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No.43 2人のママとオフコラボ!⑤

4月で終わんないってマジですか

ジャスミンティーを飲んでほっと一息ー。


「ななみちゃんの演技力は昔から変わらず……瞬時変声も昔から衰えてないわね……」



コメント:


:昔から……

:この声の使い方って昔からなのか

:つまり天性のものってこと…?



『そうかなー…ヒナママもできるでしょー?』


「私はななみちゃんの真似をすることしかできないわよ……ななみちゃんのその演技力はななみちゃん自身のものよ。学生時代から今まで変わらず5オクターヴとかある凄く広い音域もね。」



コメント:


:初配信でも言ってたけどマジで5オクターヴあるんか…

:でもさっきの聞くと信じられそうなのが怖いところ

:合唱のときのパート編成とかどうなってたんだろ



「ななみちゃんのその声の広さで当時どれだけの部員が絶望したことか…ねぇ、ミコちゃん。」


「そうだね…そういえばななみちゃんって昔喉にボイチェン仕込んでるとか言われてたもんね。」


「あぁ、そんなことあったわね……マイクも通さず色々な声を出すから喉そのものにボイチェン仕込んでるんじゃないかって演劇部内でよく言われてたの覚えてるわ……」


うーん……そう言われてもなー…


『確かに実際に言われてたけどそんなにかなー…私はただ普通に演じてただけだからねー。』


「あれが普通…あれを普通と言えるのがななみちゃんの異常性の1つじゃない?」


『神凪お姉ちゃん酷くない…?』



コメント:


:えっ

:喉にボイチェン仕込んでるって

:生身の喉そのものにボイチェンが入ってるってこと?

:それやるなら手術とかしないと無理でしょ

:いやそもそもボイチェンって基本的に機械だからどこかから電源必要よ

:それもそうか

:義手と同じ要領が使えるならワンチャン電源必要ない

:てかななみちゃん学生時代演劇部だったのね

:ならあのス○アーロとかガ○コイン神父とかも納得……

:……納得できるか?

:……?

:いや……難しいと思うけど

:難しかろ

:難しかっ

:難しく

:難しう

:難しい

:難しい

:難しけれ



『ちょっと待ってなんで今度は形容詞活用してるのー?』


しかもまたなんか中途半端だしー……


「本当に仲がいいわね……」



コメント:


:バレた

:ばれたな

:ばれたぁ…

:すでにテンプレと化してるこの光景

:動詞の活用でも気がつくのかね

:この2人なら気づきそう



「…でもななみちゃん、喉にボイチェン仕込んでるっていうのはただの噂だったけど……それを思わせるほどに声幅広かったし、何よりななみちゃんの演技って自己暗示で思いっきり変わるからね。本人じゃないはずなのに本人を思わせるほど精密な演技だったんだよ……」


「そ、そんなになんですね…」


『……香月ママが着いていけてないっぽいんだけどこれ話してて大丈夫ー……?』


「だ、大丈夫です……興味深いので続けて欲しいです。」


『それならいいけど……妖精さん精霊さんヒナ鳥さん……あとカナさんとリリアンちゃんは着いてこれてるー?』



コメント:


:着いてけてない

:着いてけてないけど興味深いから話して

:俺なんとか理解できてる…

リリアン:着いていけてます

:私理解できてない…でも気になるから聞きたい

:私、気になります!


静歩カナ

なんとかついていきます

\20000



『スパチャ投げないでいいんだけどなー…』


ていうかスパチャログ見たらカナさん上限なんだけどー…


「そういえば、人の気配を読めたのもその頃からだったかしら?」


『人の気配……うーんと……それはちょっとわかんないなー…いつの間にか感じ取れるようになってたからー…』


そういえばいつから読めたかとか気にしたことなかったなー…



コメント:


:ほうほう

:学生時代から気配読めたのね

:でもどうやって?

