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No.17 相談

時間かかりつつ構成して何とか…

………っていうか総合評価220ptって何事!?ブックマーク60人って何事!?!?

と、とりあえずありがとうございます!!

「「ごちそうさまでした。」」


「お粗末様でした…っと。とりあえず私は食器の漬け置きだけでもしちゃうから、居間の方で少し待っててくれる?」


「はぁい。あ、結ちゃんはこれからどうするの?」


「私勉強するー!」


「そっか、がんばってね。」


「うん!」


結と愛海の会話を聞きながら私は食器を片付けていく。その途中で一度居間の方に行ったはずの愛海が顔を出した。


「あ、おにい。忘れる前に言っておかないと。」


「うん?」


「近いうちに奈々姉がおにいに会いに行きたいから時間空けておいて、だって。」


「奈々が?」


珍しい…会いたい、っていうのはともかくわざわざ会いに来るのは本当に珍しい。


「…とりあえず分かった。理由を聞いても教えてくれないだろうし、そもそも奈々は話してないと思うし…」


「…よくわかるねー。本当に教えてもらってないけど…それって夫婦の絆ゆえなの?」


「そういうわけじゃ…ないと思うけど。」


強いて言うなら長年連れ添ってきて積み重ねてきた経験だよね。……あれ?あんま変わんない?


「浸け置きはこれでよし…と。お茶かコーヒー入れるけど、どっちがいい?」


「うーん……コーヒーかな?」


「ん、分かった。」


お湯は日常的に沸かしてるからすぐに出せる。コーヒーを二人分用意して愛海と一緒に居間に。


「……ふぅ」


「…なんか、おにい疲れてる?」


「んー?…そこまで疲れてるつもりはないんだけどね。昨日の初配信でちょっと疲れちゃったのかな?」


「あー……なんかごめんね、わたしも色々暴走しちゃって…」


「予想の……しかも許容可能な範囲内だったから、まだ……」


私自身はもっと暴走するものだと思ってたからね。


「…それで、愛海。話したいことって?」


「あ、そうそう。ねぇ、おにい。来月のコミケ行かない?」


「来月の………って夏コミ?」


また随分唐突だねー。昔はよく行ってたんだけど。


「実は、久しぶりにサークル申請したら通っちゃったんだよね。一応レスパーティで報告はしたんだけど、例に漏れず壁だからさ……」


「そういえば愛海ってサークル参加申し込みして落ちたことないよね……奈々はそれなりに落ちるんだけど…」


「奈々姉も今回は通ってたよ。偶然サークル位置が隣だから奈々姉のお手伝いするとしても結構楽かな?」


「あ、そう…」


…落ちたといえば…


「それでね、おにい。こっちがほぼ本題なんだけどね?」


「うん?」


「香月さんとゆなさんも一緒のサークルに呼べないかな、って。」


「一緒に……って、合同サークル?」


私の問いかけに愛海が頷く。


「サークル主はわたしで、サークル名もわたしの名義にはなるんだけどね。わたし自身、香月さんとゆなさんは何度か見かけてたし、ほぼ確実に新刊用意し終わってると思うから…っていうことで誘っておいたんだけど。」


