良い人
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
大人しくて、素朴な貴方に恋をした。少しでも自分に興味を持って欲しくて、慣れないなりに優しく接したつもりだった。言葉使いとか、態度とか、人相の悪さを補う為に、頑張ったつもりだった。その結果がこれである。
――貴方はとっても良い人なので。
満面の笑顔で彼女はそう言った。何の毒気もない、あどけない笑顔であった。
言われた後、何も言え無くなった。ただ下唇を噛んで、当たり障りのない返事しか出来なかった。あぁ、あの時、手荒い口付けの一つでもすれば、何か変わったのだろうか…………。
学校の中庭で、木枯らしの吹く音を聞きながら、ぼんやりとしていると、隣に誰かが腰掛けた。この乱雑で、相手に対して気を遣わない座り方には覚えがある。無言を貫いていると、痺れを切らした様な声が聞こえて来た。
「今日も君の話をしていたよ。あの子」
あの子、と言うのは此奴の友達。そして俺が恋した人の事だ。どうやら俺の話が頻繁に出るらしく、此奴の口から話を聞く。しかし内容までは話してはくれなかった。何時も楽しそうだとか、嬉しそうだとか、そんな彼女の反応ばかりを延々と伝える。
「でも、『良い人』止まりだ。恋愛対象じゃない」
其れって恋愛対象に思われて居ないって事だろ? 好きでも嫌いでも何方でもない。何も俺に対する思いがない。もう少し、意識してもらう様な行動を起こせば良かったのか。さり気なく体に触れるとか。もしくは……手酷く憎まれるような事とか。
でも……やっぱり出来やしないのだ。嫌いになって欲しくない。所詮、腰抜けが発した遠吠えに過ぎない。
「まぁ、世間一般にはね。あの子は特例」
そう言うと、此奴は悪戯っ子の様に笑った。言いたい事は済んだ用で、その場をさっさと去る。此奴らしい。自分が生きたい様に生き、振る舞いたい様に振る舞う。相手の事など顧みない。暴君め。
「興味が無い、嫌いな奴の話をあの子はしないもんだよ」
その後、一人で廊下を歩く彼女に鉢合わせた。手には結構な量のノート。ギリギリ前が見える状態で、よろめきながら歩く。こんな状態だと人にぶつかるのも時間の問題だった。
彼女は俺と目が合うと、僅かに頷いた。会釈したのだと気が付いた。
「持つよ」
「あ、いえ、その!! だい……」
体の半分を覆う物を受け取ろうとすると、慌てた戸惑いの声が聞こえてきた。大丈夫だと言いかけた言葉を無視し、半分回収。これで大丈夫だろう。転ぶ事もぶつかる事も無い。
「やっぱり……良い人です」
消え入りそうな声を受けて、彼女を見る。ただ耳先を真っ赤に染め上げて、俯いたまま。あぁ、少しだけ期待しても良いだろうか?
女子ちゃん
大和撫子。中身も外見も。
人当たりは良いが、心はなかなか開かないタイプ。
お友達に対しては結構開いてる。
今回は相方の係の子が休み、横着していた所。
ヨロヨロ。
最後のは
きっと私以外にも優しんだろな〜。
でも、そうだとしても好きだな〜。
の良い人。
男の子
人相悪め。でも中身は優しい。
手荒くする事も考えたが、根が善良だから出来無かった。
この子じゃなくとも、手伝いそうだな〜!!
でも、恋敵増やしそうだから、控えてそうだな〜!!
愛が憎になるのって一瞬ですけど、その逆ってそうそう無い。というのが私の意見です。(前も話した気が……)
良い人。ってそんなに嫌な言葉かな〜?
良い人が好い人にコロッと行くのって、存外小さなキッカケな気が。
なんて思ったり。
言いたいことまた纏まったら此方から。
耽美奇譚また書きたいです。ヤンデレネタで。