:ななみちゃんの視聴者状況把握、結構正確だからほんのちょっぴり怖いのよね

:わかる

:正確すぎてどこかから監視されてるんじゃないかって思うほどには



「そういえば、ななみちゃんって初配信の時に私が尊死したあと、何も言ってないのにもかかわらず私が生き返ってたことに気づきましたよね……どうやって知ったんですか?」


『どうやって……えーとねー…そもそも私がどうやって皆の状態把握してるかっていうとねー……』


そう言いながらその場で立ち上がる。


『んーと……今、皆には私が立ってるの見えるよねー?今私がいるのってMilkyRainのオフィスの一室なのも……説明したと思うんだけどー……』


そう言いながらその場で緩やかにターン。回転数にすれば1回転半、カメラとチャット欄のモニターに背を向ける形になる。



コメント:


:見える

:見える

:…くそっ、勢いが足りなくて見えない…!

:おい?

:こら



『……いま、私のスカートに目線が行った人いたよねー。』


チャット欄が見えない状態でそう呟く。



コメント:


:……えっ

:え

:へ

:バレてる……!?

:なんでバレた……!?

:後ろに目でも付いてるの…!?



カメラに向き直ると動揺しているチャット欄が目に入ってちょっと苦笑い。


『今、皆に見える限りでは私はただの部屋の一室にいるわけなんだけどねー?私の感覚からすると舞台の上に立ってるみたいな感じなんだよねー。その舞台にいるのは私だけ、っていうわけじゃなくてヒナママも香月ママも……それこそゆなママと神凪お姉ちゃんもいるわけなんだけど、舞台の外……つまり、観客席側から皆の気配を感じるんだよー。』


そこまで言ってから一呼吸。


『もっと言うなら、皆の視線かなー?“誰かに見られている”のを私の感覚が察知して、それを人の気配として認識してるってところかなー…実際、これは視線を送っているのが人じゃなくても分かるから人の気配じゃなくて存在の気配かもしれないけどー……』


「存在の気配……そういえば犬とかも探知できたわね、ななみちゃんって…」



コメント:


:視線……?

:視線で気づいてるの……!?

:いやそもそも画面越しで自分のどこに視線が向かってるかとか分かるものなの!?

:今の見る限り分かってそう……

:すっご……



『それで、香月ママの疑問ねー?人の視線って人によって様々なんだけどー…基本的に年齢層と性別が同じならかなり近い視線…かなり近い気配になるんだよー。さっきヒナ鳥さんを当てたのもこれの応用だねー…』



コメント:


:なるほど

:なるほど……

:そういうことだったのか



『それでねー……親しい間柄……じゃないね、ええと、私自身が個人をちゃんと認識できていればかなー?それなら気配だけで特定できるんだよー。その人の気配を完璧に覚えてその気配があるかどうかを判別する……なんてことができるんだよー。んとねー…』


そうだね、例えばー…


『……カナさん。さっきから視線が私から外れたり戻ったりしてるけど何か調べ物してるー?間隔にして10秒毎に外れてるかなー?』



コメント:


:えっ?

:いやいや

:まさかそんな

:流石にそれは

:ないでしょ

静歩カナ:え゛っ!?なんでわかるんですか!?外れたときの間隔までピッタリ…!?

:えぇ…?

:えぇ……?

:えぇ…

:嘘でしょ

:うせやん…

:マジけ…

静歩カナ:視線はともかく調べ物してることまでなんで…!



『調べ物してるのはただの勘だったよー?…合ってたみたいだけど…』


「鋭い勘と強い気配察知能力……あと記憶力も昔から高いわよね。特に人の気配覚えるのがすごく上手だった覚えがあるわよ…」


『気配覚えてないと照らし合わせることなんてできないよー。それに、見られてないとそれを感じることもできないから結構曖昧なんだよー?』


「それを聴力でさらに補ってGoS VRでの立ち回りができた感じだよね、あれって…」


『そうだねー。』



コメント:


:気配察知能力というより視線感知能力よな、それ…

:あと多分空間把握能力もあるのか…

:すごく高い自己暗示演技能力と声紋変化能力、視線感知能力に空間把握能力……それから何がある?