「んー……すごく大変になると思うよ、それ…」


1ヶ所に壁サークル主4人集合はさすがにヤバイことになると思う……でも


「通ればそれが予想されるから私に手伝ってもらえるか聞きに来たってこと?」


「うん。わたしも奈々姉も通っちゃったわけだから結ちゃんもできれば一緒に連れていった方がいい気もするけど…」


「さすがに結に売り子はさせないよ?」


「わたしも結ちゃんに売り子さんさせようなんて思ってないよ!?」


まぁ流石にね。…夏休みだし、コミケの日以外は一緒に東京巡るのもいいかな。…ただ


「私がコミケ手伝うのは問題ないんだけど……コスプレ衣装どうするの?昔から愛海のサークルだとコスプレして頒布だったでしょ?」


「そうだけど……」


「香月先生とゆな先生もそうだけど……私、昔の女装衣装でも大きいから合わないよ?サークル設営とかで結構疲れるからほぼ確実にトリガー踏んじゃうし…」


「……あぁ…」


数cmの差だけど、性転換後の私の身体は昔───中学生時代よりも小さくなってるわけで。ほぼぴったり合うように作ってある昔の女装衣装は今の私には大きい。…ていうか


「……今更思ったけど、私って女性更衣室行く事になるんだね…」


「今更だね……」


間違えないようにしなきゃね。ほんと。いくら私が少女化型とはいえ、記憶による間違いは起こりうるから。


「とりあえず、衣装に関してだよね?一応、今回の衣装作成に関してもいつもの会社さんに頼んであるんだ。おにいがどんな状態になってるかも改めて軽く話してあるから、多分問題はないと思うよ。」


「それなら問題ないのかな。…香月先生とゆな先生の方から連絡は?」


「それが……」


愛海が続けようとしたところで愛海の携帯が鳴った。音的にメール。


「…うわさをすれば影。香月さんからだよ。コミケ、一緒にやってくれるって。ゆなさんも。」


「そっか。っていうことは……コミケで2人と会えるってことだよね。」


「ただ、コスプレの旨も大丈夫みたいだけど、衣装は持ってないっぽい……全員採寸必要だけど時間とれるかな…奈々姉とわたしはもう終わってるから最低でも3着…」


「夏コミまでもう時間ないし、採寸も今月中が限界でしょ?っていうか私の採寸必要なの?3ヶ月前に採寸したばかりだと思うけど…」


「実際に見て判断したいって人なの、おにいならよく分かってるでしょ…?それに、おにいは前科……前例?があるから…」


「うっ…」


高校に上がる付近の話かぁ…一気に身長伸びたからビックリされたっけ。


「とりあえず時間ある時に行ってくるよ。香月先生達は…」


「今採寸できる場所の情報送ったけど……えっ、香月さん達って住んでる場所ここから結構近いんだ。」


「そうなの?」


「2人とも小山だって。」


小山ってことは栃木かぁ…うーん。


「ここから3駅……どうしよう、私合流して一緒に行った方がいいのかな?東京に行くより宇都宮に行った方が早いし…話も通りやすいもんね。」


「もし行くんだったら奈々姉と一緒に行った方がいいと思うよ?本当はわたしが行けたらいいと思うんだけど…」


「愛海は住んでる場所遠いもんね…」


私と結、奈々が住んでる場所は茨城県古河市。対して、愛海が住んでる場所は茨城県水戸市。実家…正確に言えば、おじいちゃんたちの家に比べればまだまだだけど、遠いのには変わりない。車でも2時間はかかるからね、片道だけで…


「…それにしても、久しぶりだなぁ…コスプレ衣装の採寸行くの。」


「高校以来だよね、確か。」


「ん。」


もう15年位前なのかぁ…結が生まれてからも何度かコミケには行ったけど、コスプレはしなかったからねー。


「あ、そういえばおじいちゃんがコミケに来るって言ってたよ。パパと一緒に行くみたい。」


「え、お父さんとおじいちゃんも来るの?」


「うん。ひいおじいちゃんも来たいって言ってたらしいけどひいおばあちゃんが流石に止めたって。」


「相変わらず元気だねー…」


お父さんは54歳で、おじいちゃんって確か今……77歳だったよね?ひいおじいちゃんは100歳だから………っていうかちょっと待って?


「夏コミに親子四代揃うの……?」


「あっ。」


……どういう状況?いや割と本気で。

何だこの家系。

ちなみに、No.15で咲月さんが言っていた“策”っていうのはこの合同サークルの事です。

愛海さんが誘い、その誘いに乗るかどうかをずっと悩んでいたのが咲月さん達の状態になります。

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