさを保てるのって魅力的ですよね…

:分かる

:分かる

:美しさというか幼さな気もしなくもないけど

:あぁ…

:確かに

:ヒナママもどこか幼さ残ってるもんね



「私の体型とか顔に幼さ残ってるのは血筋だからこればかりはどうしようも無いわよ。……ななみちゃんは私の血を引いているのか分からない……というか、本当なら引いているはずがないのだけど、ななみちゃん自身の勘ではあそこからもう成長しないと思ってるらしいわ。」



コメント:


:そっか

:そうかぁ…

:夫婦だから別人……血の繋がりなんてないんだもんね

:先祖でどこか繋がりあったりするかもしれないけどそれは気にしなくていいだろうし

:でもななみちゃんにも言ったけど本当に母娘に見えるよ?



母娘に見える、ねぇ…私もななみちゃんもそれを自覚してないわけじゃないけれど…


「見た目でそう思うのはわかるけれど、ないわよ……だって、ななみちゃんの身体って14歳なのよ?仮に私が産んだとすれば私が18歳の頃に産んでることになるわ。後輩ちゃんなら意味、分かるわよね?」



コメント:


:あっwww

:草www

:草超えて森生えたwwwww

P-後輩ちゃん:その……はい……w

:マジかwww

:マジすかwww

:夫婦揃って同じこと言ったwww

:ガチの仲良し夫婦だこれwww

:ちょいちょい言葉違うけど言ってる意味は一緒だ…www

:後輩ちゃんに意味を聞くところまで全く一緒…www

P-後輩ちゃん:ごめんなさい、ちょっと吹き出してしまいました……



あら……ななみちゃんも同じことを言ったのね。


…あ、そうそう。


「ゆなさん、いいかしら?」


「は、はい…?」


「………怯えられるのは困るのだけど…自覚してるからいいわ。…さっきは本当にごめんなさいね。私の癖なのよ、あれ……」


「……癖、ですか?」


「えぇ、癖。…とびきり悪い癖。強く言おうとすると言い過ぎてしまう悪い癖……とある人が言うには、魂そのものに刻み込まれてるから直したくても直せないのだそう。」


……そう、直したくても直せない癖。ツンデレをより悪質に悪化させたようなものが私の癖。


親切心で言おうとしても、突いて出る言葉は酷くキツいものとなってしまう。強く言おうとすれば強く言おうとするほどキツい言葉になる。…そのわかりやすい例が、ゆなさんに言ってしまった“最初から期待してない”。


「嫌なものよね、本当に……でもそれで何かを救えるのなら、私は嫌われたって別にいいのよ。」


「……」



コメント:


:ヒナママ…

:嫌われることを常に視野に……?

:そういえばさっきななみちゃんも言ってた気がする…



「…………たまに、私の言葉の意味を理解する人もいるけれど。そんなのごく少数。無理に理解させようとしないで私が大きく傷つく方が気楽。」


「…ヒナさん」


「総てから嫌われて、1人でいたほうがずっと気楽……そう思ってたわよ。」


そこまで言ってから小さくため息をつく。


「…えぇ、そう思ってた。…ななみちゃんに出会うまでは。」


「……え?」


「ななみちゃんは……私の言葉を全部理解した。…全部、全部……最初から私の言葉の意味を理解してた。ななみちゃんと出会うよりも前にいた友達ですら、半年かかったのに…あの子はそれを、出会ってすぐにこなしてみせた。」


……言わないけれど。可愛いのに、王子様のようだった。英雄のようだった───これは比喩だけれど。


「……変な話をしちゃったけれど。この場で言いたいことはただ1つ。…ごめんなさい、ゆなさん。…言い過ぎてしまったわ。」


「…い、いえ……!…あれがヒナさんの、本心というか……私への心配から出た言葉なのは最初から分かってたので……ヒナさんが私を嫌ってないことも…」



コメント:


:えっ?

:ゆなママ?

:気づいてたん?

