表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/25

第1章 第1話 食料危機

ケイの所為だ。

「ケイの所為だ」

思ったことをそのまま口に出すと

「カイ、今度はもっと食料買っておいて」

とか言いやがる。

「どの口がそんなこというのかなぁ?ケイ君、この口か、この口が最後の食料を食ったのかぁ!!」

前の町を出て2日目で食料をケイが食べ尽くした。ちなみに今は4日目だが未だに街も何も見えてこない。

「しかも、狩りをするためのナイフを無くしやがって、この野郎」

ケイは狩りをしたり硬い木の実を割ったりするためのナイフを無くした。

「そんなに怒らなくても」


「まだ言うか!?お前が原因だろうがっ!!」


「少しは機嫌を直してよ、ほらお屋敷っぽいのが見えてきたよ?」


「おおっ!!食料分けてもらう為に寄るぞ?」


「はい、これで一件落着」


「でも……それとこれとは別だぁーーーーー!!!!!」

思いっきりケイの頬を抓る。食い物の恨みは恐ろしいということを覚えておけ。

いふぁいよぉ(いたいよ)ふぁい(カイ)

自業自得だ。

「ほら、急ぐぞ?」


「は〜い」

ど〜んとかいう音が似合いそうな感じのお屋敷が建ってましたよ。

森の中にこれはかなりの驚きですよ。

「すご」


「うん、すごいねぇ。高望みするつもりは無いけど良いもの分けてもらえそうだね」


「お前は少なめにしろよ?」


「え?やだよ?」


「お前なぁ、まあ良いや。財布の中身にダメージは無い、出来る限り分けてもらってガマンしよう」


「ん、それなら良いけど」

俺達2人は玄関の前に立ち、コンコンとノックした。

反応が無い。

「どうする?」


「2日も食ってないんだ、家の人が帰ってくるまで待つ」


「空き家だったら?」


「それは無いな、庭の木がちゃんと手入れされてるから」


「そっか、じゃあ暫く待とう」



一時間後………。

「中に入っちゃだめだと思うか?ケイ」


「ダメだと思うけど、カイ」


「もう一回ノックしてみるか?」


「うん」

コンコン

「反応が無い」


「そうだねぇ」


「なあ、こんなに運悪いなんて俺何かしたか?」


「何もしてないと思うよ?」


「そうだよな?何かしたのは共犯になって犯行に及んだのはお前の口と胃袋と満腹中枢だよなぁぁぁ!!?」


いふぁいってわふぇい(いたいってばケイ)


「ふぅ、ぶん殴りたい」


「止めてよ、暴力反対」


「何が暴力反対だ、俺はお前の胃袋に飢えという名の暴力をいつも振るってるくせに」


「ははは………」

ばつの悪そうな顔して目を逸らす。

「もう良い、家に入るぞ?」


「えぇ〜、家の人に怒られるってば」


「雨宿りだ、ほら、雨が降ってきた」


「むぅ〜、いいのかなぁ?」


「良いんだって、外は寒いので中に入らせてもらいましたって言えば。それに俺が2日も何も食ってないって知ったら少しぐらい許してくれるさ」


「そっか、じゃあ僕も食べる」


「お前はもう、1年間分くらいの栄養摂ってるだろ」


「でも腹減ったし」


「ガマンしとけ」


「そっか、まあ家の人に許可貰ってから食べることにするよ」


「ん、それならいいぞ」


「じゃあ、入ろう」


「おう」

コンコン

「お邪魔しま〜す」

俺達がドアを開けるとそこには

「コノ状況ハ何デスカ?ケイサン」


「サア?何デショウカネェ?カイサン」

そこにはダガーから大剣まで各々が装備した人達が居たわけで。

プラスαでロープに縛られたこの家の使用人と主っぽい人とその娘みたいなのも居るわけで。

その護衛だったらしき人達は武器を取られ鎧も脱がされてロープで縛られてるわけで。

「神様は、俺に何か恨みでもあるんだろうか?」


「カイ、それは神のみぞ知るって奴だよ」


「いや、たぶん知ってるのはお前の胃袋と口と満腹中枢に違いない」

もう嫌です、こんな状況。

お腹空いたぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!


更新をたまにしか出来ないでいる状況ですが、これからもちまちま更新しようと思いますのでこれからもよろしくお願いします。ぺこ <(_ _)>

評価感想お待ちしております。ぺこ <(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