:直感

:索敵

:知識

:料理

:記憶

:もはや何ができないの……

:できないことを探すほうが難しいかも……

:これが完璧超人か……



「……自己暗示といえば、ななみちゃんってキャラ設定がされてないキャラでも演じられるよね。」



コメント:


:ん?

:どゆこと?

:キャラ設定がないキャラ?



「正確には名前しかないキャラよね……名前だけで内部設定が詰まってないキャラクター。……“花園ななみ”も多分それで出来上がってるわよね?」


『んー……そうだねー。ヒナママと神凪お姉ちゃんが言ってるのって名前しか存在しないけどそのキャラクターであるという自己暗示をかけて演じれるってことでしょー?』


私の言葉に2人が頷く。


「内部設定なんてなかったはずなのに、最初から設定があったかのように演じることができる。名前を使った自己暗示だけで新しいキャラクターの設定を瞬時に構築し、その通りに演じ始める……普通はそんなことできないよ、ななみちゃん。」


「今だってそう。“花園ななみ”というVtuberの設定なんて私達は組んでないわよ。それどころか名付けすらもななみちゃん自身に任せたもの。私達がやったのはデザインとモデリング、それだけ。“花畑を彩る七色の海”、なんて書いて送ったわけでもないわ。」


『うん、名前すらなかったねー。一言“命名”と書いてある欄はあったけど空欄だったからねー…ていうか、そもそもあの公式設定化したイメージってママたちの後付けだからねー?自己紹介動画で口走ったのは私自身だけどー…』



コメント:


:え……

:口走った……って

:ほぼ無意識であの言葉出たってこと…?

:そうなの…?

:え、どんだけ……



『自己紹介動画も台本とかあったわけじゃなくて思いつくがままに喋ってたし動いてたからねー。今思えばあれって軽いトランス状態だったのかなー……一応、隣で娘が見てたから聞けばわかるよー。』



コメント:


:そうなのね

:そうなんだ……

:すご……

:というか娘ちゃんのいる目の前で配信や収録するの勇気いる気がするんだけど

:確かに

:ななみちゃん、よく娘ちゃんの目の前で動画撮れたね…



『実際あの子は“花園七海”の名付け親みたいな感じだからねー…あの子が言った言葉を元にして“花園七海”っていう名前が生まれたからー…』


「そうだったんですね…」


「そういえばあの子も言ってたわね…」


『あとあの子、別室でこの配信見てるはずだから割と今更というかー…』


「尊死してることからも明らかよね…」



コメント:


:そうなのね…

:そうだったんだ……

:娘さんが名付け親なのか……

:名付け親というか名の由来を生み出した人…?

:娘さんみてるー?

:娘ちゃんみってるー?

:両親の前なんですがそれいいの…?



『反応はないと思うよー。今まで1度もチャット打ってないし……』


うん。結ちゃんの気配があっても同じ気配を持つチャットがないんだよねー。



コメント:


:そうなのね

:そーなのかー…

:あ、あの、ななみちゃん!!怒られるのも覚悟で聞きたいことがあります!!

:お?

:どしたどした



『んー?どうしたのー?』



コメント:


:ななみちゃんは…その、演技をする時に自己暗示を使うんですよね……?その暗示の対象キャラクターはまだ存在していない……つまり、オリジナルキャラクターでも問題なく…



『うん、そうだけどー……』



コメント:


:学生時代は演劇部で……もしかして、ずっと脇役でしたか……?

:え?

:いやそれはないやろ

:あの精密さで主役以外はありえなくない?