:あ、でも確かにそうよね。嫌ってたら食事に誘わないか

:言われてみれば

:嫌ってたら一緒に食卓につくのを嫌がるはずだし、娘ちゃんに会わせるのも嫌がるか……

:ヒナママって確か娘ちゃんのこと相当大切に思ってるはずだもんね

:娘ちゃんに何かあったら豹変しそうよね

:思った

:娘ちゃんに手は出さないようにしよう……



「……気づいてたの。」


「なんとなくですが……心配してるのは感じ取れたので……それに、耐性が低すぎる私も悪いので……と、ともかく、この話はこれで終わりにしましょう?私も、その……ヒナさんのことを嫌いになったりはしませんから……」


「…そう。」



コメント:


:これって和解?

:なのかな?

:わからん

:そもそも喧嘩してたわけじゃないからなぁ

:言葉がキツくなって感情がうまく伝わらない、か……

しずか:ヒナちゃん、いい人に巡り会えてよかったね

:!?

:ふぁっ!?

静歩カナ:お母様!?

:カナさんのお母様!!

:しずかママ来た!?

:びっくりした!!



チャット欄に目を向けると見覚えのある名前が。


「あら、しずかさん。こんにちは、元気だったかしら?」



コメント:


しずか:私は元気だよ。ヒナちゃんも元気そうで何より。

:えっ

:ヒナちゃん?

:なんか凄く仲よさげ!?

静歩カナ:お母様…?

しずか:ごめんなさい、カナさんにも言ってなかったですよね。

:え?

:何何

しずか:私、ヒナちゃんと同級生で…小学生時代、一緒の学校だったんです。

:へっ!?

:マジ!?

静歩カナ:そうなんですか!?

:ってことは幼馴染!?

:意外な繋がり!!



意外……そうね。


「私としてはしずかさんがVtuberのお母さんになってることがびっくりだったわよ?」



コメント:


しずか:その言葉、そっくりそのまま返してあげる。……まぁ。それは置いておいて…幸せそうでよかった、ヒナちゃん。私、転校してからヒナちゃんのことがずっと心配だったから……

:はぇ…

:転校してたんね

しずか:寄り添える人がいないんじゃないか、って心配で心配で……ヒナちゃんが絵師としての活動を始めたときからずっと追ってた。……結婚したって聞いた時も、ずっと心配だった。

:結婚した時も…?



「そう……」



コメント:


しずか:……でも、杞憂だった。今日、ななみちゃんを見て…ななみちゃんと一緒にいるヒナちゃんを見て、確信したよ。本当に、いい人と出会えたんだね。



「……ななみちゃんと出会えたのもそれまでしずかさんが支えてくれてたからよ。しずかさんがいなければ折れていたと思うわ。…本当に感謝しているわ、しずかさん。」



コメント:


しずか:……そ。そう言われると、私も嬉しいかな。

:しずかママとヒナママの関係性がうまく見えない……

:もうちょっと説明欲しい…



「えっと…ヒナさん。しずか先生との関係性って一体…?」


香月さんが質問してきたことに小さく苦笑い。


「そうね……私の昔の…大切な友人で、私が絵を描くようになったきっかけ、かしら。まだ小学1年生の頃かしらね。私に絵を描くのを勧めてくれたのは。」


「きっかけ……」


「さっき言った私の言葉を半年かけて理解してくれた友人が他でもないしずかさんよ。今、私がここにいるのはしずかさんのおかげと言っても過言ではないと思うわよ。…さっきも言ったけれど、しずかさんがいなければ私は折れていたと思うもの。」


「折れて……うっ、ちょっと嫌な想像しちゃったんですけど…まさか」


「そのまさか、じゃないかしらね……」


私の言葉に香月さんが顔を青くする。



コメント:


:ひぇっ

:怖

:しずかさんのファインプレー…

しずか:買いかぶり過ぎだよ。私はヒナちゃんにちょっかい出してただけだし。昔ならいざ知らず、もう今となってはヒナちゃんに技術で勝てるわけないし。

:ほぇー……

:思いっきり負けを認めていらっしゃる

:珍しい

静歩カナ:こんなお母様初めて見ました…

:カナさんが言うのもわかる

:聖母様が言うのもわかる

:なにせ聖女様って負けず嫌いだもん

:完全に負けを認めて、諦めてるかのような発言をするのはすごく珍しい

:んね



「ふふ……」


「…?ヒナさん?」


「あぁ、なんでもないわよ。…ただ、昔を思い出してね。」



コメント:


しずか:今度久しぶりに早描き勝負でもしてみる?お題は“自分の娘”で。

:うお

:マジですか

:リアルタイムで描かれるななみちゃんとカナさんが見られる可能性…!?

:待ってそれすごい

:実現したらすごい



「早描き……久しぶりだからって負けるつもりはないわよ、しずか?」



コメント:


しずか:それはこっちの台詞なんだけどね、ヒナ。…まぁ、忙しいだろうし……そっちは色々と複雑だろうからどうなるかはわからないけど。

:見えない火花……

:一瞬見えない火花が散ったように見えた

:てか見間違いじゃなければ今聖女様、ヒナママのこと呼び捨てせんかった?

:ヒナママもそうだったよね、今

:割とガチ目に仲良さそうだな、コレ……?



「さ、ふわマロでも読もうかしら。」


「……あの、ヒナさん。」


「…?」


「えっと……さっきから思ってたのですけど。…少し、抱き上げさせてもらってもいいですか?」


「え?」



コメント:


:!?

:にゃっ!?

:ふぁい!?



「えと…と、唐突ね…?もしかしてプレッシャーが何か関係してるかしら……」


「それもあるんですが……少し、気になることがありまして…」


「気になること…?」


……何かしら。


「……別にいいけれど…どうしてればいいのかしら。」


「えっと…楽にしてくれればそのまま抱きかかえるので大丈夫、です……」


香月さんに言われたとおりに楽な体勢になる。


「し、失礼します…」


「わっとと」


強く引かれて思わず声が出る。



コメント:


:えっ

:えっ

:驚いた声可愛い

:かわいい

:やっぱりヒナママ、唐突に驚いた時なんかかわいいよね

:わかる

しずか:

:えっ

:聖女様!?

:いきなり死んだ!?

しずか:尊さで死んだ……

:尊死してたwww

:聖女様もやっぱり人間なのね…



「……やっぱり」


「……?どうしたのかしら?」


私がそう言うと香月さんは私を解放してくれた。


「………軽い」


「え?」


「……実は、さっきななみちゃんを抱き上げたときの感覚が少し残ってるんですけど……私の感覚が正しければ、お二人共かなり軽いです。…それこそ、子供のように。」



コメント:


:そうなの?

:そうなの?

しずか:あー……



「子供のよう…ねぇ。実際、ほとんど子供なんだと思うわよ。ななみちゃんはともかく、私も未だにローレル指数で計算されるくらいだもの。」


「ロー…なんです?」



コメント:


:ローレル指数?

:なにそれ

静歩カナ:…えっ、ローレル指数計算なんですか?

:お、カナさんご存知

:てことは医療系用語?

静歩カナ:ローレル指数っていうのは人の肥満程度を表す体格指数の1つで、子供……特に小中学生の肥満度を計算するのに使われるもの……なんですけど。

:え

:え

:小中学生…?



「なんでか私の家系の女性陣ってこれで計算されること多いのよね……ちゃんと成人してるのだけど。」


「そ、そうなんですか……」


「適正体重なんて大幅に下回ってるもの、仕方ないといえば仕方ないのかしら。」


……あとは


「血筋の影響で老化…細胞の劣化が遅く……今の私も肌の肉体年齢で測ると中学生くらいなのだそうよ。内臓機能は確か20歳になっているとのことだけれど。」


「な、なるほど…?」



コメント:


静歩カナ:あぁ…なるほど

:ヒナママもななみちゃんも見ただけでわかるけど細いもんね…

:てかそれって結局出産とか大丈夫だったん?