:もしそうならその演劇部のレベルはかなり高いぞ…

:ななみちゃんが脇役希望だったって可能性もなくはない



『うん…ずっと脇役だったよー……?自分で希望したことだったから脇役だったのはいいんだけど……それ話したっけー…?』


別に目立ちたいわけでもなかったからねー。



コメント:


:……ヒナママ…姫華日奈子先生と一緒に演劇部に所属していましたか……?その当時は既にお付き合いされていたり……?



「…して、たわね。」


『してたねー……』


……待って?それ話してないよねー?



コメント:


:どしたのどしたの

:怖い怖い

:自己暗示由来の高い演技能力、視線由来の気配察知能力に記憶力、姫華日奈子さんの恋人…

:その要素がどうかしたん?

:ま、まさか……私立花ヶ咲鈴霞学園高等部演劇部、10年ほど前にいたと言われる伝説の“姫咲要”先輩ですか……!?



「「『……えっ?』」」


そのチャットに私だけじゃなくてヒナママと神凪お姉ちゃんがきょとんとする。



コメント:


:姫咲要?

:誰それ?

:伝説??

:学園名はなんとなく知ってる、茨城県の笠間市にある幼小中高一貫学校だ……

:ほぇー…

:そうなんか

:……そんなはず、ないですよね…ごめんなさい、忘れてください…



『あ、いや、えっとねー……』


…うん。えっとねー。


『……よくその名前知ってるねー?ていうか、すっごく久しぶりに聞いたなぁ、その名前……』



コメント:


:え?

:え?

:……えっ?

:ななみちゃん?

:へ??



「そうね、13年くらい前よね?そう呼ばれてたのは。」


『そうだね、卒業以来だからそれくらいになるかなー……』


昔を思い出しながらそう呟いたあとに、カメラに向き直る。


『そうだよー。私は“姫咲要(ひめさきかなめ)”。といってもこれは本名じゃなくて演者名だけどー…高校、それも演劇部内でしか基本的に呼ばれてなかったこの名前なんで知ってるのー……?それに…』


……それと。


『“伝説”って……?』


「たしかに伝説って何かしら……」


「わたし達がいた頃はそんな話なかったもんね…」



コメント:


:たしかに

:伝説ってなんぞ

:姫咲要先輩といえば、その演技力の高さが特徴で……男性でありながら女性役にも抵抗がなく、また女性役を演じることに声的な不都合は一切なく…!常に脇役を演じながらもその存在感は非常に強く、たったの1度だけ主役を演じたその演劇は伝説の演技として今も演劇部内…いえ、高等部全域で語り継がれている方なんです……!!

:ほぇー…

:そうなんか

:当時の動画が残っているとはいえ、あまりにも現実味がないので先輩方の空想の存在とも思われる方だったのですが……まさか、まさか実在していたなんて…!?



「あぁ……確かにななみちゃんって1度だけ主役級を演じたことってあったわね……」


『ねー。お化粧できるのもほとんどその頃の名残だしー…』



コメント:


:そうなのね

:そうなんか

:姫咲要先輩って全演劇部員の憧れですよ!?昔から先輩の演技を見て演劇部の門を叩く人が多いと聞いてます…!当時から神絵師だった姫華日奈子先輩と恋人関係だったのもそうですけど、その演技に魅了された人が男女問わず多いのだとか……!

:ほぇー…

:すっげ

:なるほど今の状況に似てる

:言われてみれば確かに

:ななみちゃんの今に似てるね



『……でも、そこまで知ってるってことはあなたは私達の…私立花ヶ咲鈴霞(はながさきすずかすみ)学園高等部演劇部の後輩になるのかなー?えーと……気配とか話し方からして前回の配信で私のことを“伝説の先輩みたい”って言った人と同じ人だよねー?』



コメント:


:なんで分かるんよ

:いや今のは結構わかりやすかったぞ

:俺もそんな気がしてた

:…はい。…すみません、ななみちゃんの身バレに繋がりそうなことを思いっきり……

:確かに調べれば出てきそう

:ヒナママの旦那さんって時点で割と今更?