:思った

:結局子供が子供を産むような状態になるんじゃ…

:うーん…?



「問題ないと言われたわよ。あくまで肌表面上の年齢だけが若すぎるだけで内臓機能としての年齢は成人済みになっている…と、今もたまにある検査でお医者様から言われてるの。私も詳しいことはわからないけれどね。」


ホント、この体質どうなっているのかしら。調べても結局よくわからないのよね。


「……あと、普通に成人用のボディマス指数だと低すぎて心配されるのよ。」


「そ、そうなんですね……」


そうなのよね…



コメント:


:まぁ問題ないのならそれでいいのか…な?

:実際問題なさそうだからそれでいいか……

:……いいのか?

静歩カナ:まぁ、医師の判断ですから問題ないのですかね…

:わからん

しずか:そういえばヒナちゃん昔から細かったもんね……あの細さのままだとするとBMI16……いやそれ未満とかになっちゃうのか…

:昔を知ってる人がいるの割と強い

:てかBMI16って…

静歩カナ:痩せすぎ域ですね、それ…



「…とりあえず、ふわマロ行きましょう。そろそろななみちゃんが戻ってくると思うけれど。香月さん、読み上げお願いしてもいいかしら?」


「は、はい…!えっと……最初はこれですね。“ななみちゃんはバラをもらったことがあるとのことですが、ヒナママと香月ママは何かお花をもらったことありますか?”だそうです。」


……花、ねぇ。


「そうね……99本のバラの花束をもらった事があるわね。相手はもちろんななみちゃんよ?その意味は…“永遠の愛”。他には“ずっと一緒にいてください”もあったかしら。色はピンクだったわね。」


「……確か、ピンクのバラは“愛を誓います”、“可愛い人”とかの意味がありますね。…そのあたりも考えていたのでしょうか。」


「ななみちゃんのことだから考えていると思うわよ。…渡された時、顔が真っ赤だったもの。」



コメント:


:わぁ

:いいなぁ

静歩カナ:いいなぁ

:赤のバラとピンクのバラ……

:すごい

:あれ?ななみちゃんから聞いた本数と合わせて200本じゃない?

:あ

:確かに

:これって偶然……?



「あぁ、そういえば私が送ったのは101本だったわね。…そういえば香月さん、トゲのないバラってどんな意味だったかしら。私が贈ったのももらったのもトゲはなかったのだけど。」


「えっと……“誠意”、“友情”、“初恋”なんかの意味ですね……」


「…………思いっきり私の初恋だわね、あの人…」



コメント:


:あっ……

:あっ…

:さっきななみちゃんも好きになったのはヒナママだけって言ってたから…

:うわぁ…!

:初恋同士で結ばれたのかぁ…!

しずか:尊い……尊いよぉ……

:しずかママ、キャラ崩壊しかけてて草

:聖女のイメージ崩れそうだけど大丈夫?

しずか:ずっと心配してた友達がすごく幸せになっててこれほど嬉しいことなんてないよぉ…!



しずかさんってば……もう。


「それで…香月さんはどうなのかしら。」


「えっと…ゆなから黄色のコスモスをもらったことがありますね。…一応、意味は“野性的な美しさ”とか“幼い恋心”とかあるんですが。」


「コスモス……確か“乙女の真心”とかもあったわよね…」


……ふむ?



コメント:


:これは

:これは……

:ほほぅ…?



ゆなさんに視線を向けると視線を逸らされたけれど…


「……えっと、ヒナさん?ゆなのこと、いじめないでくださいね…?」


「いじめるつもりなんてないわよ。」


「だといいんですが……チャット欄の皆さんもお願いしますね?」


そう言って香月さんがモニターに目を向ける。



コメント:


:はい!

:はーい!

:合点承知の助!



そのコメントを見て香月さんがホッとした表情を浮かべる。


「よかった…」


「やっぱり民度いいわよね、ななみちゃんの枠って…」


「…ですね。これもななみちゃんの魅力なんでしょうか。」


「さぁ、どうかしら……これも魅力の1つなのかもしれないわね。」


「……そのおかげか、すごく居心地がいいですね。すごく……落ち着きます。」


そういえばさっきまでみたいな緊張が解けてる気がするわね。


「それじゃあ、次は私が読み上げようかしら。“ななみちゃんとママ達の出会いのきっかけを教えてください”、とのことよ。」


出会いのきっかけ、ねぇ。



コメント:


:あ、確かに気になる

:気になる

しずか:私も気になる

:ななみちゃんとヒナママは夫婦、ななみちゃんと神凪ママは兄妹ってわかってるけど香月ママとゆなママは良くわかってないし

:ていうかこれ俺の送ったマロ…

:マジか



「ミコちゃんは……そのままよね。」


「うん、わたしが産まれた時から。といってもすっごく小さい頃の記憶なんてないけど…」


それはそうよね……


「一応私は中学生の頃ね。しずかさんと入れ違いになる形だから会ったことはないんじゃないかしら。」


コミケに来てる可能性とかあるから絶対とは言い切れないけれど。



コメント:


:ほへー…

:そうなのね



香月さんに視線を向けると小さく頷いた。


「私はレスパーティでななみちゃんと関わりがあって…ある日唐突にメッセージが飛んできた形ですかね。メッセージが飛んでくるより前もリプライで少しお話はしてたんですが、その時は普通に女の子だと思ってましたね……」


「私も同じ感じ……文字での話し方完全に女の子だもん、ななみちゃん……」


「私、男の人だって聞いてすごくびっくりしたよ…音声通話の時はずっと今の女の子の状態になってたらしいよ…」


トリガーがトリガーだものね……そうなってしまうのも仕方ないのかしら。



コメント:


:ほぇー……

:テキストチャットだと女子にしか見えないのか……

:それってもう女子やん

:女子やんな

:女子やろ

:女子やんけ

:実際にもう女の子なんよね…

:お、そうだわな



「テキストチャットでの話し方は昔からあまり変わらないかしらね。」


「そうだね……」



コメント:


:そうなのかー…

:そうなのかー

S-花園ななみ:ヒナママー。スタイリストさんが呼んでるから別室おいでー。

:ふぁっ

:ななみちゃん!?

:いきなりチャット欄来てびっくり


しずか

ななみちゃんに。ヒナちゃんと出会ってくれてありがとう

\50000


S-花園ななみ:ふぇっ?

:しずかママもいきなり…

:いきなり過ぎて思考追いついてなさそうよ、ななみちゃん

:確かに

:幼女化してそう

:幼女化ななみちゃんか……見てみたい

:ななみちゃん幼女の姿…!?



「あら……準備ができたのかしら。」


食事前、神代さんから改めて私も着替えることになる旨を伝えられていたから準備待ちではあったのだけど……ななみちゃんが食べ終わるのを待ったのかしら。


……あと、幼女モードはただの地獄絵図になると思うわよ。


「香月さん、少しの間任せてもいいかしら?」


「は、はい……頑張ります。」


……少し表情が硬くなったわね…


「……大丈夫よ、緊張し過ぎないで。失敗してもいいから楽しむの。」


「……はい。」


少し表情が柔らかくなったのを確認してから別室に向かう。


……向かった先で、着替え終えてたななみちゃんを見て絶句したけれど。


神代さん……これ身バレ案件よ…?

当話スパチャ額一覧

しずか \50000


当話総額 \50000

現時点総額 \711420



静歩カナさんの母は“しずか”さんという方で、聖女と呼ばれています。母が“聖女”、娘が“聖母”…ちょっと逆じゃない?と思った人はいると思いますが、カナさんの方が年上で、しずかさんが敬語を使うことからどちらかというとカナさんの方が聖母っぽいということでこうなっています。

Vtuber題材の作品って結構ありますけど他作品コラボ話以外で主人公とは別のVtuberさんのママさんが出てくるのは珍しいんじゃないですかね…って思うんですけどどうなのでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