:でもヒナママの旦那さんって本名明かされておらんぞ

:演者名と本名は演劇部外では直接的には繋がらないようになってるのでまだ……それこそ校長先生が管理している歴代名簿を調べないと現役部員ですら本名がわからないんです…

:なるほど

:割と身バレ対策しっかりしてるっぽい

:校長管理の名簿って…


星夢ひめか

ななみちゃん、本当にごめんなさい…

\50000


:おわっ、びっくりした

:いきなり上限投げててびっくり

:ひめかちゃん……でいいのかな?現役学生じゃないの…?いいの、身バレ…

:現役の学生ですよ。ただこの名前は演者名ですから特に問題はないかと…

:そういうものなのかね



「……演者名は本名とは違うもう1つの自分の名前。私達の活動者名と同じようなものよ。演者名をどう扱うかは本人に任されているけれど、まぁ……あまり粗雑に扱わないことをおすすめするわ。もしも活動者になってその名前を使うとなった時に嫌な気持ちになるのは嫌でしょう?」


『そのまま活動者名にシフトするのは結構少数派だった気もするけどねー。ちなみに姫咲要の名付け親はヒナママだよー?』


「ななみちゃんって名付け苦手だったものね……」


その言葉に苦笑い。


『実際女の子になってからの名前もヒナママが決めてくれたからねー。』


「ななみちゃんの結構意外な弱点だよね、それ。」



コメント:


:意外な弱点

:完璧超人ではなかった

:意外な弱点だけど……意外な弱点だけど…!小さい…www

:…はい、肝に銘じます。

:てか女の子になってからの名前って……?

:どゆこと、カナさん説明ぷりーず

:Please explain so that we can understand, Ms. Kana.

静歩カナ:性転換前と性転換後で名前を使い分けるのが一般的です。そのことだと思いますよ。

:ほぇー…

:なるほどなぁ

:ていうか聖母様ご結婚してるからMs.じゃなくてMrs.じゃね?

:確かに

:たしかし

:自動翻訳かかっとらんし日本ユーザなんやろ、大方適当に翻訳サイトとかに文字列打ちこんでそれで出てきた言葉をそのままチャットに流した説

:はぇー

:なるほどなぁ

:有識者助かる



『んーと……ひめかさん?のこと、後輩ちゃんって呼んでいいかなー。結構今の演劇部とかに詳しそう……』


これはただの勘だけど。



コメント:


:ぜひ!!呼んでください!!

:草

:これは草

:草ァ!!

:勢い強すぎて草

:すごい勢いで草

:演劇部に入るきっかけになった憧れの先輩に直々に認知してもらえるなんてこんな光栄なことがありますか!!

:早い早い

:凄い早口で喋ってそう



『う、うーん…じゃあ、プライベート設定しちゃうねー?神凪お姉ちゃん、私のスマホ取ってー。』


「はい、これ。」


『ありがとー。えっと、設定どこだっけなー…』



コメント:


:え゛っ!?

:初プライベートユニークが後輩ちゃんなのか…

P-後輩ちゃん:そんな、いいんですか!?

P-後輩ちゃん:ってあぁぁぁ!?プライベートユニークネーム付いてる!?

:仕事はっや

:はっや

P-後輩ちゃん:ありがとうございます!!大事にします!!

:よかったね

:プライベートユニークって表記こうなるんやな

:後輩ちゃんの反応、推しから認知されたファンだわ…

P-後輩ちゃん:憧れの最推しである姫咲先輩に認知された上に名前を頂いたんですよ!?嬉しくない訳ありますか!!

P-後輩ちゃん:いや、ない!!

:草

:速攻反語してて草



『演者名もちゃんと大事にするんだよー。…あと、ここでは姫咲要じゃなくて花園七海だからそっちで呼んでねー?』



コメント:


P-後輩ちゃん:はい、ななみちゃん!ちゃんと使う場所の区別はつけます!!

:先輩でもななみちゃん呼びなのね

:ななみちゃん呼びで草超えて森

P-後輩ちゃん:っと……そろそろ落ち着きます。すみません、思わずはしゃいじゃって…

:可愛い

:かわいい

:いきなり戻った



『……んーと。後輩ちゃんも落ち着いたことだし……あと話すことって何かあったっけー?』



コメント:


:特になくない?

:特にない気がする

:多分大丈夫



『じゃあ───』


ふわマロ読もー、って言おうとしたところでノック音。


「すまない、少し失礼するよ。」


『…?神代さん、どうしたのー?』


「社内食堂が開いたがどうするかね?」


『………えっ、もうそんな時間?』


「もう、というよりななみちゃんの影響で食堂も麻痺してたから今やっと開いた状態なんだが……」


『わ、もう1時回ってる!?みんなごめん、お昼ご飯大丈夫ー!?』



コメント:


:そんなに経ってたんか

:そんなに経ってたの……?

:やけにお腹減ると思ったら

:なるほどそういう……

:やっべ思い出したらお腹減ってきた

リリアン:既に食後です

:リリアンさん早っ



『えーと……ママ達はどうする…?私はお腹減ってないからあとでいいんだけどー……』


「本題が終わってないから配信を終わるわけにはいかないのよね……私達が先に食べてきてななみちゃんに後で食べに行ってもらったほうがいいのかしら……?」


うーん…ちょっと悩むなー…


「神代さん……って、もういないわね。ということは案内するなら私達に任せるってことね…どうするかしら、香月さん、ゆなさん?」


「……そもそも社内食堂って社員以外も使えるんですか…?」


「使えるわよ。」



コメント:


:使えるの!?

:使えるの!?

P-後輩ちゃん:使えますよー、私達も演劇の衣装を依頼したり受取に行った際によく使わせていただいてるので…

:な、なるほど…

:演劇部の衣装がMilkyRain製なのか…

:さすがは私立というべきなのか規模が……



「それじゃあ…その…お願いします……」


「…私も、お願いします……」


「…ななみちゃん、しばらく1人でお願いしてもいいかしら?」


『うん、大丈夫だよー。その間ふわマロ読んでるからー。』


「そう……それじゃあ、行ってくるわね。」


『行ってらっしゃーい!見ているみんなもちゃんと食べるんだよー?あ、あとママ達はピンマイクちゃんと切っていってー!!』


「あっ、忘れてました…」



コメント:


:危ない

:危ない

:ママ達の本名出る可能性あるから危ない

静歩カナ:配信室外は気を抜いちゃダメですね

P-後輩ちゃん:ヒナママ、ちゃんとピンマイクを物理的に外してるあたりうちの演劇部の基本をよくご存知のようで…

:それ演劇部の基本なんや……

:そうなんだ……

P-後輩ちゃん:舞台から降りる際にピンマイクを物理的に外して舞台裏が聞こえないようにするのは基本です

:ほぇー……

静歩カナ:キャラ崩壊の対策ちゃんとしてる……すごい……

P-後輩ちゃん:キャラ崩壊対策というよりは他の誰かの演技中に余計な人の声が入らないようにっていうものなんですよ、これ…

:すっげ

もうはちじマネージャー長:もうはちじのライバー全員に見習わせたい…

:ふぁっ

:ふぁっ

静歩カナ:マネージャー長さん!?

:もうはちじのマネージャー長!?

:もうはちじのマネージャーもよう見とる




そうして私はママ達を見送って、部屋には私1人だけになった。

当話スパチャ額一覧

静歩カナ \20000

星夢ひめか \50000


当話総額 \70000

現時点総額 \411420



5月…このペース維持できるのかしら…

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